排水口から水が上がってくる…自分での対処法と業者へ依頼すべき場合をご紹介

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株式会社クリーンライフ
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「水を使うたびに、排水口から異音がする」
「排水口の流れが悪く、溢れそうになっている。どうしたらいい?」
排水口から水が上がってきたり、流れが悪かったりするのには、いくつかの原因が考えられます。パイプ内部の詰まりや排水パイプの劣化などの原因がありますが、自力での対処が難しく、専門業者に依頼しなくてはならないものもあります。
本記事では、排水口から水が上がってくる原因や対処法、放置するとどうなるか、賃貸物件での対処法まで幅広くご紹介します。排水口から水が上がってきて困っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
排水口から水が上がってくる原因
排水口から水が上がってくる原因には、以下5つの原因が考えられます。
(1)排水パイプの詰まり
排水口や排水管が詰まると水が行き場をなくして逆流し、排水口から水が上がってきます。排水経路のどこかに、以下のような詰まりの原因があることが考えられます。
場所 | 原因 |
浴室 | 髪の毛、シャンプーやボディソープのカス、皮脂・垢、ヘヤゴムやカミソリの刃など |
台所・キッチン | 油汚れ、食材のカス、ぬめり、調味料や食材の切れ端など |
トイレ | トイレットペーパーや排泄物の過剰投入、異物の流入、水圧不足など |
洗面台 | 髪の毛、石鹸カスや皮脂、異物、水垢など |
髪の毛や皮脂、油や石鹸カスなどが少しずつ排水管内にたまり、徐々に水の通り道を狭くしていきます。もともとは固形物ではないものが原因でも、排水管への付着が長期間続くと完全に詰まってしまい、逆流を引き起こすので注意してください。
誤って食材のカスやヘアゴム、カミソリの刃、歯ブラシなどの固形物を流してしまうと、排水管の途中で引っかかり、深刻な詰まりの原因となります。できるだけ早めに取り出すなどの処置を講じましょう。
(2)排水枡(ます)の詰まり
排水枡は、家庭から流れてくる生活排水に含まれるゴミや泥などの固形物を分離し、水分だけを下水道や排水管へ流すものです。
排水枡の内部にゴミや泥、油分などが蓄積しすぎると、排水枡が詰まりを起こし、排水の流れが止められてしまいます。このような状態になると、汚水が下水道へ流れずに行き場を失い、家の中の排水口へ逆流して溢れる場合があります。
戸建て住宅では日常的に、排水枡の清掃や点検をすることはあまりないと思いますが、定期的なメンテナンスを怠ると詰まりや逆流のリスクが高まるので注意してください。
(3)排水パイプの劣化
家庭でよく使われている排水パイプは主に塩化ビニル製です。塩化ビニル製は、耐久性や耐腐食性に優れている一方で、長期間の使用や経年劣化により、パイプ内部にヒビが入ったり、接続部分がずれたりすることがあります。
このような場合は、パイプの清掃や詰まりの解消だけでは解決せず、パイプ自体の修理や交換が必要です。特に築年数の古い住宅では、排水パイプの劣化によるトラブルが発生しやすいので、場合によっては交換をおすすめします。塩化ビニル製の配管の寿命は約40~60年と比較的長いものの、定期的な点検やメンテナンスで劣化を予防できます。
(4)排水パイプの破損
排水パイプは、長年の使用や外部からの衝撃によって破損することがあります。破損の主な例としては、パイプの亀裂や割れ、接続部のずれ、穴あきなどです。
パイプが破損すると、流れていくはずの排水が途中で漏れ出したり、破損箇所で水の流れが阻害されたりします。その結果、排水がうまく流れず逆流して、排水口から水が上がってきやすくなります。
排水パイプの破損による逆流は、パイプクリーナーやラバーカップなどで対処しても根本的な解決にはなりません。パイプ自体の修理や交換が必要になるため、専門業者へ依頼し修理しましょう。
(5)集中豪雨や台風
