排水管から臭いが上がってくる原因とは?確認すべきポイントと対策法を解説

この記事の監修者

株式会社クリーンライフ
クリーンライフは、対応エリアで トイレのつまり /修理を中心に、トイレ・キッチン・風呂・洗面所・排水溝などの水廻り修理を行う水廻り専門業者です。 トイレつまり、台所つまり、洗面所の水漏れなどご家庭にある水廻りすべてのトラブルに迅速対応致し解消致します。 対応エリアにスタッフを配備しておりますので、24時間365日フリーダイヤルでお電話を頂ければいつでも直ぐに駆けつけます。
「排水管から嫌なニオイがする」
「日頃から掃除をしているはずなのにどうして?」
定期的に排水口を掃除したり、清潔な状態を意識したりしているにもかかわらず、嫌なニオイを感じることはありませんか?この場合、もしかしたら排水管が原因かもしれません。掃除が難しいと思われる排水管ですが、原因をおさえて正しいやり方で掃除をすれば解消できます。
本記事では、排水管が臭う原因をご紹介しつつ、原因別・場所別の解消法と注意点を解説します。日頃から排水管のニオイを予防する方法についても解説していますので、ぜひ実践してみてください。この記事を参考に、ニオイに困らない快適な生活を送りましょう。
目次
まずは家全体の排水管の構造を把握しよう
排水管のニオイトラブルに対処する前に、まずは家全体の排水管の構造を把握しておくことが大切です。なぜなら、キッチンやお風呂といった各所の掃除や処置を講じても、問題の根本が別の場所にある場合、効果がまったく得られないケースもあるからです。
多くの住宅では、キッチンやお風呂、トイレなどの排水管は最終的に一つにまとまり、建物の下でつながっています。つまり、表面的に詰まりや悪臭が発生している場合でも、原因はもっと深い場所(地下の排水管や排水枡)にある可能性があるのです。
また、マンションなどの集合住宅でも基本構造は同じで、部屋数が多くなるだけで排水管自体は戸建て同様、建物の下でつながっています。そのため、他の部屋の使用状況が自室に影響を及ぼすケースも少なくありません。
このような場合、いくら自分で掃除しても根本的な解決にはならず、最終的には専門業者による対応が必要です。
まずは排水管の全体構造を念頭においたうえで、ここからは「自分で対応できる原因別の解消法」について解説していきます。
排水管が臭い原因
排水管からニオイが上がってくる場合、いくつか原因が考えられます。正しい対処法を実践するためにも、まずは原因を特定しましょう。主な原因は以下のとおりです。
(1)排水管に汚れやゴミが溜まっている
排水管が臭い原因の一つは、排水管内部に汚れやゴミが溜まることです。排水管には、さまざまな汚れやゴミが溜まります。
- キッチンでは、食べカスや油汚れ、調味料や食品のカスなど
- 浴室や洗面所では、髪の毛、糸くず、石鹸カス、皮脂など
- 洗濯機では、糸くずや洗剤カスなど
これらの汚れやゴミが排水トラップ(ワントラップ)やゴミ受け、排水管の内側に付着し、時間の経過とともにヌメりやヘドロ状になります。この状態のまま放置すると、雑菌やカビが繁殖しやすくなり、腐敗臭や下水のような悪臭が発生する原因となります。
(2)封水がなくなっている
封水とは、排水トラップ(ワントラップ)(S字やU字、P字などの湾曲した配管)に溜まっている水を指します。排水トラップ(ワントラップ)には意図的に水を溜めるような形状になっており、下水からの悪臭や有害ガス、小さな虫やネズミなどの侵入を防ぐ“フタ”の役割を果たしています。
封水がなくなる主な原因は以下のとおりです。
- 長期間水を流さずに放置し、封水が蒸発してしまう
- 排水トラップ(ワントラップ)内に髪の毛やゴミが溜まり、封水が下流へ引っ張られてしまう
- トイレや排水設備の補助水管の不具合により、封水が溜まらない
- 乾燥時の排気を排水管に吹き出すタイプのドラム式洗濯乾燥機の場合、排気で封水がなくなる
