瓦屋根の雨漏りは自分で直せる?原因・DIYの範囲・修理費用を解説
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この記事の監修者兼ライター
羽柴文吾
福岡県在住の兼業ライター。住宅資材の総合商社にて、スレート屋根や外壁サイディング、新建材の営業から施工補助まで幅広く経験。現在はエネルギー関連事業に従事している。丙種ガス主任技術者と第二種電気工事士の資格を保有。豊富な現場経験と専門知識を活かし、暮らしに役立つ情報を発信している。趣味は映画鑑賞。
天井にシミが広がり、雨の日に天井裏からポタポタ音が聞こえる。
「瓦は丈夫なはずなのに、なぜ?」「修理代が高額になりそうで怖い…」と、不安を感じていませんか?
実は瓦が割れていなくても、「見えない部分の劣化」が原因で雨漏りしているケースが多いです。放置すると下地の木材が腐り、家の構造そのものに影響が出る可能性があります。
ただし、原因さえ特定できれば、ご自身で安全に応急処置できるケースもあります。大切なのは、DIYで対応できる範囲とプロに任せるべきケースの見極めです。
この記事では、瓦屋根の雨漏り原因からDIYでできる安全な応急処置、修理の費用相場まで解説します。
最後まで読めば、雨漏りの原因を正しく突き止め、修理費用を抑えた最適な対処法を選べます。雨の日も天井を見上げる不安から解放され、安心して過ごせる日常を取り戻しましょう。
この記事でわかること
目次
瓦屋根が雨漏りする6つの原因

瓦屋根の雨漏りの原因は瓦そのものではなく、その下に隠れた防水シートや接合部の劣化が多いです。
ここでは、雨漏りを引き起こす代表的な6つの原因について、プロの視点で解説します。
防水シート(二次防水)の寿命

瓦に問題がなくても、下にある防水シートが破れると雨漏りが発生します。
屋根が雨水の浸入を防ぐのは、瓦と防水シートによる二段構えの仕組みです。瓦は雨を大きく受け流す「傘」の役割、防水シートは瓦の隙間から入った水を防ぐ「レインコート」の役割を果たします。
多くの陶器瓦は50年以上もちますが、下にあるルーフィングと呼ばれる防水シートの寿命は約20年です。瓦がきれいな状態でも、防水シートが先に寿命を迎えると雨漏りが発生します。
なお、築年数が古い家で防水シートの代わりに杉の皮や土が使われていたのが「土葺き(つちぶき)」という工法です。経年で土が痩せたり杉皮が腐ったりするので、防水機能が失われて雨水が浸入します。
壁と屋根の取り合い部分の板金劣化

1階の屋根と2階の外壁が接する「取り合い」部分は、雨漏りが多い場所です。
取り合いには壁を伝う雨水が屋根の内部に入り込まないように、雨押さえ板金(あまおさえばんきん)という金属部材が取り付けられています。
板金が太陽の熱で変形して浮き上がったり、つなぎ目を埋めるシーリング(コーキング)が劣化してひび割れたりして雨水が浸入します。壁の中から水が回るため、原因の特定が難しい箇所です。
瓦のズレ・割れ・穴

瓦自体のズレや物理的な破損・穴は、直接的な雨水の浸入口になります。
主な原因は、以下のとおりです。
| 種類 | 内容 |
| 自然災害 | 台風の強風・地震の揺れによるズレや落下 |
| 凍害 (とうがい) |
瓦の水分が凍って膨張し、ひび割れを起こす現象 |
| 物理的衝撃 | 飛来物や雹(ひょう)による破損 |
| 施工不良 | 太陽光パネルを設置した際のビス穴の防水処理不足 |
陶器瓦は吸水しないイメージがありますが、コーティングされていない裏面や微細なヒビから水分を吸い込み、冬場に凍結して割れるケースがあります。
また、塗装が剥がれたセメント瓦はさらに水を吸いやすく、劣化が早まるため定期的な塗装メンテナンスが必要です。
漆喰の崩れ・剥がれ

