防水テープで雨漏り修理!おすすめ3選と選び方のコツ【DIY対応】

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この記事の監修者兼ライター

工藤あきこ
福岡在住の建築士ライター。設計事務所でのアシスタントを経て、リフォーム会社の営業設計として勤務。補修からフルリノベーションまで幅広いリフォームを担当した。2022年に建築専門ライターに転身。現在は、記事の監修や執筆、ブログ「新・リフォームの歩き方」を運営する。日々の幸せは夫や息子と談笑すること。

実際、業者に雨漏り修理を依頼すると、数万円〜数十万円かかることもあります。そのため、まずは自分で雨漏りを食い止めたいと考える方も多いでしょう。
そんなときに頼りになるのが、防水テープを使った応急処置です。
この記事では、雨漏り修理用の防水テープの選び方やおすすめの防水テープを紹介します。さらに初心者でも失敗しにくい補修手順や、雨漏りを放置するリスク、そして業者に依頼すべきケースについても解説しました。
自分で対応できる部分は自分で行い、必要な場面では専門業者に任せる。
その見極めができれば、余計な出費を防ぎつつ、住まいの安心も守れます。本記事を参考に、あなたにとって最適な対処法を見つけてください。
この記事でわかること
- 防水テープの選び方とおすすめ商品
- 防水テープの正しい補修の手順
- 雨漏りを放置するリスク
- DIYの後に業者依頼すべきかどうか
- 適正価格で業者に依頼するコツ
目次
雨漏り修理に使える防水テープの選び方とは?
防水テープを選ぶときは、「どこで使うか」「何に貼るか」を基準にするのが失敗を防ぐコツです。種類名やパッケージのキャッチコピーだけで選ぶと、思わぬトラブルにつながることがあるので注意しましょう。
たとえば「ブチルテープ」や「アルミテープ」といった名称は、素材や構造を示していても、実際の用途や性能まで正確に表しているわけではありません。実際に「ブチルテープ」といっても、屋外の屋根用に適したタイプもあれば、屋内配管向けに作られた両面仕様の製品もあります。「アルミテープ」も同様で、紫外線に強く屋外で使えるものもあれば、エアコンダクトの補修用途に限られるものも存在します。
つまり、名前や素材だけで「どこに使えるか」「何に貼れるか」は判断できません。「耐水性抜群」「強力接着」といった言葉に惹かれて選んでも、貼る場所や素材に合っていなければ、すぐに剥がれたり雨水が入り込んだりするおそれがあります。
失敗を防ぐためにも、防水テープは以下の3つの視点から用途に合ったものを選びましょう。
屋根・外壁・窓など「使う場所」で選ぶ
屋根・外壁・窓など「使う場所」に合わせてテープを選ぶのが基本です。
なぜなら、防水テープは使用する場所によって求められる性能が大きく異なるからです。場所に合わないテープを使うと、すぐに剥がれたり、十分な密着力を得られなかったりするおそれがあります。
たとえば、屋根には紫外線や雨風に強い屋外用テープが適していますし、外壁や窓まわりには、凹凸のある面に密着しやすい柔軟性の高いテープが向いています。配管であれば耐圧性や結露防止などの性能が必要です。

貼りつける素材との相性を見る
テープの性能を十分に発揮させるには、貼る対象の素材との相性が重要です。素材によっては粘着力が弱まり、剥がれてしまう原因になります。
防水テープごとに対応している素材は異なります。金属、瓦、モルタル、木材、プラスチックなど、あらかじめ対応素材を確認しましょう。

「応急処置」として使うことを前提に選ぶ
防水テープは、あくまで一時的な対処、つまり応急処置用として使うのが基本です。構造自体の劣化や損傷を、根本的に修理できるものではありません。
たとえ高耐久なテープでも、長期間貼りっぱなしにすることはおすすめできません。テープそのものは丈夫でも、接着剤は紫外線によって劣化して剥がれる可能性があります。
数日から数週間の使用を前提に、その間に専門業者へ点検や修理を依頼するのが理想的です。