(3)排水トラップ(ワントラップ)が正しくはまっていない
排水トラップ(ワントラップ)は、キッチンや浴室などの排水口に設置されるお椀型のパーツを指します。上述のとおり、封水は排水管と室内の間に水の層を作ることで、下水からの悪臭や害虫の侵入を防ぐという重要な役割を担っています。排水トラップ(ワントラップ)が正しくはまることで、封水がしっかりと保たれる仕組みです。
掃除やメンテナンス後に排水トラップ(ワントラップ)を正しく戻していなかったり、排水トラップ(ワントラップ)のパーツが劣化や破損でしっかりはまらなくなっていたりするとニオイの原因となってしまいます。
(4)排水管が破損している
排水管は本来、生活排水を外へ安全に流し、下水の悪臭が室内に逆流しないよう密閉されています。排水管の亀裂やズレ、接続部分の緩みなどがある場合、汚水や下水のニオイが室内に漏れ出すことがあります。もし、ニオイがしたら排水管から水漏れしていないか、床が濡れていないか確認してみましょう。
排水管の破損箇所は目視で確認できない場合も多いため、「水漏れ」「水が流れにくい」「汚水の逆流」などの症状が見られた際は、早めに専門業者へ点検・修理を依頼することをおすすめします。
(5)防臭キャップの劣化・ズレがある
防臭キャップは、排水ホースと床下の排水管の隙間を塞ぎ、下水からの悪臭が室内に漏れるのを防ぐ役割があります。しかし、防臭キャップが経年劣化で破損したり、取り付けが甘くズレたりすると、隙間が生じてしまいます。この隙間から下水のニオイが室内に逆流し、特にシンク下や洗面台下の収納スペースを開けた際に悪臭が広がることがあるのです。
防臭キャップがしっかりとはまっているか確認し、劣化や破損があれば新しいものに交換しましょう。ホームセンターやネット通販で購入し自分で交換することも可能ですが、不安に感じる場合は専門業者へ依頼しましょう。
【場所別】排水管から臭いがするときに確認すべきポイント
排水管からニオイがする場合、場所によって確認する箇所が異なります。原因を突き止め、しっかり対処するためにも確認すべきポイントを抑えておきましょう。
(1)キッチン
キッチンの排水口・排水管で確認すべきポイントは以下の通りです。
- 排水口のゴミ受けやフタが汚れていないか
- 封水が溜まっているか
- 排水トラップ(ワントラップ)が正しく取り付けられているか
- 排水トラップ(ワントラップ)に汚れや破損箇所がないか
- 排水ホースの継ぎ目に隙間がないか
- 排水管や排水ホースが汚れていないか
いずれかの状況が確認されたら、掃除や交換するなど速やかに対処しましょう。キッチンの排水口・排水管が臭い場合は、以下の記事でキッチンに特化して解説していますので、こちらもぜひご覧ください。
キッチンの排水口が臭いときの解消法とは?原因や予防法まで徹底解説
(2)お風呂
お風呂の排水口・排水管で確認すべきポイントは以下のとおりです。
- 排水口や排水管に、髪の毛・石鹸カス・ヌメりなどの汚れが溜まっていないか
- 封水が溜まっているか
- 排水口のフタを開けたとき、排水トラップ(ワントラップ)にズレ・破損などの異常がないか
なお、お風呂の排水口は洗い場と浴槽の2箇所ありますが、ユニットバスの場合は一つの排水管でつながっているため、どちらかの排水口からのアプローチで問題ありません。
いずれかの状況が確認されたら、掃除や交換するなど速やかに対処しましょう。お風呂の排水口・排水管の具体的な掃除方法などは、以下の記事でお風呂に特化して詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
お風呂の排水口が臭い…!原因別の解決方法や予防方法を詳しくご紹介
(3)洗面所
洗面所の排水口・排水管で確認すべきポイントは以下の通りです。
- 排水口や排水管に、髪の毛・石鹸カス・ヌメりなどの汚れが溜まっていないか