屋根のてっぺんにある棟(むね)を固定する漆喰が崩れると、雨水の浸入や瓦の崩落を招きます。
漆喰は、棟瓦の下にある葺き土(ふきつち)を雨風から守るものです。漆喰の寿命は約15〜20年で、劣化するとポロポロと剥がれ落ちます。
漆喰が剥がれると、むき出しになった葺き土が雨で流出し、棟瓦の固定力が低下します。そのまま放置すると瓦の間に隙間ができて雨漏りしたり、棟が崩れたりするので危険です。
谷板金の腐食

屋根の面と面がぶつかる「谷」の部分は雨水が集中するため、金属が腐食しやすい箇所です。
谷に設置された「谷板金(たにばんきん)」は、集まった雨水を軒先までスムーズに排水する役割を担っています。
古い住宅では、谷板金に銅製が使われているケースが多いです。銅は酸性雨の影響で腐食し、小さな穴が開いて雨漏りの原因になります。
現在は、錆に強いステンレス製やガルバリウム鋼板製への交換が一般的です。
セメント瓦・モニエル瓦の吸水と劣化

セメント瓦やモニエル瓦は、塗膜が劣化すると瓦自体が水を吸い込み、雨漏りの原因になります。
粘土を焼いて作る陶器瓦は、素材自体に防水性があるため塗装は必要ありません。一方で、セメント瓦やモニエル瓦は、素材がセメントで防水性がないため、表面を塗装で保護しています。
塗装が劣化すると瓦が水分を吸い込み、基材が脆くなってヒビや割れが生じます。塗装の寿命は一般的に10〜15年が目安です。
特にモニエル瓦は廃番となっており、割れても交換する瓦が手に入りにくく、修理が困難になるケースが多いです。
屋根に登らず確認できる雨漏りのサイン

「雨漏りかもしれない」と感じても、ご自身で屋根に登るのはやめましょう。足を滑らせて転落したり、瓦を割ったりする危険があります。
屋根に登らず地上や室内から安全に確認できる雨漏りのサインを、以下で紹介します。
地上から見る棟の歪み・瓦のズレ
屋根に登らなくても、地上から「屋根のライン」を注意深く見れば、異常に気づけます。
準備する道具は、スマートフォンのカメラ(ズーム機能)や双眼鏡です。家の正面や裏手に回り、少し離れた位置から屋根全体を眺めてみましょう。
チェックポイント
- 屋根のてっぺん(棟)のラインが、波打っていないか
- 瓦が一部分だけ浮き上がっていたり、ズレたりしていないか
- 瓦が割れて、防水シートが見えていないか
これらの異常は、漆喰の劣化や下地に問題があるサインです。
天井のシミ・クロスの浮き・屋根裏の光漏れ

室内の天井や壁の変化は、雨漏りの初期症状を見つける手がかりです。
天井の隅に茶色いシミができていたり、壁紙(クロス)が浮いていたりする場合は、天井裏で雨漏りが進行しているサインです。押入れの上などに天井裏を覗ける点検口があれば、懐中電灯で中を照らしてみてください。
チェックポイント
- 天井を支える木材や板(野地板)に、濡れた跡や黒いシミがないか
- 屋根の方向から、光が差し込んでいる箇所はないか
雨上がりのカビ臭・壁の湿気
目に見える変化がなくても、カビの臭いは「隠れ雨漏り」のサインです。
雨が降った翌日に、特定の部屋だけカビ臭く感じたり、壁を触るとひんやりと湿気を感じたりする場合、壁の内部や天井裏で雨漏りが起きている可能性があります。
湿った木材はカビの温床になるだけでなく、住宅の天敵であるシロアリを呼び寄せる原因にもなります。気になる臭いがあれば、早めに点検口から天井裏を確認してみてください。
天井から聞こえるポタポタ音

天井から水滴の音が聞こえる場合、雨漏りはかなり進行しており緊急の対応が必要です。
ポタポタ音は天井裏の断熱材が吸収しきれなくなった水滴が、木材や天井ボードに直接落ちる音です。放置すれば、天井ボードが水の重みで抜け落ちる危険性があります。
水が落ちる音が聞こえる場合は、すぐに専門業者に連絡しましょう。
自分で直せる?DIYとプロ依頼の判断基準

