ボロボロな外壁のサイディング補修|DIY方法と業者依頼の判断基準
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この記事の監修者兼ライター
徳良 仁
千葉県在住の兼業ライター。建設業界で現場経験を15年(建築3年・電気12年)経験したのち、日本最大の大手アパレルの出店開発部門で発注者としての施工監理を2年経験。現在はGAFAの1社で施設立ち上げ部門の管理職として従事。1級建築士・1級電気工事施工管理技士・第一種電気工事士も保持。日々の幸せは家族団らんを穏やかに過ごすこと。
ボロボロなサイディングは軽度ならDIYで補修できますが、建物の防水性能に影響するため、状態に応じてプロへの相談が必要です。
この記事では、サイディングのボロボロ状態を自分で補修できるかどうかの判断基準から、具体的なDIY手順、業者依頼の選び方まで、外壁補修に必要な情報をわかりやすく解説しています。
記事を読み終えるころには、「自宅の外壁がどの程度劣化している状態なのか」「自分でDIY補修できるレベルなのか」がわかります。ご家族が安心・安全に過ごすために、ぜひ最後までお読みください。
この記事を読むとわかること
- DIY可能か業者依頼かを判断する基準
- 失敗しないパテ補修の7ステップ
- 業者依頼の費用相場と信頼できる業者の選び方
- 放置するリスク(雨漏り・光熱費増・資産価値下落)
目次
サイディングとは?種類や特徴を解説

サイディングとは外壁に貼る板状の外壁材です。日本の住宅の約80%で使用されているもっともポピュラーな外壁材で、従来のモルタル壁に比べて施工が簡単で工期が短いのが特徴です。
サイディングの素材はおもに下記4つの種類があります。
| 種 類 | 特 徴 |
| 窯業系 | セメントと繊維質を混ぜて板状に成型。最も一般的 |
| 金属系 | アルミやガルバリウム鋼板。軽量で耐久性が高い |
| 木質系 | 天然木材を使用。温かみのある質感 |
| 樹脂系 | プラスチック素材。メンテナンスフリー |
本記事では、日本の住宅でもっとも多く使われており、比較的DIY補修が可能な窯業系サイディングを中心に解説します。
あなたの家のサイディングは補修できる?ボロボロ度と緊急性をチェック【判断基準】

ボロボロなサイディングの補修は、状態に応じてDIYで補修できる場合があります。ただし、環境や条件によってプロに依頼すべき場合も多くあるため、正しい判断が必要です。
補修可能な判断基準とDIY補修・業者依頼それぞれに適した条件をわかりやすく解説します。
どんな症状ならサイディングの補修ができる?

サイディングの補修ができるのは、劣化が部分的で、下地が見えておらず、雨漏りが発生していない場合です。
以下のチェックリストを参考に、5つ以上当てはまれば補修で対応できる可能性があります。
補修可能な症状チェックリスト
☑劣化箇所が1㎡以上に発生していない
☑欠けや剥がれのサイズが1箇所あたり10cm以内
☑ひび割れの幅が5mm未満
☑下地(黒い防水シート)が見えていない
☑サイディングを手で押しても崩れない
☑雨漏りが発生していない
☑サイディングの反りや浮きが発生していない
ただし、DIYで補修できるのか、専門業者に依頼するのかは、さらに細かい確認が必要です。さらに、チェック項目が4つ以下の場合は部分張り替えまたは全面リフォームの検討をしてください。
DIY補修ができる条件とは?

窯業系サイディングのDIY補修ができるのは、小さな欠けやひび割れが数箇所程度で、1階部分など安全に作業できる場合です。
以下の7項目すべてに該当すればDIYできる可能性があります。DIYは「応急処置」として考え、数年後には再補修や全体塗装が必要になることを理解しておく必要があります。
窯業系サイディングのDIY補修判断チェックリスト〜簡易版〜
☑補修が必要な箇所は1〜3箇所程度
☑欠けや剥がれのサイズは5cm以内
☑ひび割れの幅は爪が入らない程度(0.3mm未満)
☑手で触ってもボロボロ崩れない
☑下地(黒い防水シート)は見えていない
☑補修箇所は1階部分(脚立不要または安全に届く範囲)
☑雨漏りが発生していない
1つでも該当しない項目があれば、専門業者への依頼をおすすめします。判断に迷う場合は、現地を見ながら更に細かい確認ができるPDFを用意しましたのでぜひ活用してください。
>>【窯業系サイディングのDIY補修判断チェックリスト〜詳細版〜】
業者依頼が必要な条件とは?

