外壁塗装は何年ごとが正解?塗料・外壁材別の失敗しない見極め方

塗装 外壁 何年ごと

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この記事の監修者兼ライター

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徳良 仁

千葉県在住の兼業ライター。建設業界で現場経験を15年(建築3年・電気12年)経験したのち、日本最大の大手アパレルの出店開発部門で発注者としての施工監理を2年経験。現在はGAFAの1社で施設立ち上げ部門の管理職として従事。1級建築士・1級電気工事施工管理技士・第一種電気工事士も保持。日々の幸せは家族団らんを穏やかに過ごすこと。

「外壁のひび割れを見つけたけど、塗装はまだ早いかな…」

「訪問営業に『今すぐ塗装しないと危険』と言われたけど、本当なのか判断できない…」

 

外壁塗装は何年ごとにすべきか分からず、適切なタイミングを見極められずにいませんか?

 

しかし、塗装周期の目安は塗料や外壁材で大きく変わり、業者によって言うことも違うため判断が難しいですよね。

 

実は、外壁塗装の一般的な周期は10〜15年ですが、劣化のサインで判断すれば適切なタイミングを見極められます。

 

当記事では、塗料別・外壁材別の塗装周期の目安、今すぐ塗装すべきか判断できる劣化状況、訪問営業に騙されない判断基準をプロが解説します。

 

記事を読めば、「今すぐ塗装すべきか」「あと数年様子を見られるか」を自分で判断できるようになります。

 

適切なタイミングで適正価格の塗装を実現し、家族が安心して暮らせる家を守りましょう。

 

外壁塗装は何年ごとに必要?塗り替え周期の目安

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外壁塗装の一般的な周期は10〜15年です。ただし、塗料の種類や外壁材で大きく変わります。

 

標準的な塗装周期、新築からの初回塗装時期、塗料別の耐用年数を解説します。

自宅の状況に当てはめて「あと何年で塗装すべきか」の目安を掴めます。

 

一般的な塗装周期は10〜15年が標準

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外壁塗装の一般的な周期は10〜15年です。

 

この数字は「シリコン塗料を使用した場合」の目安で、塗料メーカー各社の推奨値も同様です。

 

国土交通省の「長期優良住宅の維持保全計画」でも、外壁は10〜15年ごとの点検が推奨されています。

 

築10年を過ぎたら劣化サインのチェックを始める時期です。築15年を超えると緊急性が高まります。

 

「10年ごと」という固定観念ではなく、幅を持って考えましょう。

 

立地環境や前回の塗装品質で、実際の劣化スピードは大きく変わります。

 

新築から初回塗装までは10年前後が推奨

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新築住宅の初回塗装は築10〜12年前後で検討するケースが多くみられます。

 

新築時に使用される塗料は耐用年数10〜15年のシリコン系が主流で、10年を過ぎると劣化サインが出始めます。

 

多くのハウスメーカーでは10年目に定期点検を実施し、外壁塗装を含むメンテナンスを提案されるタイミングです。

 

ただし、立地環境や気候条件で差が出るため、築年数だけでなく劣化状況で判断しましょう。

 

早すぎる塗装(築5〜7年)は費用対効果が低く、15年以上放置すると補修費用が増加します。

 

塗料別の耐用年数

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塗料の種類で耐用年数が大きく異なります。

塗料の種類 耐用年数 費用の目安※
(30坪想定)
アクリル 5〜7年 50〜70万円
ウレタン 8〜10年 60〜80万円
シリコン 10〜15年 70〜110万円
フッ素 15〜20年 90〜140万円
無機 20〜25年 100〜160万円

※費用は地域・業者で変動します

 

シリコン塗料が最もコストパフォーマンスに優れ、多くの住宅で使用されています。

 

フッ素・無機塗料は初期費用が高いですが、長期では塗装回数が減りトータルコストを抑えられます。

 

前回の塗装で使用した塗料が不明な場合は、専門業者の診断で確認しましょう。

 

外壁材の種類で変わる塗装周期

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外壁材の種類で塗装周期は異なります。

 

ここからは材質別の特性と劣化パターンを解説します。

外壁材を見分ける方法も解説しているので、自宅に当てはめて判断しましょう。

 

窯業系サイディングは7〜10年ごとの塗装が必要

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日本の住宅で最も普及している窯業系サイディング(セメント系)の塗装周期は7〜10年です。

 

表面の塗膜が劣化すると防水性能が失われます。サイディングボード自体が水分を吸収して、反りや割れが発生する原因になります。

 