おすすめの雨漏り補修用防水テープ3選【DIY向け】
ここでは、ホームセンターやインターネットで購入できる防水テープ商品を紹介します。
屋外に強いアルミタイプ(ニトムズ プロセルフ)
屋根材の防水補修に最適な防水テープです。防水シール性や耐久性にも優れているため、プロにも使われています。柔軟性に優れているため、コーナー部や粗面にも良くなじみます。
複雑形状にも貼れる万能タイプ(タイセイ ファストフラッシュ)
ベランダや雨どいなど、あらゆる屋外部分を補修できる防水シートです。
ハサミ・カッターでも簡単にカットできるえ、全方位に伸縮するので、複雑な形状の場所でも補修しやすい点が魅力です。金属・ガラス・コンクリート・ポリカーボネート・木(磨いたもの)等に接着できます。
初めてでも扱いやすい多用途タイプ(KURE ゴリラテープ)
強力多用途補修テープ|呉工業株式会社 KURE ゴリラテープ
目立たず使いやすい多用途タイプの防水テープです。厚みがあり破れにくく、接着力にも優れています。手で簡単にカットできるため、DIY初心者にも扱いやすいのが特徴です。透明素材のため、補修跡を目立たせたくないときにも便利です。
瓦・トタン・木材・金属・コンクリート・タイルなどに対応し、屋内外問わず使える点も魅力です。一つ持っておくと、さまざまな補修に重宝します。
防水テープを使った正しい雨漏り修理手順【3ステップ】
防水テープで雨漏り修理をする際は、正しい手順を守ることが大切です。手順を間違えると、防水効果を発揮できない可能性があるので注意しましょう。
雨漏りの発生個所を特定する
防水テープで補修を行う前に、まずは雨漏りしている箇所をできるだけ正確に特定することが大切です。原因を見誤ると、応急処置の効果が得られず、被害が進行する恐れがあります。
確認すべきポイントは、以下の通りです。
- 天井や壁に現れた雨染み
- 天井や壁にある水滴の痕跡
- カビが発生している場所
- 雨漏りが起きるときの天候や風向き
これらを手がかりに、雨が入りそうな外壁や屋根のまわりを外からも観察してみましょう。屋根に登るのは危険なので、双眼鏡やスマホのズーム機能を使うのがおすすめです。
また、できる方は「放水確認」を試してみるのも一つの方法です。まず、雨が入りそうな部分をビニールシートなどで仮に覆ってから、その上から水をかけてみてください。その状態で雨漏りが止まれば、その覆った部分が原因の可能性が高いと判断できます。

補修箇所の汚れを落とし、乾燥させる
防水テープをしっかり密着させるためにも、まずは貼る場所の汚れやカビを完全に落としましょう。表面が汚れていたり湿っていたりすると、テープがはがれやすくなり、十分な効果が得られません。
汚れの状態に合わせて、中性洗剤やカビ取り剤などを使い分けて掃除します。洗浄後は水分が残らないよう、完全に乾かすことが大切です。
防水テープを貼る
補修箇所の洗浄と乾燥が済んだら、防水テープを貼ります。
あらかじめ雨漏り箇所に合わせて、少し長めにテープをカットしておくと作業がスムーズです。雨水が入りそうな部分をしっかり覆えるよう、上下左右に数センチ余裕をもたせて貼るのがポイントです。
貼るときは、端までしっかり密着させながら、指やローラーなどで空気を抜くように圧着します。浮きやシワがあると、そこから水が入りやすくなるので、丁寧に仕上げましょう。
防水テープで雨漏り修理する際の注意点
防水テープは便利な応急処置グッズですが、使用時には次の点に注意が必要です。
防水テープの注意点

室内側から貼ると被害が拡大するおそれがある
防水テープを室内側から貼ることはおすすめしません。水の逃げ場がふさがれ、別の場所から雨漏りするリスクがあります。さらに、見えないところで水が広がると、建物内部で劣化が進んでしまう最悪の事態も考えられます。

広範囲の雨漏りは防水テープで防げない
防水テープは、比較的小さな範囲や部分的な隙間は防水できますが、広い範囲の雨漏りを防ぐには不向きです。
屋根・外壁が大きく破損しているときは、一時的にシートなどでカバーし、早めに業者に依頼しましょう。
高所作業は避ける
2階の屋根や、はしごを使わなければ届かないような高い場所は、無理に自分で作業しないようにしましょう。足場が不安定な場所では、ちょっとした油断が大きな事故につながります。
どうしても届かない場所は、部屋の中にバケツや雑巾を用意して水を受けつつ、専門の業者に連絡を取るようにしましょう。
応急処置の後は必ずプロに相談を!雨漏りは外装劣化のサイン
防水テープでの雨漏り修理は応急処置には有効ですが、その先も長く安心して自宅に住み続けるなら、プロに修理してもらう必要があります。
なぜなら、雨漏りは屋根や外壁の劣化などが原因で起きるため、根本的に直さないと再発しやすいからです。