業者への依頼が必要なのは、安全な作業環境ではなく、劣化が進んで下地や構造部材への影響が懸念される場合です。
以下のチェックリストに1つでも該当すれば、専門業者への依頼が必要です。無理にDIY補修すると、かえって状態を悪くするリスクが高まるため注意しましょう。
業者依頼が必要な状態チェックリスト
☑補修範囲が広範囲(1㎡以上)に及んでいる
☑ひび割れが深い(0.3mm以上、爪が入る)
☑下地(黒い防水シート)が見えている
☑手で触るとボロボロ崩れる
☑2階以上の高所作業が必要
☑複数面に劣化が広がっている
☑雨漏りが発生している
☑サイディングに反りや浮きがある
専門業者に依頼すると、5〜10年の耐用年数と施工保証が得られます。さらに、長期的には安心かつ経済的です。まずは無料点検を活用して、プロの診断を受けるのをおすすめします。
サイディングがボロボロになる3つの原因

サイディングがボロボロになる主な原因は以下の3つです。
ここからはサイディングが劣化する原因のメカニズムや対策をわかりやすく解説します。ご自宅がどこに当てはまるのか確認しましょう。
原因1:塗膜の劣化(築10〜15年)

サイディングがボロボロになる原因で、最も多い理由が塗膜の劣化です。
劣化のメカニズム
- 新築時は塗装で表面が保護されている
- 紫外線や雨風で塗装が劣化(築7〜10年)
- 塗膜が剥がれ、サイディング本体が露出
- サイディングが水を吸収するようになる
- 吸水→乾燥を繰り返して膨張・収縮
- 内部から破壊されてボロボロになる
塗膜の劣化による初期症状は、手で触ると白い粉が付く「チョーキング現象」や「塗装の色褪せ」が挙げられます。さらに劣化が進むと、塗膜の剥がれやひび割れが目立つようになります。
これらの劣化は、築10年を目安に外壁塗装のメンテナンスを行えば、サイディング本体の劣化を防げます。逆に塗装を怠ると、サイディング本体まで傷んでボロボロになり、補修費用が大幅に増えてしまう場合があります。
原因2:コーキングの劣化(築10年前後)

サイディングの継ぎ目(目地)に使われているコーキングの劣化も、ボロボロになる大きな原因の一つです。
劣化のメカニズム
- 目地のコーキングが紫外線・雨風で劣化
- コーキングがひび割れ・剥離
- 隙間から雨水が侵入
- サイディング内部(裏側)から水分を吸収
- 表面からは問題なく見えても内部が劣化
- ある日突然ボロボロと剥がれ落ちる
コーキング劣化の初期症状としては、目地に細かいひび割れが入ったり、コーキングが痩せて隙間ができたりします。さらに進行するとコーキングが硬くなってポロポロ崩れるようになります。
コーキングの打ち替えは築8〜10年が目安です。サイディング本体よりもコーキングの方が劣化が早いため、定期的なメンテナンスを心がけましょう。
原因3:凍害(寒冷地・寒暖差が大きい地域)