雨漏りを発見した際、「これくらいなら自分で直せるのでは?」と考える方もいるでしょう。しかし、瓦屋根の修理は専門的な知識と技術がないと難しい作業です。
DIYで対応できる範囲とプロに依頼すべきケースの判断基準は、次のとおりです。
DIY可能|脚立から手が届く範囲

高さ2m程度の脚立から安全に手が届く範囲で、雨漏りの原因箇所が特定できている場合のみ、ご自身での応急処置ができます。
例えば1階の屋根(下屋)で、以下のような症状が見られるケースです。
| 症状 | 応急処置 |
| 瓦のズレ | 手で持ち上げて元の位置に戻す |
| 瓦の小さな割れ | 上から防水補修テープを貼って塞ぐ |
| セメント瓦のヒビ | 表面の汚れを落としコーキング材で埋める |
ただし、あくまでプロが来るまでの応急処置です。無理な体勢での作業は避け、処置後も雨漏りが止まらない場合は、下地(防水シート)の劣化が疑われます。早めにプロの点検を受けましょう。
それぞれの応急処置のやり方は、以下の章で詳しく解説しています。ご自身で行うときの参考にしてください。
プロ依頼|2階以上・取り合い部分・原因不明

2階以上の屋根での作業や原因が複雑な箇所は、プロに依頼すべき範囲です。
以下のような場合は、絶対にご自身で手を出してはいけません。
| 項目 | 内容 |
| 2階以上の屋根 | ・万が一の転落事故は命に関わり危険 ・瓦を踏み割って被害を広げるリスクがある |
| 原因が特定 できない |
・やみくもな修理は無駄足 ・目視で確認できない場合がある |
| 取り合いや 谷板金が原因 |
・専門的な板金技術と防水処理の知識が必須 ・素人が修理するとほぼ確実に雨漏りが再発する |
今すぐできる雨漏り修理の安全な応急処置

プロの業者が到着するまでの間、被害の拡大を抑えるためにご自身でできる対策があります。
安全に対応できる範囲の応急処置は、次の3つです。
ズレた瓦を元の位置に戻す

脚立から手が届く範囲の瓦のズレは、ゴミを取り除いてから優しく戻すのがコツです。
手順
- 滑り止め付きの軍手を着用する
- 誰かに脚立を支えてもらう
- ズレた瓦をゆっくり持ち上げ、下のゴミをブラシで取り除く
- 上下左右のラインに合わせて元の位置に戻す
無理に押し込むと隣の瓦を割る恐れがあります。スムーズにはまらない場合は、プロに任せるのが安心です。
瓦のズレを直すやり方は、以下の記事で詳しく解説しています。写真付きで手順を確認したい方はこちらをご覧ください。
防水テープ・コーキングで割れをふさぐ

表面的な小さなひび割れであれば、清掃・乾燥・補修の3ステップで一時的に雨漏りを止められます。
防水テープを使う場合
- 割れた部分の汚れを雑巾で拭き取り、完全に乾かす
- 粘着力の高いブチルゴム系の防水テープを、割れ目より一回り大きくカットする
- 空気が入らないように、手でしっかり押さえながら貼り付ける
コーキングを使う場合
- ひび割れ(クラック)とその周辺を清掃し、乾燥させる
- 変成シリコン系のコーキング材を、ひび割れに沿って充填する
- ヘラで表面をならし、しっかりと乾燥させる
あくまで応急処置のため、症状が落ち着いたら早めにプロの点検を受けましょう。
防水テープやコーキングの補修方法は、以下の記事で詳しく解説しています。道具の選び方から手順まで詳しく知りたい方は、参考にしてください。
>>【DIYの手順】コーキング補修の正しいやり方と注意点
>>防水テープを使った正しい雨漏り修理手順【3ステップ】
室内の水受け・吸水シートで被害を抑える
屋根での作業が危険な場合や夜間は、室内の被害をできるだけ抑えるのを最優先にしてください。
天井から水がポタポタ落ちてくる場合は、すぐに以下の対策を実行しましょう。
| 応急処置 | 内容 |
| 水受けを置く | ・水滴が落ちる真下にバケツや洗面器を置く ・ビニールシートを敷いて床が濡れるのを防ぐ |
| 吸水させる | ・バケツの中に雑巾やタオルを入れておく ・吸水シートやおむつも吸水力があり有効 |
| 換気する | ・雨が止んだら、窓を開けて室内の湿気を逃がす ・カビの発生を抑制できる |
室内でできる応急処置のやり方は、以下の記事で詳しく解説しています。二次被害を防ぐためにもチェックしておきましょう。
雨漏り修理でやってはいけないDIYのリスク