- 水の流れに異常はないか(排水管の詰まりの可能性はないか)
- 洗面所の下部にある排水管に穴や亀裂が目視できるか
- 防臭パッキンが正しく設置されているか
いずれかの状況が確認されたら、掃除やパーツの交換、業者へ依頼するなどして対処するようにしましょう。洗面台の排水口・排水管の具体的な掃除方法などは、以下の記事で洗面台に特化して詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
(4)洗濯機
洗濯機の排水口・排水管で確認すべきポイントは以下の通りです。
- 排水口に洗剤カスや衣類の糸くずなどの汚れが溜まっていないか
- 封水が切れていないか
- 排水ホースが汚れていないか
- 排水口のフタを開けたとき、排水トラップ(ワントラップ)が正しく取り付けられているか
- 排水トラップ(ワントラップ)が設置されているか
いずれかの状況が確認されたら、掃除や交換するなど速やかに対処しましょう。洗濯機の排水口・排水管の具体的な掃除方法などは、以下の記事で洗濯機に特化して詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
洗濯機の排水口から嫌な臭いが!臭いの原因と解消法、予防方法を徹底解説
(5)トイレ
トイレの排水口・排水管で確認すべきポイントは以下のとおりです。
- 床と便器の間に隙間ができていないか
- 水を流したときに異常はないか(排水管の詰まりの可能性はないか)
- トイレの封水の水位が下がっていないか
- 床がタイルの場合は、ワン(フタ)が正しく取り付けられているか
築年数が経過している家屋では、床と便器の間に隙間ができやすいため、確認をおすすめします。
また、トイレの床がタイルの場合、金属製の網目のフタが設置されているケースがほとんどです。この網目のフタの下にはワンと呼ばれるフタが設置されており、ニオイを防ぐ役割があります。このワンがずれていたり、経年劣化で錆びていたりするとニオイが発生しやすくなります。
いずれかの状況が確認されたら、自力での対処は難しい場合があるため、専門業者へ依頼するなどして速やかに対処しましょう。
【原因別】排水管の臭いを解消する方法
上述の通り、排水管が臭い原因はさまざまです。原因別に解消方法を解説します。
排水管の臭いを解消する方法
(1)排水管に汚れやゴミが溜まっている場合
排水管に汚れが溜まっている場合、以下の方法を試してください。
- 液体パイプクリーナーを利用する
- ワイヤーブラシを利用する
- ラバーカップを使用する(トイレの場合)
これらはホームセンターやネット通販で手軽に購入できます。価格も安価ですので、排水管に汚れなどが溜まっていると考えられる場合は、一度試してみましょう。
#1:液体パイプクリーナーを利用する
排水管に汚れやゴミが溜まってニオイが発生している場合は、液体パイプクリーナーを利用することで解消できます。
準備するもの
- ゴム手袋
- マスク
- 液体パイプクリーナー
- スポンジや不要になった歯ブラシ
- ワイヤーブラシ・ロングブラシ(必要に応じて)
掃除方法
- ゴム手袋、マスクを着用し、窓を開けて換気をする。
- 排水口のフタ、ヘアキャッチャーなどの部品を取り外す。髪の毛などが絡みついているときは捨てる。
- スポンジや歯ブラシで目に見える汚れやゴミを取り除く。汚れがひどい場合はワイヤーブラシやロングブラシで排水管の入り口付近をこすり落とす。
- 製品説明書に従い、適量の液体パイプクリーナーを排水管の内側に沿ってゆっくり注ぐ(排水管の360°全体に薬剤が行き渡るように意識する)。
- 製品説明書に記載された時間(10〜60分程度が一般的)だけそのまま放置する。※規定時間より短いと効果が不十分、長すぎても再付着の恐れがあるため、必ず守る。