寒冷地や寒暖差が大きい地域では、凍害によりサイディングがボロボロになる場合があります。
凍害のメカニズム
- サイディングが水分を吸収
- 気温が氷点下になり、内部の水分が凍結
- 凍結によって体積が膨張(約9%増)
- 日中に気温が上がり、氷が溶けて収縮
- 凍結→膨張→融解→収縮を繰り返す
- 内部から破壊されてボロボロに剥がれる
凍害が起きやすいのは、北海道や東北、北陸などの寒冷地のほか、冬季に気温が0℃を下回る地域です。実は、関東や中部などの太平洋側でも冬の夜間に氷点下になる地域では凍害が発生しています。
特に注意が必要なのは、昼夜で15℃以上の寒暖差がある地域です。日中は気温が上がって氷が溶け、夜間に再び凍結するというサイクルが繰り返されるので、サイディングへのダメージが蓄積され、凍害が急速に進行します。
凍害対策には、素材に水を含みにくい金属系サイディングへの張り替えや、定期的な塗装メンテナンスが有効です。
ボロボロなサイディングの補修に使う材料と道具
サイディングのDIY補修に必要な材料や道具と、それぞれの用途を紹介します。
| 道具・材料 | 商品 | 用途 |
| 窯業系サイディング用補修剤 | アサヒペン サイディング用補修材 ホワイト 200ml |
小規模補修(ガン不要)用。欠けやひび割れに対応可能 |
| プライマー(下塗り材) | コニシ ボンドシールプライマー#7N(ハケ付) |
下塗り材(密着性向上) |
| 補修塗料 | アサヒペン 水性シリコンアクリル外かべ用 3kg |
タッチアップ・仕上げ塗装 |
| プラスチックヘラ | 藤原産業 SK11 ソフトコーキングヘラ 4本セット |
表面のならし |
| サンドペーパー | 3M スポンジ研磨材細目 |
塗膜の研磨(密着性向上) |
| マスキングテープ | 3M マスキングテープ 一般サイディングボード用 21mm×18m 1巻 |
周辺の保護(養生) |
| ブラシ | ワイヤーブラシ3本組 SWB-3 |
汚れ・苔・カビの除去 |
DIY補修のための道具を一式そろえると、費用は約8,000円〜15,000円かかります。プロ仕様でないため耐用年数は約3〜5年と短く、仕上がりに差が出る点を理解しておきましょう。
サイディングの補修に使うパテ材の選び方

サイディングの補修には「窯業系サイディング専用補修材」がおすすめです。DIY初心者でも扱いやすく、ホームセンターで1,000円前後と手頃な価格で購入できます。この章では、パテ材の種類と使い分け方をわかりやすく解説します。
パテ材の種類とそれぞれの特徴

サイディング補修用のパテ材には主に3つの種類があります。
| 補修剤種類 | 特 徴 |
| 窯業系サイディング専用補修材 |
|
| アクリル系エマルジョンパテ |
|
| エポキシ系パテ(プロ仕様) |
|
DIY初心者にはホームセンターで1,000円前後と手頃な価格で購入できる「窯業系サイディング専用補修材」がおすすめです。
さらにチューブやパウチ容器で必要な分だけ使えるため、失敗が少ないのが特徴です。小さな欠け(3mm以下)や浅いひび割れなら、これ一つで十分対応できるでしょう。
パテとコーキングの使い分けの基準

パテとコーキングは、どちらも「穴を埋める」補修材ですが役割が根本的に異なります。補修を長持ちさせるために、症状に応じて正しく使い分けましょう。
| 種 類 | 特 徴 |
| パテ |
|
| コーキング |
|
間違えると数ヶ月で剥がれてやり直しになるため、使い分けを確認しましょう。
サイディングの補修におすすめのパテ材
サイディングの補修で使用するパテは「扱いやすくて失敗しにくいパテ」を選びましょう。外壁材によって最適なパテの種類が異なるため、「どれを選ぶのか」によって補修の仕上がりに差がでます。
以下のパテは、プロの現場でも使われているメーカーです。
少量で手頃な価格のため、ちょっとした補修にも使いやすく、初心者におすすめの商品です。ホームセンターやネットショップでも入手できます。分かりやすく解説するので、パテ選びに活用してください。
アサヒペン ワンタッチ サイディング用補修材
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アサヒペン ワンタッチ サイディング用補修材 ホワイト 200ml
窯業系サイディングのひび割れや欠けを手軽に補修できるパテ材です。密着力が強く耐久性に優れており、補修後は水性・油性どちらの塗料でも塗装できます。
| 項 目 | 評 価 |
| 価格・容量 | 200gで約1,500円 |
| 特徴 | チューブ式で使いやすい、水性・油性塗料に対応 |
| おすすめの理由 | ホームセンターで入手しやすく、初心者でも失敗しにくい |
| 注意点 | 深さ5mm以上の欠けには不向き |
メーコー サイディングパテ
外部用の厚付けパテで、窯業系サイディングボードやセメント系サイディングボードのキズやへこみの補修に適しています。最大塗り厚5mmまで対応できるため、やや深い欠けにも使用できます。完全水性で環境にやさしく、嫌な臭いもありません。
2.5L容量で複数箇所の補修にも対応できるため、広めの範囲を補修したい方にはもっとも適しているでしょう。
| 項 目 | 評 価 |
| 価格・容量 | 2.5Lで約7,000円 |
| 特徴 | 厚付け用パテ、最大5mmまで塗れる |
| おすすめの理由 | 作業性が良く、臭いが少ない完全水性 |
| 注意点 | 金属系サイディングには使用不可 |
サイディング補修の手順【7ステップ】
ここからは実際の補修手順を7ステップで解説します。記載の時間は初心者に合わせているので、あせらず丁寧に進めましょう。
STEP1|作業の準備(30分)