特に目地のシーリング(コーキング)は5〜7年で劣化するため、シーリング打ち替えと塗装を同時に行うのが効率的です。

 

別々に施工すると足場代が2回かかり、費用が20万円以上高くなります。

 

窯業系サイディングの見分け方は、表面を軽く叩くと軽い音がすることです。磁石は付かず、表面に木目調や石目調の模様があるケースが多いです。

 

モルタル外壁は8〜12年ごとが塗り替え時期

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モルタル外壁(セメント+砂+水を混ぜた塗り壁)の塗装周期は8〜12年です。

 

ひび割れ(クラック)が発生しやすい特性があります。幅0.3mm以上のひび割れを放置すると雨水が侵入し、建物内部を傷めます。

 

塗装前に下地補修(ひび割れ補修)が必須で、補修費用が追加される場合が多いです。

 

さらに、ひび割れの箇所数や深さによって5〜20万円程度の補修費がかかります。

 

築20年以上のモルタル外壁は下地の劣化も考慮し、専門業者の診断を受けるべきです。

 

下地が傷んでいる場合、塗装だけでは対処できず外壁の張り替えが必要になるケースもあります。

 

金属サイディングは10〜15年で再塗装を検討

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金属サイディング(ガルバリウム鋼板など)の塗装周期は10〜15年です。

 

錆に強い材質ですが、海沿いや工業地帯では錆が発生しやすく、周期が7〜10年ほどと短くなります。

 

表面の塗膜が剥がれると錆が急速に進行するため、チョーキングや小さな錆を発見したら早めの対処が必要です。

 

金属サイディングの見分け方は、磁石が付き、表面を叩くと金属音がすることです。

 

窯業系サイディングよりも軽く、継ぎ目が横方向に入っているケースが多いです。

 

海から2km以内の住宅は、年1〜2回の水洗いで塩分を洗い流すと塗膜の寿命を延ばせます。

 

ALCパネルは10〜15年周期で塗装する

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ALC(軽量気泡コンクリート)パネルの塗装周期は10〜15年です。

 

軽量で断熱性に優れますが、多孔質で吸水性が高い特性があります。塗膜が劣化すると水分を吸収し、凍害(寒冷地)や強度低下のリスクがあります。

 

目地のシーリング劣化にも注意が必要です。シーリングが劣化すると、目地から雨水が侵入しALCパネル内部に水が溜まります。

 

ALCパネルの見分け方は、表面に小さな気泡が見え、表面を叩くと軽い音がすることです。

 

厚みがあり(75mm〜100mm)、窯業系サイディングより重厚感があります。

 

タイル外壁は15〜20年と長持ちするが目地補修が必要

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タイル外壁の塗装周期は15〜20年と最も長いです。

 

タイル自体は塗装不要ですが、目地(タイル間の隙間)のシーリングは7〜10年で劣化するため定期的な補修が必要です。

 

目地のシーリングが劣化すると、隙間から雨水が侵入します。

 

タイルの浮き・剥離は塗装とは別の問題で、専門業者による打診調査が推奨されます。

 

打診調査とは、専用のハンマーでタイルを叩き、浮いている箇所を音で判断する方法です。

 

タイル外壁でも一部に塗装面がある場合(軒天など)は、その部分の塗装周期を考慮しましょう。

 

築年数だけで判断すると失敗する理由3つ

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「築10年=塗装時期」という固定観念は危険です。

 

立地環境(紫外線・塩害・排気ガス)、前回の塗装品質、日常のメンテナンス状況によって劣化スピードは大きく変わります。

 

築年数だけで判断すると失敗する3つの理由を具体例とともに解説します。

劣化サインを重視すべき理由が分かります。

 

紫外線の強さで南側と北側の劣化に3年以上の差が出る

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紫外線は塗膜が劣化する一番の要因です。

 

南側・西側は紫外線が強く当たるため劣化が早く、北側・東側は日陰で劣化が遅い傾向があります。

 

塗料メーカーの促進耐候性試験では、紫外線量が2倍になると耐用年数が約30〜40%短くなるというデータもあります。

 

実際の住宅でも、方角によって劣化スピードに差が出ます。南側はチョーキングが出ているのに、北側はまだ艶が残っているケースは珍しくありません。

 

ただし北側はカビ・コケが発生しやすく、別の劣化パターンがあります。

 

紫外線による塗膜劣化は少なくても、カビで塗膜が侵食されるリスクがあります。

 