良かれと思ってやったDIYが、かえって雨漏りを悪化させたり、大きな事故につながったりするケースがあります。
雨漏り修理でやってはいけない危険なDIYは、以下の3つです。
ブルーシート養生は転落事故につながる

屋根全体をブルーシートで覆うには、5〜10㎏の土を入れた土嚢(どのう)を屋根に運ぶ必要があります。台風の後によく見かける光景ですが、プロでも神経を使う危険な作業です。
実際には以下のような工程が必要になります。
- 滑りやすい屋根の上で巨大なブルーシートを広げる
- 土嚢を何個もハシゴで運び上げる
- 土嚢をシートの縁に配置しロープで固定する
作業中にバランスを崩せば、転落事故を招きます。また、固定が甘いとシートや重い土嚢が強風で落下し、隣の家の車や窓ガラスを破壊する二次被害にもつながります。
コーキングの埋めすぎは雨漏りを悪化させる

瓦同士の隙間をコーキングで完全に埋めてしまうと、かえって雨漏りが悪化します。
瓦の重なり部分にある隙間は、内部に入り込んだ雨水を外へ排出するための逃げ道です。隙間をすべて塞いでしまうと、以下のような悪循環が起きます。
- 水の出口(逃げ道)が塞がれる
- 行き場を失った雨水が瓦の裏側に滞留し続ける
- 滞留した水分が、防水シートや木の下地をじわじわと腐食させる
良かれと思って隙間をすべて埋めた結果、屋根の内部に水たまりを作り、かえって雨漏りを悪化させます。
コーキングを使用するのは、瓦表面の「ひび割れ」や「小さな穴」など、ピンポイントの補修に限定しましょう。
瓦への釘打ちは防水シートに穴を開ける
知識なく瓦に釘を打つ行為は、防水シートを貫通させて雨漏りの原因になります。
瓦のズレを防ごうと、釘やビスを打って固定しようと考える方がいますが、絶対にやってはいけません。打たれた釘は、瓦を貫通して防水シートまで突き破ります。防水シートに穴が開けば、新たな水の浸入口となります。
プロが使う3つの雨漏り調査方法

雨水は屋根裏の柱や梁(はり)を伝って移動するため、「天井のシミの真上」が原因とは限りません。
目視だけで浸入経路を見つけるのは難しいため、プロは以下の調査をおこないます。
ドローン調査|屋根全体を安全に確認する

急勾配で人が登れない屋根や、劣化が激しい屋根でも、安全かつ詳細に状態を診断できるのがドローン調査です。
高解像度のカメラを搭載したドローンを飛ばし、屋根全体の映像を撮影します。普段は見えない角度から瓦の割れやズレ、棟の歪みなどを確認できます。
| 項目 | 費用の目安 |
| ドローン調査 | 2 〜 5万円 |
修理契約を前提に無料で行う業者もいるため、事前に確認しましょう。
散水調査|水をかけて原因箇所を特定する
原因の特定において、確実性が高いシンプルな方法が散水調査です。
雨漏りの疑いがある箇所にホースで水をかけ、雨の状況を人工的に再現します。室内側で水が漏れてくるかを確認し、侵入経路を特定します。
| 項目 | 費用の目安 |
| 散水調査 | 5~15万円 |
時間はかかりますが、「ここを直せば雨漏りは止まる」という確証を得られるため、原因不明の雨漏りに対して有効な調査方法です。
赤外線調査|温度差で水の通り道を可視化する
壁や天井を壊さず、雨水の通り道を科学的に特定できるのが赤外線調査です。
専用の赤外線サーモグラフィーカメラで建物を撮影し、温度の分布を可視化します。水を含んで湿っている部分は、気化熱によって温度が低く映るためです。
| 項目 | 費用の目安 |
| 赤外線調査 | 10~30万円 |
温度が低い箇所の分布を読み取り、目に見えない壁の内部の雨漏り箇所を発見します。
瓦屋根の雨漏り修理費用の相場