補修をスムーズに進めるため、事前の準備をしてください。準備不足は作業中のトラブルにつながるため、チェックリストを使って漏れなく確認しましょう。
最初に補修箇所をすべて確認してスマホで写真を撮影します。サイズをメジャーで測定して必要な材料の量を把握するのが大切です。次に、天候と気温・湿度を確認します。作業予定日の2日間先の天気も晴れるか確認してください。
材料・道具の最終チェックも忘れずにおこないます。パテとプライマーは未開封で使用期限内のものを用意し、補修塗料は事前に色合わせを済ませておきましょう。
作業のポイント
- 天気予報で作業日の2日間先まで晴れか確認する
- パテ・プライマーの使用期限を必ず確認する
- 保護手袋・ゴーグル・マスクを着用する
作業する当日に足りない物に気づいても遅いため、前日までに準備を完了させておきましょう。
STEP2|清掃・下地処理・養生(60分)

下地処理は補修成功のもっとも重要な工程です。下地が汚れていたり湿っていたりすると、どんなに良いパテでも数ヶ月で剥がれます。
まず、ブラシで補修箇所の汚れ、コケ、カビを徹底的に除去します。水洗いした場合は、内部まで完全に乾燥させる必要があるため、半日〜1日は待ちましょう。
次に、手で軽く触ってポロポロ落ちる部分のみを取り除きます。最後に補修箇所の周囲3〜5cmにマスキングテープを貼って養生します。
作業のポイント
- 水洗い後は半日〜1日完全に乾燥させる
- 手で触って「サラサラ」していることを確認する
- 削りすぎ厳禁(ポロポロ落ちる部分のみ除去)
- マスキングテープではみ出しを防止する
STEP3|プライマー塗布(20分+乾燥1時間)

プライマーはパテとサイディングを強力に接着させる「のり」の役割を果たします。この手順を省略したり、乾燥時間を守らなかったりすると、パテが剥がれる原因になります。
缶をよく振ってから開封し、ヘラで底から均一に混ぜます。ハケを使って補修箇所に薄く塗り、塗りムラがないように注意します。
塗布後は、製品の指定時間を必ず守って乾燥させます。一般的には30分〜1時間ですが、説明書に「30分」と書かれていてもさらに30分は余裕を持ちましょう。
作業のポイント
- ハケで薄く均一に塗る(厚塗り不要)
- 乾燥時間+30分は余裕を持つ
- 触ってベタつきがなければOK
- 天候により乾燥時間が変わる
「もう大丈夫だろう」と早めに次工程へ進むのが最も多い失敗パターンです。焦らず待ちましょう。
STEP4|パテ充填(30分)