雨漏りは外装劣化のサイン
雨漏りが起きたとき、「たまたま入っただけかも」と思いたくなるかもしれません。
ですが、「プロの目線では屋根や外壁がそろそろ限界です」というサインととらえます。
建物の外装は本来雨をはじいて内部を守りますが、毎日の雨風や紫外線によって撥水機能が徐々に低下し、見えないダメージが蓄積していきます。
見た目に異常がなくても、雨漏りが発生している時点で防水性は十分ではありません。外装の劣化が進んでいることも多いため、できるだけ早く専門業者に点検を依頼しましょう。
雨漏りを放置するリスク
雨漏りを放置すると、住まいの安全性や資産価値に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
天井や壁に現れる雨染みは、すでに建物内部に雨水が浸入しているサインです。壁の内側には湿気がこもり、目に見えない部分で劣化が進行している状態といえます。
このような状態を放置していると、次のような二次被害につながります。
雨漏りの二次被害
- カビの発生による健康被害
- ネズミやシロアリなどの被害
- 配線の劣化による漏電や火災事故
- 柱や梁の腐朽・耐震性の低下
被害が広がれば広がるほど、補修には多大な費用と手間がかかります。すでに雨漏りをしているなら、できるだけ早く専門業者に相談しましょう。
こんな症状があるなら、迷わずプロに相談を!【チェックリスト】