集中豪雨や台風も排水口から水が上がってくる原因となります。短時間に大量の雨水が下水道管へ流れ込み、下水道管内の水位が急激に上昇するからです。その結果、下水道管が満水状態となり、下水が家庭の排水管を逆流して風呂やトイレ、洗濯機の排水口などから水が溢れ出します。
台風や豪雨によって水が上がってきた場合は、パイプの詰まりが原因ではないため、収まるのを待つか自治体に対処してもらうしかありません。
ただし、水が室内にあふれた場合はカビやニオイの原因にもなるため、逆流の前兆を押さえ、対処することをおすすめします。主な前兆として、排水口の中からゴボゴボという音が聞こえることがあります。降水量が多いときにこの音が聞こえたら、ポリ袋に水を入れた「水のう」で排水口を塞いで水が上がってくるのを防ぎましょう。
排水口から水が上がってくる時の対処法
排水口から水が上がってきた場合、放置せず早めに対処することが重要です。ここでは、排水口から水が上がってきた場合の対処法をご紹介します。
排水口から水が上がってくる時の対処法
(1)パイプクリーナーで詰まりの原因を溶かす
排水口から水が上がってきた場合、まずはパイプクリーナーを使って原因となる排水管の汚れや詰まりを溶かす方法が有効です。パイプクリーナーは主に「水酸化ナトリウム」や「次亜塩素酸ナトリウム」などのアルカリ性成分を含み、髪の毛や石鹸カス、油汚れ、ヘドロなどを分解・溶解する効果があります。
ただし、アルカリ性のパイプクリーナーは、酸性洗剤やクエン酸、お酢などと混ぜると有毒ガスが発生するため、絶対に混ぜないでください。もし不安に感じる場合は、専門業者に相談しましょう。
(2)ラバーカップで詰まりの原因を吸う
出典:amazon(ラバーカップ デイリークリーン/山崎産業)
排水口から水が上がってきた場合は、ラバーカップ(スッポン)を使って詰まりの原因を取り除く方法も有効です。ラバーカップは、排水口にカップ部分をしっかり密着させて、押したり引いたりすることで排水管内の水圧を変化させます。この水圧の変化で、詰まりの原因となる異物を吸い上げる仕組みです。
- 排水口のフタやゴミ受けを外し、ラバーカップが密着しやすい状態にする
- ラバーカップのカップ部分が浸かる程度に水を溜める
- ラバーカップを排水口にしっかり当て、空気が入らないように密着させる
- ラバーカップをゆっくり押し込み、ラバーカップ内の空気を抜く
- 押せなくなったところで勢いよく引き上げる
- 3〜5の動作を数回繰り返す
異物(小物や固形物)が詰まっている場合、ラバーカップで奥に押し込んでしまうと逆効果になることがあります。その場合は無理に使わず、専門業者に相談しましょう。
(3)ワイヤーブラシで掃除する
ワイヤーブラシは、細長いワイヤーの先端に金属やプラスチックのブラシがついている排水管掃除の道具です。ホームセンターやネットで購入できます。排水管の内壁に付着した汚れやヘドロを物理的に削り落とすことができ、特に長年蓄積した汚れや頑固な詰まりに効果的です。パイプクリーナーやラバーカップで解消できなかった場合に試してみましょう。
ただし、プラスチックでできた蛇腹パイプに使用すると、針金でパイプの内部を傷つけてしまう恐れがあるため注意してください。
(4)バケツで40〜50度のお湯を注ぐ
バケツで40〜50度のお湯を注ぐ方法は、油汚れや石鹸カス、細かい食材カスなどによる軽度の詰まりに効果的です。お湯の熱で油やヘドロが柔らかくなり、流れやすくなります。具体的な手順は以下のとおりです。
- 排水口のゴミ受けやフタ、トラップを外して 詰まりの原因となるゴミや固形物を取り除く
- 40~50度のお湯をバケツに用意する
- 排水口にお湯を一気に注ぐ
- 流れを確認する
この方法は油やヘドロなどの軽い詰まりには効果的ですが、あまり効果は期待できません。また、固形物が奥に詰まっている場合は逆効果になる場合があります。もし試す場合は、60度を超える熱湯は排水管の変形や破損の原因となるため、必ず40〜50度程度のお湯を使用してください。
(5)重曹とお酢またはクエン酸を使用する
重曹とお酢(またはクエン酸)を使った方法は、家庭にあるもので安全に掃除したい場合に向いています。具体的な手順は以下のとおりです。