パテを塗る工程は仕上がりを左右する重要なポイントです。ここでもっとも注意したいのは「一度に厚く塗らない」ことです。
缶を開けてパテをヘラでよく混ぜ、ヘラでパテを補修箇所に押し込むように充填します。このとき、少し盛り上がる程度に多めに塗るのがコツです。後で研磨して平らにするため、やや多めで問題ありません。
空気が入らないよう押さえながら、表面をヘラで平らにならします。周囲との段差を最小限に抑えましょう。
作業のポイント
- 1回の塗り厚は3mm以下に抑える
- 深い欠けは2〜3回にわけて薄く重ね塗りする
- 空気が入らないようしっかり押さえる
- 少し盛り上がる程度に塗る(後で削る)
STEP5|乾燥(6〜24時間)

パテの乾燥は補修全体の品質を決める大切な工程です。乾かない状態で焦って次の手順へ進むと失敗するため、十分な時間を確保しましょう。
乾燥に必要な時間は製品の説明書を必ず確認してください。一般的には6〜24時間ですが、天候により大きく変わります。
乾燥後は、触って固いかだけでなく押しても凹まないことを確認してください。表面だけが乾いて内部が固まっていない状態で次の工程に進むと、仕上がりが凸凹になるだけではなく、その後の塗装も失敗する可能性が高くなります。
作業のポイント
- 製品説明書の乾燥時間を必ず守る
- 触って固く、押しても凹まないことを確認する
- 天気予報を再確認し雨対策をする
- 夏6〜12時間、冬12〜24時間が目安
STEP6|研磨(30分)

パテが完全に硬化したら表面を平らに削る作業をおこないます。この工程で仕上がりの美しさが決まるため、ていねいに作業しましょう。
まず、サンドペーパーで表面を平らに削ります。力を入れすぎず円を描くように削るのがコツです。周囲との段差をなくすイメージで進めましょう。確認は手で触って滑らかになれば完了です。
つぎに、研磨後は必ず粉を拭き取ってください。粉が残っていると塗装の密着が悪くなります。乾いた布で丁寧に拭き取りましょう。
作業のポイント
- サンドペーパー(おすすめは#240)で削る
- 力を入れすぎず円を描くように削る
- 削りすぎ注意(少し削り足りないくらいでOK)
- 研磨後は必ず粉を拭き取る
STEP7|塗装仕上げ(30分+乾燥2時間)

最後に補修塗料で仕上げます。色合わせがポイントになる工程です。
まず、マスキングテープをゆっくり剥がします。ハケまたはローラーで補修塗料を薄く塗りましょう。各回30分〜1時間乾燥させながら、2〜3回重ね塗りします。
補修箇所と既存部分の境目は、ハケでポンポンと叩くように自然にぼかします。完全に乾燥するまで触らず、1〜2時間待ちましょう。
作業のポイント
- 1回目は薄く塗り、2〜3回重ね塗りする
- 各回30分〜1時間しっかり乾燥させる
- 境目はハケでポンポンと叩いてぼかす
- 晴れた日の自然光で色を確認する
サイディングのパテ補修でよくある失敗と対策