紫外線が強い地域(沖縄・九州・標高が高い地域)では、塗料メーカーの推奨より2〜3年早めに劣化サインをチェックしましょう。

 

海沿い・幹線道路沿いは周期が5年早まる

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海沿いは塩害で金属部分の錆や塗膜の劣化が加速します。

 

国土交通省の「建築物の塗装改修工事仕様書」では、海岸から500m以内を「重塩害地域」、500m〜2kmを「塩害地域」と定義し、通常より早い周期でのメンテナンスが推奨されています。

 

実際、塩害地域では標準的な塗装周期(10〜15年)より数年早く劣化のサインが出やすい傾向があります。そのため、海から2km以内の住宅は特に注意が必要です。

 

幹線道路沿いは排気ガスや振動で外壁が汚れやすく、これも劣化を早める要因となります。排気ガスに含まれる化学物質が塗膜を傷めます。

 

海沿いの住宅では、年1〜2回の水洗いで塩分を洗い流すのが塗膜の寿命を延ばすために有効です。

 

前回の塗装品質とメンテナンス状況で寿命が変わる

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前回の塗装が高品質(3回塗り・丁寧な下地処理)なら塗料本来の耐用年数に近い期間持ちます。

 

一方、低品質(2回塗り・下地処理不足)なら数年で剥がれや膨れが発生します。

 

塗料メーカーが公表する耐用年数は、適切な施工(下塗り・中塗り・上塗りの3回塗り)を前提としています。

 

工程を省略すると本来の性能を発揮できません。

 

また、日常的に水洗いなどメンテナンスをしている家は、汚れによる塗膜劣化を遅らせられます。

 

汚れが蓄積すると、汚れに含まれる化学物質が塗膜を侵食します。

 

前回の塗装業者・使用塗料が不明な場合は、専門業者の診断で塗膜の状態を確認しましょう。

 

今すぐ塗装すべきか判断できる劣化サイン6つ

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築年数に関わらず、劣化サインが出たら塗装を検討すべきです。

緊急度別に症状を分類して解説します。

各症状の見分け方と放置した場合のリスクを把握しておきましょう。

 

【緊急】ひび割れ(クラック)が発生している

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幅0.3mm以上のひび割れは雨水が侵入し、建物内部の腐食や雨漏りの原因になります。

 

ひび割れの幅の目安は、髪の毛(約0.1mm)が入らなければ経過観察レベル、シャープペンの芯(約0.5mm)が入るなら緊急対処が必要です。

 

特にモルタル外壁は構造クラック(建物の構造に影響するひび割れ)に発展するリスクがあります。

 

ひび割れを放置すると下地の補修が必要になり、塗装費用に加えて補修費用が増加します。

 

幅が0.3mm以上なら1年以内、0.5mm以上なら数ヶ月以内に専門業者の診断を受けましょう。

 

【緊急】チョーキング現象で手に白い粉がつく

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チョーキング(白亜化)は外壁を手で触ると白い粉が付く現象です。

 

塗膜が紫外線で劣化し、顔料が粉状になっている状態で、防水性能が低下し始めているサインです。

 

放置すると、やがてひび割れや塗膜剥がれに進行し、雨漏りのリスクが高まります。

 

チョーキングが出たら1〜2年以内に塗装を検討すべきタイミングです。

 

訪問営業で「今すぐ緊急」と言われるケースが多いですが、実際には1〜2年程度の猶予があります。

 

複数業者の診断を受けて判断しましょう。

 

【緊急】カビ・藻・コケが広範囲に発生している

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カビ・藻・コケは北側や日陰に発生しやすい現象です。

 

部分的(1〜2箇所程度)なら高圧洗浄やカビ取り剤で除去できます。しかし、外壁の広い範囲に発生している場合は塗膜の防カビ機能が失われているサインです。

 

カビ・コケを放置すると塗膜の劣化が加速し、外壁材自体にカビが浸透します。

 

カビ・コケが複数面に広がっている、または1面の半分以上を覆っている場合は1年以内に塗装を検討しましょう。

 

次回の塗装では防カビ・防藻機能のある塗料を選べば、カビ・コケの発生を抑制できます。

 

【要注意】塗膜の剥がれや膨れが見られる

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塗膜の剥がれ・膨れは下地と塗膜の密着不良や、内部からの水分が原因です。剥がれた部分から雨水が侵入し、剥がれが広がります。

 

部分的な剥がれ(数箇所程度)なら部分補修で対応できますが、広範囲なら下地補修を含めた全体塗装が必要になります。

 