瓦屋根の雨漏り修理費用は、被害の程度や工事の範囲によって変わります。
修理内容を「軽度」「中度」「重度」の3段階に分け、それぞれの費用相場を紹介します。
【軽度】瓦ズレ直し・コーキング

足場を設置せず、部分的な補修で済む場合は、費用を安く抑えられます。
| 修理内容 | 費用相場(足場代込み) |
| 瓦のズレ直し・差し替え | 1.5 〜 5万円 |
| 瓦のひび割れコーキング | 1 〜 3万円 |
| 棟瓦のコーキング | 3 〜 8万円 |
【中度】漆喰詰め直し・谷板金交換

棟や谷の工事になると足場の設置が必須となり、その分費用が上がります。
足場の設置費用は、一般的な30坪程度の住宅で約15〜20万円が相場です。
| 修理内容 | 費用相場(足場代込み) |
| 漆喰の詰め直し | 25 〜 50万円 |
| 谷板金の交換 | 25 〜 60万円 |
| 棟瓦の取り直し | 30 〜 70万円 |
足場を組むのであれば、雨樋の掃除や外壁の点検など他の高所作業もまとめて依頼すると効率的です。
【重度】葺き直し・葺き替え

防水シートの寿命など、下地に問題がある場合は、屋根全体の工事が必要です。工事には「葺き直し」と「葺き替え」の2種類があります。
葺き直し(ふきなおし)
・既存の瓦を一度剥がし、防水シートなどの下地だけを新しくして、同じ瓦を再利用する工法
葺き替え(ふきかえ)
・既存の瓦と下地をすべて撤去し、新しい屋根材に交換する工法
| 修理内容 | 費用相場(足場代込み) |
| 葺き直し | 80 〜 200万円 |
| 葺き替え(瓦→金属屋根) | 100 〜 220万円 |
| 葺き替え(瓦→瓦) | 120 〜 250万円 |
屋根材を軽い金属屋根などに交換する「葺き替え」は、家の耐震性を向上させる効果もあります。
なお、既存の屋根の上に新しい屋根材を被せる「カバー工法」は、瓦屋根には適用できません。重量オーバーとなり、家の倒壊リスクがあるためです。
使えるかも?火災保険と補助金の適用条件・注意点

高額になりがちな屋根の修理費用ですが、条件に合えば火災保険や補助金で負担を軽減できるケースがあります。
それぞれの適用条件と注意点は、以下のとおりです。
台風・雪・雹が原因なら火災保険の申請対象になる
雨漏りの原因が「3年以内の自然災害」であると証明できれば、ご加入の火災保険が適用される可能性があります。
適用対象となる災害の例は、次の3つです。
- 風災:台風や竜巻の強風で瓦がズレた、飛んできた
- 雪災:大雪の重みで雨樋が歪み、そこから水が浸入した
- 雹災:雹(ひょう)が直撃して瓦が割れた
【注意点】
| 項目 | 内容 |
| 対象外 | 経年劣化による雨漏りは適用されない |
| 免責金額 | 修理費用が保険の免責金額(自己負担額)を下回る場合は、保険金は支払われない |
| 悪徳業者 | 「保険金を使って無料で修理できる」と勧誘する業者との契約トラブルが増えている |
雨漏り修理単体では補助金が出ない