DIY補修で最も多い失敗パターンと対策を解説します。失敗例を事前に知ってパテ補修の成功率を上げましょう。
失敗1|乾燥時間を守らず次工程へ進んでしまう
DIY補修でもっとも多い失敗が乾燥時間の不足です。プライマーやパテの表面が乾いたように見えても、内部はまだ固まっていません。
「もう大丈夫だろう」と早めに次の手順へ進むと、研磨時に表面がベタベタしたり、塗装後にパテごと剥がれたりします。
対策ポイント
- 説明書の乾燥時間+30分は必ず待つ
- 触って乾いているだけでなく、押しても凹まないことを確認する
- 湿度が高い日は通常より長めに乾燥させる
湿度70%以上の日は通常の1.5倍、気温10℃以下の日は2倍の乾燥時間が必要です。天候次第では24時間以上かかるので注意しましょう。
失敗2|一度に厚く塗りすぎる
深い欠けを早く埋めようと、一度に厚さ5mm以上のパテを塗ってしまうケースがあります。
表面は数時間で乾きますが、内部は未硬化のまま残り、乾燥ムラでひび割れが発生します。数ヶ月後にパテごと剥がれ落ちる原因になるため、深い欠けほど時間をかけて薄く重ねることが大切です。
対策ポイント
- 1回の塗り厚は3mm以下に抑える
- 深い欠けは2〜3回に分けて薄く重ね塗りする
- 各層ごとに6時間以上完全に乾燥させる
失敗3|下地の汚れ・湿気を残したまま施工してしまう
水洗い後に表面だけ乾いた状態で作業を始めたり、コケやカビを完全に除去せずパテを塗ったりすると、密着不良が起きます。
とくに雨の翌日に作業する際は、見た目が乾いていても内部に湿気が残っている場合があります。この状態で施工すると、1〜3ヶ月後にパテがポロポロと剥がれるので注意が必要です。
対策ポイント
- ブラシでコケ・カビ・チョーキング粉を徹底的に除去する
- 水洗い後は最低半日〜1日完全に乾燥させる
- 雨の翌日は避け、晴れた日が2日続いた後に作業する
- 湿気が残っている場合はドライヤーで強制乾燥する
失敗4|作業中の突然の雨に対応をまちがえる
作業中に急に雨が降り始めると、パニックになってまちがった対応をしてしまうケースがあります。
雨に濡れるとプライマーやパテが流れたり、密着不良を起こしたりするため、手順ごとに適切な対応が必要です。中途半端に作業を続けると、やり直しになり余計に時間と費用がかかります。
手順ごとの対策ポイント
- 共通事項:すぐに作業を中断しブルーシートで覆う
- STEP1~2(準備・下地処理中)|翌日以降に再開する
- STEP3(プライマー塗布後・乾燥前)|濡れた場合は拭き取り乾燥させてから塗り直す
- STEP4(パテ充填後・乾燥前)|濡れた場合は削り取って改めてやり直す
- STEP5(乾燥中)|完全硬化後なら多少濡れても問題ない
- STEP6~7(研磨・塗装中)|翌日以降に再開する
天気予報で降水確率30%以上の日は、作業を避けるのが無難です。
サイディングの補修費用【DIYと業者の相場比較】

サイディング補修にかかる費用は、DIYと業者依頼で大きく変わります。初期費用だけでなく、耐用年数や10年間のトータルコストも含めて比較しましょう。
| 項目 | DIY | 業者依頼 |
| 初期費用 | 3,000〜8,000円 | 15,000円〜 |
| 作業時間 | 3〜5時間(実作業) 2日間(乾燥含む) |
1〜2日 (すべて業者が対応) |
| 耐用年数 | 3〜5年 | 3〜10年 (補修方法による) |
| 仕上がり | 仕上がりの質はプロに劣る | プロの技術で美しく仕上がる |
| 保証 | なし | 1年の施工保証(※) |
| 10年間の再補修回数 | 2〜3回 | 1〜2回 |
| 10年間のトータルコスト | 約15,000〜32,000円 | 約30,000〜100,000円 |
※保証期間は施工業者によって期間は変わるため必ず確認が必要です。
DIYは材料費だけで済むため初期費用を抑えられますが、耐用年数が短く数年後に再補修が必要になる場合があります。業者依頼は初期費用がかかりますが、長持ちして保証も付くため、長期的には安心です。
業者にサイディング補修を依頼する場合の選び方

専門の業者に補修を依頼する場合、必ず確認すべき項目があります。依頼してから後悔しないよう、事前に確認しておきましょう。信頼できる業者を選ぶためのチェックポイントは以下のとおりです。
| 必須チェック項目 | 確認事項 |
| 1. 建設業許可を持っている |
|
| 2. 施工実績が豊富 |
|
| 3. 現地調査がていねい |
|
| 4. 見積もり内容が明確 |
|
| 5. 説明が分かりやすい |
|
| 6. 保証内容が明確 |
|
| 7. 契約を急かさない |
|
ひとつずつ確実に確認するためにも、時間に余裕を持って業者に相談しましょう。
放置は危険|ボロボロなサイディングのリスク