下地の劣化が進むと、通常の塗装に加えて下地補強費用が追加されます。

 

塗膜剥がれを発見したら、広がる前の2年以内に対処して下地補修費用を抑えましょう。

 

【要注意】サイディングの目地が痩せて隙間ができている

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サイディングの目地(シーリング・コーキング)は5〜7年で劣化し、痩せて隙間ができます。

 

隙間から雨水が侵入し、サイディングボードの裏側が腐食するリスクがあります。目地の劣化は塗装と同時にシーリング打ち替えが必要です。

 

住宅の規模や業者や地域、目地の総延長によって費用が変わりますが、30坪住宅で10〜30万円程度が目安です。

 

目地の劣化を発見したら2年以内に対処しましょう。

 

目地だけ先に補修して外壁塗装を数年先延ばしできます。

 

【経過観察】色褪せや艶がなくなっている

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色褪せ・艶の低下は塗膜劣化の初期サインです。

 

すぐに塗装が必要なレベルではありませんが、2〜3年以内に他の劣化サイン(チョーキング・ひび割れ)が出る可能性が高いです。

 

色褪せだけなら経過観察でよいですが、年1回の水洗いで劣化の進行を遅らせられます。

 

色褪せが進行すると見た目が悪くなり、近所の目が気になる場合は早めの塗装を検討しましょう。

 

新築時や前回塗装時と比較して、明らかな色の変化が見られる場合は、塗膜の保護機能が低下しているサインです。

 

自分でできる外壁劣化のセルフチェック方法

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業者を呼ぶ前に自分で外壁の劣化状態をチェックする方法を解説します。

 

チェックリスト形式で手順を提示しますので参考にしてください。

チェック項目が3つ以上当てはまったら専門業者の無料診断を依頼すべきタイミングです。

 

(1)外壁を手で触ってチョーキングを確認

外壁を手で触り、白い粉が付着するかを確認します。

 

チョーキング現象は塗膜の劣化サインで、塗装時期の目安となります。晴れた日に複数箇所を触って判断しましょう。雨の日や湿気が多い日は正確に判断できません。

 

チェックする場所は、南側・西側の日当たりが良い面を優先します。

 

北側・東側は劣化が遅いため、南側でチョーキングが出ていなければ、まだ塗装時期ではない可能性が高いです。

 

手袋をしてチェックすると粉が分かりにくいため、素手で触りましょう。

 

(2)双眼鏡で高所のひび割れを確認

双眼鏡を使い、2階部分や屋根付近など高所の外壁をチェックします。

 

ひび割れの幅や長さを確認し、0.3mm以上のクラックは早めの対処が必要です。

 

ひび割れが縦方向に長く伸びている場合や、複数箇所にある場合は、専門業者の診断を受けましょう。

 

梯子やはしごを使って高所を直接確認するのは危険です。転落事故のリスクがあるため、必ず双眼鏡を使って地上から確認してください。

 

屋根には絶対に登らないでください。屋根材が破損したり、転落したりする危険があります。

 

(3)目地の隙間を目視確認

サイディングボードの継ぎ目やコーキング部分を目視でチェックします。

 

ひび割れや剥がれ、隙間の発生は雨水浸入のリスクがあります。特に窓枠周辺の目地は劣化しやすいため、重点的に確認しましょう。

 

目地のシーリング材を指で軽く押してみて、弾力がなく硬くなっている場合は劣化のサインです。

 

柔軟性が失われると、ひび割れや剥がれが発生しやすくなります。

 

目地の劣化を発見したら、塗装と合わせた補修をおすすめします。

 

(4)カビ・コケの発生範囲を確認

北側や日陰部分を中心に、カビやコケの発生状況を確認します。

 

広範囲に広がっている場合は防水性能の低下を示し、塗装のタイミングと判断できます。

 

カビ・コケが1〜2箇所に留まっているなら経過観察でよいですが、複数面に広がっている場合は塗膜の防カビ機能が失われています。

 

カビ・コケの色が黒や緑色に濃くなっている場合は、根が深く張っている可能性も考慮しましょう。

 

根が深いと洗浄だけでは除去できず、塗装が必要になります。

 

(5)色褪せ・艶の状態を確認する

新築時や前回塗装時と比較して、色褪せや艶の消失具合をチェックします。

 

明らかな変化が見られる場合は、塗膜の保護機能が低下しており、塗装を検討する時期です。特に南側・西側は紫外線の影響で色褪せが早く進みます。

 