☑天井や壁に複数箇所の雨染みがある
☑雨が降るたびに水が垂れてくる
☑雨漏りの場所が特定できない/毎回違う場所
☑雨漏りに加えてカビや異臭がする
☑高所(2階屋根・足場が必要な場所)
☑防水テープを貼ったのに再発した・効果がなかった
☑屋根材や外壁がひび割れている/剥がれている
☑築20年以上で一度も点検していない
☑雨漏りのせいでブレーカーが落ちた・電気が不安定
「ご自宅のケースが当てはまるか不安…」という方は、まずは無料点検を受けてみましょう。プロの目で確認してもらうことで、ご自宅の状態を正確に把握できます。
雨漏りを根本解決するにはプロに依頼を
DIYによる応急処置では雨漏りは解決できません。
雨漏りの本当の原因を見つけてきちんと直すには、専門的な知識と経験が不可欠です。
たとえば、屋根の金具がわずかにゆがんでいるだけでも、そこから雨水が入り込むことがあります。こうした微細な異常も、プロなら以下のような流れで見逃さず対応してくれます。
- 水が入っているすき間を探し出し、金具を正しく直す
- ゆがみの原因(古くなっている、施工ミスなど)を調べて修理する
- 屋根の裏側や表面の塗装が傷んでいないかもあわせて確認する
- 必要があれば、塗り直しや下地の補修も行う
- 屋根以外にも雨水が入りそうな場所がないかチェックし、必要に応じて直す
【費用相場】雨漏り修理にかかる金額
雨漏りの修理費用は、傷んでいる場所とその程度によって大きく変わります。
以下は、主な部位ごとの修理費用の目安です。
雨漏り部位 | 金額 |
屋根 | 5~30万円(軽度) |
35~75万円(中程度) | |
80~200万円(重度) | |
外壁 | 5~50万円(軽度) |
80~200万円(中~重度) | |
窓枠・サッシ | 5~25万円 |
ベランダ | 5~15万円 |
修理が必要なのが一部だけで、ほかの箇所に影響が出ていない場合は、比較的軽微な補修で済むこともあります。
しかし、屋根や外壁全体の防水性が落ちていたり、ひび割れが複数見つかったりする場合は、塗装のやり直しや構造の補修といった大がかりな工事が必要になることも考えられます。
適正価格で業者に雨漏り修理を依頼するには
雨漏り修理は、依頼する業者によって工事の品質や費用に大きな差が出ます。
実際、相場より高額な請求をされたり、雑な施工で再修理が必要になったりするケースはよくある話です。
トラブルを避けるためにも、業者を選ぶ際は「安さ」だけで判断せず、次の4点も確認しましょう。
それぞれについて、具体的なチェック項目を解説します。
資格や施工実績を確認する
資格や施工実績は、信頼できる業者を見極める重要な判断材料です。
雨漏り修理は、原因の特定と適切な補修がすべてです。ここを誤ると、修理後に再発するリスクが高まります。
業者を選ぶ際は、雨漏りに関する資格を持つ職人が在籍しているかを必ず確認しましょう。「雨漏り診断士」や「屋根外装調査士」などの資格があると、技術的な信頼度が高いと判断できます。
また、過去の施工実績についても質問してみると、経験の豊富さや対応力が見えてきます。
チェックする項目
- 資格保有者が在籍しているか
- 施工実績が豊富か
見積もり前に現地調査を依頼する
正確な見積もりを出してもらうには、事前に現地調査を受けるのが基本です。
多くの業者では、目視による現地調査を無料で対応してくれます。ただし「今日決めてくれたら割引します」と即決を迫るような業者は、後々トラブルのもとになる可能性があるため注意が必要です。
納得できる見積もりをもらうには、丁寧な現地調査を行ってくれる業者を選ぶことが大切です。
チェックする項目
- 無料で現地調査をしてくれるか
- 調査前に見積もりを出そうとしていないか
- 調査時に屋根裏や室内からも確認しているか
- デジタルカメラやドローンなどを使用して詳細な調査をしているか
- 雨漏りの原因を明確に説明してくれるか
- 修理方法について複数の選択肢を提示してくれるか
- 緊急性の有無について正直に伝えてくれるか
見積書の内容を詳細に把握する
信頼できる業者は、見積書にも工事内容を丁寧に記載しています。
反対に「〇〇一式:〇〇万円」といった曖昧な記載がある場合は、工事内容が不明瞭で、後から追加費用を請求されるおそれもあるため、注意が必要です。
見積もりは、工事内容が漏れなく反映されているか確認し、わからないところは質問しましょう。
とくに注意したいのは、業者によって提案される修理内容が異なるケースがあるという点です。同じ雨漏りでも、対応の仕方や必要とする工事項目に違いが出ることはよくあります。
そのため、金額の安さだけで判断せず、「なぜその工事が必要なのか」「何にいくらかかっているのか」を一つずつ確認し、納得できる業者を選ぶことが重要です。
チェックする項目
- 見積書に項目ごとの詳細な内訳があるか
- 使用する材料の種類、メーカー、品番が明記されているか
- 工事範囲が図面や写真で明確に示されているか
- 足場設置費用が含まれているか
- 廃材処理費用が含まれているか
- 追加工事が必要になった場合の対応方法が明記されているか
アフターフォローを重視する
アフターフォローの有無は、業者選びでも重視すべきポイントです。
雨漏りの原因特定はプロでも難易度が高く、とくに築年数が経った建物では再発の可能性もあります。
そのため信頼できる業者は、施工後に不具合があった場合に備え、保証制度や工事保険、定期点検といったアフターフォロー体制を整えています。
とくに保証の期限や範囲は業者によって大きく異なるので、事前に確認しておかなければ雨漏りが再発した際に自費で負担することになりかねません。
契約前に、アフターフォローの体制や内容を確認し、安心して任せられる業者かどうかを見極めましょう。
チェックする項目
- 保証期間中の点検サービスがあるか
- 緊急時の対応時間や連絡体制が整っているか
- 定期的なメンテナンス計画を提案してくれるか
- 再発時の対応方針が明確か
まとめ
記事では、雨漏り修理用の防水テープの種類や選び方のポイント、おすすめの防水テープを紹介しました。
防水テープでの雨漏り修理でよくあるQ&A
雨漏りを放置するとどうなる?
シロアリ被害や耐久性低下といった住まいの安全性や資産価値に深刻な影響を及ぼす可能性があります。
>> 雨漏りを放置するリスク
防水テープのデメリットは?
防水テープは、応急処置はできても、雨漏りの根本的な修理はできません。また、屋内側に貼ると、かえって被害を広げる恐れもあります。
プロに雨漏り修理を依頼するといくらかかる?
部分的な修理であれば、5万~20万円ほどで済むでしょう。屋根や外壁を塗り替え塗装する場合は、数百万円以上の費用になることもあります。
防水テープ以外にDIYでつかえるものは?
防水スプレーは、誰でも簡単に使えるうえ、補修しても見た目が変わらないのが魅力です。ただし、防水テープよりも効果は持続しません。
>>【プロが解説】雨漏り補修スプレーで屋根や外壁を自分で修理する方法
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この記事の監修者兼ライター

工藤あきこ
福岡在住の建築士ライター。設計事務所でのアシスタントを経て、リフォーム会社の営業設計として勤務。補修からフルリノベーションまで幅広いリフォームを担当した。2022年に建築専門ライターに転身。現在は、記事の監修や執筆、ブログ「新・リフォームの歩き方」を運営する。日々の幸せは夫や息子と談笑すること。
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