- 排水口のゴミ受けやフタ、トラップを外して 詰まりの原因となるゴミや固形物を取り除く
- 排水口やパーツに重曹をたっぷり振りかける(100~200g程度が目安)
- 重曹の上にお酢(またはクエン酸)をかける(50〜100g程度)
- 泡が出てきたら、30分〜1時間ほど放置する
- 40〜50度程度のお湯で重曹とお酢を洗い流す
- 部品を洗って元に戻す
この方法は、炭酸ガスが発生するので、換気をしっかり行いながら作業してください。
ただし、この方法はあまり効果が期待できません。もし試す場合は、60度を超える熱湯は排水管の変形や破損の原因となるため、必ず40〜50度程度のお湯を使用してください。
出典:amazon(重曹400g+クエン酸500gセット/アレスヘルスケア)
自分では対処できないケースも
排水管の修理や詰まりの除去作業は、専門的な知識や道具が必要となるため、一般の方が対応するのは難しいケースが多くあります。以下の場合は自分での対応は避け、業者に依頼しましょう。
自分で対処できないケース
- 原因が不明な場合
- 排水パイプの破損が疑われる場合
- 排水パイプ奥の詰まりが疑われる場合
- 排水枡の詰まりが疑われる場合
- トイレにスマホなど異物・固形物を落としてしまった場合
排水パイプの奥で詰まりが発生している場合、市販のパイプクリーナーやラバーカップでは十分な効果が得られないこともあります。無理にラバーカップを使用すると、詰まりの原因となっているものがさらに奥に押し込まれ、状況を悪化させてしまう恐れもあります。無理なラバーカップの使用はできるだけ控え、専門業者に依頼しましょう。
また、トイレにスマートフォンなどの固形物を誤って落としてしまった場合も、自分で取り出そうとせず、できるだけ手を触れずそのままの状態で専門業者に依頼するのが安全かつ確実です。
自分で作業する場合、道具を揃える必要もありますし、時間や手間もかかります。そのため、無理に自分で作業しようとせず、業者に依頼するのが賢明です。
プロの業者が実際にやっている対処法とは?
ちなみに、プロに依頼した場合、どのような対応が取られるのでしょうか。ここでは、主に2つの事例についてご紹介します。
プロの対処方法
(1)原因が不明な場合
原因が不明な場合、業者は、現場調査の前に「家族構成」「原因の推定」「発生期間」「築年数」などを細かくヒアリングします。それらの情報を基に、最適な作業内容や調査方法を決定します。
家族の人数や構成(例:小さな子どもや高齢者がいるか、髪の長い人が多いかなど)は、排水口の詰まりやすさに大きく影響します。家族が多いほど浴室や洗面所では髪の毛や皮脂、石鹸カスが多く流れ込みやすくなり、詰まりのリスクが高まるからです。また、キッチンでは家族の人数や食事の頻度が多いほど、油汚れや食材カスが溜まりやすくなるものです。
「どのくらい前から症状が出ているか」や「どんな使い方をしているか」などの情報は、詰まりの進み具合や原因を推測する手がかりになります。特に築年数が古い場合は、排水管自体の劣化や構造的な問題が疑われるため、調査や修理の内容も変わります。
このように、業者は単に詰まりを解消するだけでなく、生活状況や建物状況を総合的に把握した上で、原因の特定と対処を行うのです。
(2)トイレにスマホなど異物・固形物を落としてしまった場合
トイレにスマホなどの異物・固形物を落としてしまい、排水口から水が上がってくる場合、多くの場合は「便器を取り外して裏側から異物を除去する」作業が行われます。これは、異物が手や道具で簡単に取り出せない位置まで流れてしまった場合に必要な対応です。
まず、便器を床から取り外す必要があるため、モンキーレンチで便器を固定しているボルトを緩め、ドライバーでタンクや配管の接続部を外します。便器を外した後、裏側から詰まっているスマホなどの固形物を取り出します。異物を除去した後は便器を元の位置に設置し、配管やタンクも元の状態に戻さなくてはいけません。最後に詰まりが解消されているかを確認して作業完了です。
トイレにスマホなどの固形物を落として詰まらせた場合、無理に自分で取り出そうとせず、速やかに専門業者に依頼してください。
賃貸マンション・アパートの排水口で水が上がってくる時はどうする?