- 放置後、十分な量の水を一気に流して、分解された汚れを排出する。
- 取り外した部品を元通りに戻し、排水の流れや臭いが改善したか確認する。
液体パイプクリーナーは強力な薬剤なので、皮膚や目に入らないよう注意し、必ずゴム手袋を着用してください。換気を徹底し、刺激臭がこもらないようにします。
汚れがひどい場合は、ブラシやラバーカップと併用すると効果的です。
#2:ワイヤーブラシを利用する
排水管に汚れやゴミが絡まっている場合は、ワイヤーブラシも有効です。
準備するもの
- ゴム手袋
- ワイヤーブラシ
- バケツ
掃除方法
- ゴム手袋を着用する
- 排水口のフタやゴミ受け、ワントラップなど外せる部品をすべて取り外す。髪の毛などが絡みついているときは捨てる。
- ワイヤーブラシを排水管の奥へ、手の力で押し込めるところまでゆっくり挿入する。
- ワイヤーブラシを排水口に入れる。
- ブラシが詰まりや汚れに当たったら、回転させたり前後に動かしたりして、汚れを削り落とす。
- 汚れが取れたと感じたら、ワイヤーブラシを抜く。
- バケツなどで水を流し、排水の流れがスムーズか確認する。
ワイヤーブラシは排水管を傷つけないよう、強い力をかけすぎないで使用してください。また、奥まで入れすぎると抜けなくなるため注意してください。ワイヤーブラシの長さや太さは、排水管の構造に合ったものを選びましょう。
固形物や大きな異物が詰まっている場合、ワイヤーブラシで解消できないこともあるため、その際は専門業者への相談をおすすめします。
#3:ラバーカップを使用する(トイレの場合)
トイレの排水管が詰まっている場合は、ラバーカップ(スッポン)を使うことで解消できます。
準備するもの
- ゴム手袋
- ラバーカップ
- 雑巾または新聞紙
掃除方法
- ゴム手袋を着用し、便器周辺に雑巾や新聞紙を敷いて水はねに備える。
- 溜まっている水が少ない場合、ラバーカップが隠れるくらいまで水を注ぐ
- ラバーカップを便器内の排水口にゆっくり押し込んでしっかり密着させ、周りから空気が入らないようにする。
- 勢いよく引き抜く(引き抜く力が強すぎると、周囲に水が飛び散るため注意)
- 2と3の手順を何回か繰り返す。
- 詰まりや臭いが改善されたか、水を流して確認する。
この方法を試しても解消されない場合は、固形物や大きな異物が詰まっている可能性があります。無理に解消しようとせず、早めに専門業者に依頼してください。
出典:amazon(ラバーカップ デイリークリーン/山崎産業)
#4:排水管を高圧洗浄機で掃除する
液体クリーナーやワイヤーブラシ、ラバーカップを使用して掃除をしようとしても、奥まで掃除することはできず、一過性にとどまる可能性が高くなります。そんなときは家庭用の高圧洗浄機を使うことで、解消できるかもしれません。
準備するもの
- ゴム手袋
- 新聞紙
- 防水エプロン
- マスク
- 保護メガネ
- 高圧洗浄機
- 水源ホース
- パイプクリーニングホース(排水管掃除専用のホース)
- バケツ
掃除方法
- ゴム手袋を着用し、排水口周辺のゴミや固形物を取り除き、排水トラップやホースが外せる場合は外しておく。
- 作業場所の床や壁に新聞紙を敷き、水跳ねに備える。
- 防水エプロン、マスク、保護メガネを着用する。
- 高圧洗浄機本体に水源ホースをしっかり接続する。
- パイプクリーニングホースを高圧洗浄機本体にセットして、排水管の奥まで差し込む。
- 高圧洗浄機を稼働させて、高圧水を噴射する(この際、最初は低水圧でスタートし、汚れの状況に応じて徐々に水圧を上げる)。
- パイプクリーニングホースを前後に動かしながら排水管内の汚れを洗い流す。
- 最後にバケツで水を流して、流れ具合を確認する。
キッチンや洗面所、お風呂などにある排水管の洗浄頻度は、半年に1回程度が推奨されています。ただし外にある排水枡含め、自力で掃除するのが難しく感じる場合は、専門業者への依頼をおすすめします。