ボロボロのサイディングを「まだ大丈夫」と放置すると、あとから後悔する事態になる場合があります。以下の3つのリスクを理解しておきましょう。
リスク1|雨漏りで建物内部が腐食(補修費数百万円)
サイディングのひび割れから雨水が侵入すると、防水シートや断熱材が劣化し、最終的には柱や梁といった建物の構造体まで腐食します。
補修費用の目安
- 軽度の雨漏り補修:10〜30万円
- 柱・梁の交換を伴う補修:50〜200万円
- 広範囲の構造体補修:200〜500万円
- 建て替え:1,000万円以上
小さなひび割れを見つけたら「まだ大丈夫」と放置せず早めに補修しましょう。
軽度のうちなら数千円〜数万円で済む補修が、放置すると数百万円の大工事になります。年に1回は外壁をチェックし、異変があれば無料点検を活用しましょう。
リスク2|断熱性能低下で光熱費が増加
サイディングのひび割れから外気が侵入し、断熱材が湿気を含むと断熱性能が低下する場合があります。特にグラスウールなどの断熱材は一度濡れると元の性能まで戻らないので、エアコンや暖房の稼働時間が増加する場合があります。
光熱費への影響
- 断熱性能の低下により冷暖房の効きが悪化
- 夏は冷房、冬は暖房の稼働時間が増加
- 劣化の程度により光熱費が数千円〜数万円増加する可能性
電気代が以前より高くなったと感じたら、外壁の劣化が原因の場合があります。築10年を過ぎたら外壁塗装などのメンテナンスを検討しましょう。断熱性能を維持できて光熱費を抑えられます。
リスク3|資産価値が10〜20%下落
外壁がボロボロの住宅は、見た目の第一印象が悪く購入希望者が減ります。また、補修が必要と判断されて値引き交渉されたり、建物の構造に不安があると敬遠されたりします。
査定額への影響
- 外壁の状態が良い:査定額に影響なし
- 軽度の劣化:査定額▲5〜10%
- ボロボロ状態:査定額▲10〜20%
- 雨漏りあり:査定額▲20〜30%
いつか家を売るかもしれないと考えているなら、普段から手入れして外観を保っておけば売却するときに査定で損をしません。
まとめ|サイディングの補修は条件を満たせば自分でできる

ボロボロなサイディングは、軽度であればDIYでも補修できます。ただし、長期的に見るとプロに依頼したほうが安心で経済的です。
DIYで補修すれば一時的には費用を抑えられますが、耐用年数が3〜5年と短く、数年後に再補修が必要になります。さらに、乾燥時間の不足や下地処理のミスで失敗すると、かえって修繕費が高くつくケースも考えられます。
DIYで補修できるかどうか、また後悔しないかどうかは、次のポイントで判断してください。
ボロボロなサイディングの補修をする際に確認すべきポイント
- 補修箇所が少なくで安全に作業できる場合はDIYできる
- 放置すると建物内部の腐食や資産価値の大きな下落につながる
- 乾燥時間と下地処理の徹底が補修の成功につながる
- 業者に依頼すれば耐久性もあり施工保証も付くから安心
判断が難しい場合や劣化が広範囲に及んでいる場合は、まずは専門業者の無料点検を活用しましょう。劣化状況を正しく把握したうえで、パテ補修・部分張り替え・外壁塗装など、最適な方法を選べるようになります。
ボロボロなサイディングでよくある質問
パテ補修だけで本当に大丈夫ですか?
小さな欠けやひび割れなら問題ありません。ただし5年程度で再補修が必要になる場合もあります。広範囲の劣化には根本的な塗装や張り替えが必要です。
>> サイディングの補修に使うパテ材の選び方
補修のベストな時期はいつですか?
春(3〜5月)と秋(9〜11月)がベスト。気温15〜25℃、湿度60%以下の晴れた日が理想です。梅雨時期(6〜7月)や真冬(12〜2月)は避けましょう。湿度が高いとパテが乾きにくく、気温が低いと硬化不良の原因になります。
火災保険や補助金は使えますか?
台風や雪害などの自然災害が原因なら火災保険が適用される場合があります。また自治体によっては外壁リフォーム補助金制度があります。お住まいの自治体のホームページで確認するか、業者に相談してみましょう。
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コールセンターにてヒヤリング
STEP 3
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