賃貸マンション・アパートの排水口から水が上がってくる場合、「自分でできる応急処置」と「管理会社・大家さんへの連絡」に分けて考えることが大切です。自分でできる応急処置としてはご紹介したとおり、以下の方法が挙げられます。
- パイプクリーナーで詰まりの原因を溶かす
- ラバーカップで詰まりの原因を吸う
- ワイヤーブラシで掃除する
ただし、固形物を落としたり、排水管の奥や排水桝で詰まりが発生したりした場合は、必ず管理会社や大家さんに連絡しましょう。業者を勝手に呼ぶと費用負担のトラブルになることがあるため、管理会社や大家さんに指示を仰ぐのが賃貸物件のルールです。賃貸物件では、固形物を落としてしまった際の修理代は借主負担となることが多いですが、通常の使用で水が上がってきた場合や配管トラブルの場合は修理代は大家さんが負担することが一般的です。
なお、契約によっては特約条項で入居者による負担が原則よりも多くなるような条件が付けられているケースもあります。どちらが払うにしても、入居者自ら業者に依頼せず、まずは管理会社や大家さんに相談しましょう。もし勝手に業者に依頼すると、貸主が負担することになっている修理代も支払ってもらえなくなる可能性があります。
排水口の水が上がってくるのを放置しておくとどうなる?
排水口から水が上がってきた場合、放置するのは絶対にやめましょう。
排水口から水が逆流してくる原因として多いのが、石鹸カスや髪の毛などによる詰まりです。こうした汚れが蓄積すると排水の流れが悪くなり、最終的には水があふれ出してしまう恐れがあります。また排水管が完全に詰まってしまった場合には、市販の道具では対応が難しくなり、高圧洗浄機やトーラー機を使用した専門的な作業が必要です。このような場合は業者への依頼が不可欠となるため、費用も高額になる傾向にあります。
さらに、排水口の詰まりはキッチンや洗面所、浴室、トイレなど、家のあらゆる場所で起こりうる問題です。排水口から水が上がってくるといった異変に気付いたら、放置せずに早めに対処することが重要です。
排水口の水が上がってくる前兆を知っておこう
排水口の水が上がってくる前兆をおさえておくと、早めに対処しやすくなります。ここではどのような前兆があるかご紹介します。
(1)ゴボゴボと異音がする
排水管が詰まりかけている場合、水がスムーズに流れず、配管内に溜まった空気が水と一緒に押し上げられることで「ゴボゴボ」という音が発生します。この状態を放置すると、やがて排水経路が完全に塞がれ、水が逆流して排水口から上がってくるリスクが高まります。「ゴボゴボ」という異音が聞こえた場合は、排水管の詰まりやトラップの異常を早めに点検・対処するようにしましょう。
(2)水が流れにくくなる
「水が流れにくくなる」現象も非常に重要なサインです。排水管や排水口の内部で汚れやゴミ、異物などが徐々に蓄積し、水の通り道が狭くなっているからです。放置すると、やがて排水管が完全に詰まり、水が逆流して排水口から上がってくるでしょう。
水の流れが悪くなったと感じた時点で、早めに掃除をしたり、専門業者に相談するようにしましょう。
まとめ
排水口から水が上がってくる原因は排水パイプの詰まりや排水パイプの劣化、集中豪雨や台風によるものまでさまざまです。もし、排水口から水が上がってきても、慌てずに落ち着いて行動すれば自分で解消できる場合もあります。パイプクリーナーやラバーカップ、ワイヤーブラシなど、基本的な道具を使って処置することで改善が見込める場合もあるため、まずは身近な方法を試してみましょう。
ただし、状況に応じて自分で対処せず、専門業者へ依頼した方がよい場合もあります。排水パイプの破損や排水パイプ奥の詰まり、排水枡の詰まり、トイレにスマホなど異物・固形物を落としてしまった場合など、自分での対応は避け、速やかに専門業者に依頼しましょう。
マンションなどの賃貸物件の排水口のトラブルでは、まず管理会社や大家さんに相談することが必要です。賃貸物件では、固形物などを落としてしまったり、誤った使い方をした際の修理代は借主負担となります。しかし、通常の使用にもかかわらず水が上がってきたり、配管トラブルが疑われたりする場合、修理代は大家さんが支払うのが一般的です。
日頃から排水口の状況に気を配り、水が上がってくる兆候を察知して、早めに対処できるよう心がけましょう。
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