出典:KARCHER公式サイト(高圧洗浄機K2サイレント/KARCHER)
出典:amazon(【純正品】高圧洗浄機アクセサリー パイプクリーニングホース7.5M/KARCHER)
(2)封水がなくなっている場合
排水管からニオイがする場合、封水がなくなっている(封水切れ)ことが考えられます。
封水は簡単に補充できます。排水トラップ(ワントラップ)を確認し、封水が蒸発して少なくなっている場合は、排水口やトイレ、洗面台などに水道水を直接流すだけで補充できます。バケツ1杯程度の水を注ぐと良いでしょう。トイレの封水がなくなっている場合も、水を流して水位を回復させます。
もし、出張や長期間家を空ける場合は、ホームセンターなどで販売されている封水蒸発防止剤を使うのも効果的です。
また、マンションなどの集合住宅に住んでいる場合、上の階の排水管に水が引き上げられるため、封水切れが起こりやすくなります。中でも大雨の日などは減りやすくなるため、こまめに補充するようにしましょう。
(3)排水トラップ(ワントラップ)が正しくはまっていない場合
排水管からニオイがする場合、排水トラップ(ワントラップ)が正しくはまっていないことが考えれます。排水口などのフタを外して、排水トラップ(ワントラップ)が浮いていないか確認しましょう。排水トラップ(ワントラップ)をはめる時には浮いてこないようにカチッとはめられる構造になっています。
(4)排水管が破損している場合
排水管の破損が疑われる場合、集合住宅や賃貸なら管理会社や大家さんに連絡して交換・修理してもらう必要があります。
持ち家であっても、配管を外したものの新しいものがうまく取り付けられないなど、かえって状況が悪化するリスクが高いため、素人が排水管の交換をするのはおすすめしません。賃貸でも持ち家でも、排水管が破損している場合には、専門業者に対応してもらいましょう。
#1:集合住宅や賃貸なら管理会社や大家に連絡する
排水管の破損が疑われる場合、集合住宅や賃貸物件では必ず管理会社や大家(オーナー)に連絡することが重要です。排水管の破損や水漏れなどのトラブルは、個人の部屋だけでなく建物全体や他の住戸にも影響を及ぼす可能性があるからです。
また、管理会社は提携している修理業者を速やかに手配することができます。排水管の破損が疑われる場合は必ず管理会社や大家に連絡して指示を仰ぐことが、トラブル防止のためにも大切です。
#2:排水管を交換する
排水管が破損している場合、自分での交換はリスクも難易度も高くなります。配管の交換を試みたものの、新しい配管の取り付けができず、被害が拡大する可能性があります。また、配管の交換ができたように思えても、接続している部分の排水管がすぐ外れてしまうことも多く、DIY初心者などの素人にはおすすめしません。特に集合住宅の場合、階下に迷惑がかかるなどリスクも高まってしまいます。もし、自力で交換する場合は、DIYに慣れた方や経験がある方に限ります。
準備するもの
- ゴム手袋
- 洗面器又はタッパー
- 雑巾や吸水シート
- 新しい排水管
- 工具(レンチ)
交換方法
- ゴム手袋を着用する
- 作業前に必ず元栓や止水栓を閉め、水が流れないようにする。
- 排水管の下に吸水シートを置き、水漏れや汚れに備える。
- トラップU管を取り外す。
- 排水パイプを取り外す。
- 新しい排水パイプを取り付ける。
- トラップU管を取り付ける。
- 栓を開けて水を流し、接続部や排水管からの水漏れがないか確認する。
もし、水漏れなどがあり破損が疑われる場合には、速やかに専門業者へ相談しましょう。
(5)防臭キャップの劣化・ズレがある場合(主にキッチン)