「雨漏り修理」という名目で補助金や助成金が出るケースは、ほとんどありません。
国や自治体の住宅リフォームに関する支援制度は、耐震化や省エネ化を目的としたものが中心だからです。
ただし、屋根を軽い金属屋根などに交換する葺き替え工事は、家の軽量化につながるため耐震改修として補助金の対象になる可能性があります。
お住まいの自治体のホームページで「住宅 耐震改修 補助金」などと検索するか、リフォーム業者に相談してみましょう。
後悔しない雨漏り修理業者の選び方3選

悪質な業者に騙されず、信頼できるプロを見極めるためのポイントを以下で解説します。
瓦の施工実績が豊富な専門業者を選ぶ
瓦屋根の修理は、「かわらぶき技能士」などの国家資格を持つ職人が在籍する業者に依頼しましょう。専門的な技能を持つ職人がいるかどうかが、仕上がりの品質を大きく左右します。
瓦の扱いは非常に特殊なため、普段あまり瓦を扱わない業者に頼むと、かえって状況を悪化させるリスクがあります。
業者を選ぶ際は、ホームページなどで過去の瓦屋根の施工事例が豊富に掲載されているかを確認すると安心です。
見積書の一式は内訳を必ず確認する
「工事一式」という表記しかない見積書を提示する業者は、トラブルの元になるため避けましょう。
信頼できる業者の見積書には、以下のような内訳が詳細に記載されています。
| 項目 | 内容 |
| 瓦 | メーカー名・商品名・数量(枚数) |
| 防水シート | メーカー名・商品名・数量(㎡) |
| 工事費 | 足場代・既存瓦撤去費・下地補修費・本体工事費など |
| 諸経費 | 現場管理費・運搬費など |
特に「廃材処分費」が極端に安い場合は、不法投棄などのトラブルにつながる可能性があります。
飛び込み訪問販売は即決に注意する
「近くで工事をしていたら、お宅の屋根の瓦がズレているのが見えた」などと言って突然訪問してくる業者は、基本的に断るのがおすすめです。
点検商法と呼ばれる手口の典型例で、「無料で点検しますよ」と言って屋根に上がり、わざと瓦を割って不安を煽る事例もあります。
高額な契約を迫るケースが多いため、その場での即決は避け、名刺だけ受け取って帰ってもらいましょう。
まとめ:瓦屋根の雨漏りは早期発見とプロ依頼が正解

瓦屋根の雨漏りは、瓦の下の防水シートや壁との接合部など原因が多岐にわたります。確実な修理と再発防止のためには、専門業者に任せるのが安心です。
ただし、原因がはっきりしているケースで脚立から安全に届く範囲であれば、DIYで応急処置もできます。高所作業や知識がないコーキング補修は、転落事故や雨漏りの悪化を招くため避けましょう。
瓦屋根の雨漏りに対処するポイント
- 雨漏りの主な原因は、防水シートの劣化である
- DIY補修は、安全が確保できる範囲の「応急処置」にとどめる
- 確実な原因特定には、プロの散水調査や赤外線調査が有効である
- 自然災害が原因なら火災保険を検討する
雨漏りの早期発見・早期対応が、修理費用の軽減につながります。自己判断で雨漏りを悪化させる前に、信頼できる専門業者へ相談しましょう。
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瓦屋根の雨漏りでよくある質問
瓦が割れていないのに雨漏りするのはなぜですか?
瓦自体に問題がなくても、瓦の下にある「防水シート」の寿命により破れているケースが多いです。
築40年の瓦屋根ですが、修理より全体をやり直した方がいいですか?
築年数が古く下地(防水シートや土・杉皮)が限界を迎えている場合は、表面的な部分修理をしてもすぐに再発します。その場合は、屋根を下地から新しくする大規模な工事が必要です。
台風の後に雨漏りし始めたのですが、火災保険は使えますか?
台風による強風や飛来物などが原因であれば、「風災」として火災保険の申請対象になる可能性があります。ただし、経年劣化は対象外です。
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