防臭キャップのズレ・劣化がニオイの原因の場合もあります。特にキッチンでよくあります。防臭キャップがズレている場合、ビニールテープでの補修で簡単に直せます。防臭キャップがしっかりはまるように正しい位置にきちんと差し込んだあと、幅広(3〜5cm程度)のビニールテープを用意し、隙間ができないように巻き付けてください。
もし、劣化が疑われる場合は以下の手順に沿って交換しましょう。
準備するもの
- ゴム手袋
- 新しい防臭キャップ(劣化していて交換が必要な場合)
- タオルや雑巾
交換方法
- ゴム手袋を着用する
- シンク下の収納物をすべて取り出し、作業スペースを作る。
- シンクの下と排水ホースを確認する。
- 排水ホースの下や周囲にタオルや雑巾を敷き、水漏れに備える。
- 床につながった排水ホースを開け、排水管パイプにつながっているホースを外して、古い防臭キャップを取り外す(ズレているだけの場合は直す)。
- 排水ホースや排水管のサイズに合った新しい防臭キャップを取り付ける(隙間ができないようしっかりはめ込むこと)。
- 排水管パイプにつなげる。
- キャップやホースがしっかり固定されていることを確認し、周囲に水漏れがないかチェックする。
キッチンの排水管は柔らかい蛇腹状の箇所が収納物に押されてしまい、防臭キャップが外れることが多い箇所です。劣化でニオイがするよりも、ズレていることでニオイが発生することがあり、目視で確認しにくい防水キャップがズレていることがあります。
もし、ズレた防臭キャップが排水ホースにくっついている場合は、排水ホースが切れてしまうケースもあるため、無理に引っ張らないようにしましょう。
排水管が目視でき、かつ、防臭キャップが排水ホースにくっついていない場合は、自分で直すことができます。比較的簡単な作業ではあるものの、自信がない方は専門業者への相談をおすすめします。
出典:amazon(防臭キャップ 4個セット/EsiFare)
排水管の臭いを予防する方法
排水管からニオイが出ないようにするために、日頃からできる予防法があります。ここではニオイを防ぐための効果的な方法をご紹介します。
(1)油分を流さない
キッチンの排水管のニオイを予防するために、油分をシンクに流さないことがとても重要です。油は水と混ざりにくく、冷えると固まります。固まった油に食べカスや洗剤カスが絡みつき、排水管内に汚れの塊(ヘドロ)が形成されてしまうためです。
フライパンや食器の油をキッチンペーパーで拭き取ってから洗うのがおすすめです。また、使用済みの油は固める剤や新聞紙などで吸収し、可燃ごみとして処理してください。
できるだけ日頃から油分を流さないよう心がけましょう。
(2)定期的に液体パイプクリーナーで掃除する
液体のパイプクリーナーを定期的に使うのも、排水管のニオイを日常的に予防する有効な方法です。液体パイプクリーナーには、油汚れや髪の毛、食べカスなどを分解・溶解する成分が含まれており、排水管内部のヌメりや汚れを除去し、ニオイの原因を根本から取り除いてくれます。
中でもジェルタイプのパイプクリーナーは粘度が高く、パイプの壁面にしっかりとどまって汚れを効果的に溶かしてくれます。キッチンや浴室、洗面所など、幅広い排水管のニオイ予防に有効です。月に1回程度の使用を推奨します。
ただし、トイレには使える製品が限られているので注意してください。おすすめは、液体タイプや粉末・固形タイプのパイプクリーナーです。これらは、トイレの陶器や排水管を傷めないように成分や濃度が調整されているためです。
ニオイがする場所に合わせてパイプクリーナーを使い分けましょう。
排水管の臭い解消における注意点
排水管のニオイを解消する際、作業中に意識して欲しい注意点が2つあります。
(1)無理矢理奥まで掃除しない
排水管の奥は構造が複雑で傷つきやすくなっています。そのため、無理矢理ブラシなどを突っ込んで掃除しないようにしましょう。奥の部分の詰まりは、専門業者でないと対応が難しいケースも多いため、自分で解消しようとせず、速やかに依頼してください。
(2)物を落とさない
排水管は本来、水や生活排水だけを流すものとして設計されています。そのため、食べカスや髪の毛、糸くず、石鹸カスなどの小さなゴミが流れ込むと、排水管の内部に蓄積しやすくなってしまいます。
また、誤ってスプーンやキャップ、歯ブラシなどの固形物を落としてしまうと、排水管の途中で詰まりを引き起こし、水の流れが悪くなるので気をつけてください。掃除の際も歯ブラシなどの道具を使用する際、落とさないように慎重に作業する必要があります。
さらに、掃除の際は周囲を片付けて物が落ちないようにしておくのも大切です。
日頃から排水口のゴミ受けやフィルターを使って、異物が排水管に流れ込まないようにしておくと良いでしょう。
(3)熱湯を流さない
排水管の多くが塩化ビニルなどのプラスチック素材でできており、耐熱温度は60℃程度と低くなっています。熱湯を流すと、排水管や排水トラップが変形・破損したり、継ぎ目の接着剤が溶けて水漏れを引き起こすリスクがあるので注意してください。
また、熱湯は一時的に油脂を溶かしますが、排水管内で冷えると再び固まってしまい、かえって詰まりや悪臭の原因になることもあります。
熱湯をどうしても流す必要がある場合は冷ましてから流すか、50℃程度のお湯にとどめることが大切です。
どうしても排水管の臭いが取れなければ業者へ依頼しよう
この記事で紹介した方法を試してもニオイが取れない場合、他に原因があるかもしれません。そのような時は専門業者に依頼しましょう。
業者に依頼することで、強力な薬剤や専用の器具を使った排水管の奥までの清掃が可能です。また、排水管や排水口に破損がある場合、修理や部品の交換も依頼できます。プロは高圧洗浄機や分解作業など、専用の機材や技術で原因を特定し解消してくれるので、自力で対処せず早めの相談をおすすめします。
まとめ
この記事では排水管が臭う原因や場所別の確認ポイント、自分でできる解消法を紹介しました。排水管のニオイには以下のような原因があります。
- 排水管の汚れやゴミの付着
- 封水がなくなっている
- 排水トラップ(ワントラップ)が正しくはまっていない
- 排水管が破損している
- 防臭キャップの劣化やズレがある
どの排水管からニオイがするのか確認したら、原因を突き止めて対処しましょう。原因によっては、ホームセンターやネット通販で購入できるものを使って自分で掃除できるケースもあります。
もし、少しでも自力での解消が難しいと感じたら、自分で解決しようとせず専門業者へ依頼しましょう。排水口のニオイトラブルはBEST365でも承っておりますので、相談フォームまたはお電話からお気軽にご相談ください。
日頃から油を流さないようにしたり定期的な掃除を心がけたりしながら、排水管のニオイを防止し、快適な空間を保てるようにしましょう。
洗面台のトラブル解決ならBEST
適正価格でプロ品質、厳格な品質管理基準をクリアした「絶対に信頼できるプロ業者」だけを無料でご紹介します。(全国で対応可能 ※沖縄、離島、一部地域を除く)
信頼できるプロ業者をBESTが無料でご紹介
プロの技術を「適正価格」で。選ばれる水回りサービス
安心してお問い合わせください。
この記事の監修者

株式会社クリーンライフ
クリーンライフは、対応エリアで トイレのつまり /修理を中心に、トイレ・キッチン・風呂・洗面所・排水溝などの水廻り修理を行う水廻り専門業者です。 トイレつまり、台所つまり、洗面所の水漏れなどご家庭にある水廻りすべてのトラブルに迅速対応致し解消致します。 対応エリアにスタッフを配備しておりますので、24時間365日フリーダイヤルでお電話を頂ければいつでも直ぐに駆けつけます。
ご相談の流れ
電話から問い合わせ
相談無料受付時間 8:00~19:00
050-3528-1955
STEP 1
電話
STEP 2
コールセンターにてヒヤリング
STEP 3
相談内容に応じてプロが対応