写真が残っていれば、新築時や前回塗装直後の写真と比較すると変化が分かりやすいです。

 

写真がない場合は、日当たりの悪い北側と南側を比較してみましょう。

 

色褪せだけなら急ぐ必要はありませんが、2〜3年以内に他の劣化サインが出る可能性があります。

 

外壁塗装の最適な時期とタイミング

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劣化サインが出たら塗装を検討すべきですが、「いつ」塗装するかのタイミングも決めておかないと対応が遅れてしまいます。

 

判断する4ステップ、施工に最適な季節、足場代を節約する方法を解説します。

「今すぐ塗装すべきか」「あと1〜2年待てるか」を判断しましょう。

 

劣化サインと築年数から判断する4ステップ

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塗装すべき時期かどうかを、以下の4ステップで判断できます。

 

ステップ1|築年数と前回塗装からの経過年数を確認する

築10年以上、または前回塗装から10年以上経過していれば、チェックを開始するタイミングです。

 

ステップ2|劣化サインをセルフチェックする

ひび割れ・チョーキング・カビなど緊急度が高いサインがあれば、すぐに対処が必要です。色褪せや艶の低下だけなら、まだ2〜3年の猶予があります。

 

ステップ3|南側・北側など方角別に劣化の差を確認する

南側・西側は紫外線で劣化が早く、北側はカビが発生しやすいです。方角ごとに劣化状態を比較すれば、全体塗装が必要かどうかを正確に判断できます。

 

ステップ4|立地環境(海沿い・幹線道路沿い)を考慮する

海から2km以内の塩害地域や幹線道路沿いの住宅は、標準周期より数年早く劣化サインが出ます。立地環境を加味して、最終的な緊急度を判断しましょう。

 

4ステップで塗装すべき時期が「今すぐ」「1年以内」「2〜3年様子見」なのかを判断できます。

 

春・秋が施工に最適な理由

外壁塗装に最適な季節は春(3〜5月)と秋(9〜11月)です。

 

気温が安定(5℃以上)し、湿度が低く(85%以下)、塗料が乾きやすい条件が揃っています。塗料は気温5℃未満、湿度85%以上では施工できません。

 

一方、梅雨(6〜7月)は雨で工期が延びやすく、真夏(8月)は塗料が乾きすぎて不具合が出るケースがあります。冬(12〜2月)は気温が低く塗装できない日が多いです。

 

ただし地域差があります。沖縄は冬でも施工可能で、北海道は春秋が短いです。天候次第では夏冬でも施工できます。

 

季節を理由に値引きする業者は少ないため、劣化状態を優先して判断しましょう。

 

外壁と屋根を同時塗装すれば足場代20万円節約できる

外壁塗装と屋根塗装を別々に行うと足場代が2回かかります。

 

一般的な住宅の足場代は15〜30万円程度(地域や住宅規模で変動)で、同時に塗装すれば足場代は1回で済むため、トータルコストを抑えられます。

 

外壁が劣化していなくても、屋根の劣化が進んでいる場合は同時塗装を検討する価値があります。ただし、外壁と屋根の劣化スピードが大きく異なる場合は、劣化している方を先に塗装する選択肢もあります。

 

判断基準は劣化状況と費用対効果です。

 

業者に診断を依頼し、同時塗装と別々塗装の見積もりを比較しましょう。

 

外壁塗装の周期を延ばすメンテナンス方法5つ

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日常的なメンテナンスで塗装周期を延ばせます。

 

自分でできるメンテナンス方法とやってはいけない手入れ方法を解説します。

正しいメンテナンスで塗膜を長持ちさせられます。

 

年1〜2回の水洗いで紫外線や汚れのダメージを軽減する

外壁の汚れ(排気ガス・砂埃・花粉)は塗膜劣化を加速させる要因の一つです。

 

年1〜2回(春と秋)、ホースで水をかけて汚れを洗いせば、塗膜の劣化進行を遅らせられます。特に海沿いは塩分が塗膜を傷めるため、年2回の水洗いがおすすめです。

 

水洗いの方法は、上から下へ、ブラシでこすらず、洗剤は不要です。ブラシでこすると塗膜を傷める原因になります。

 

高圧洗浄機は塗膜を傷める可能性があるため、水圧を弱めに設定するか、ホースの水流で十分です。

 

定期的な水洗いは費用をかけずにできるメンテナンスとして有効です。

 

サイディング目地のシーリング補修で隙間を防ぐ

 

サイディングの目地(シーリング)は5〜7年で劣化し、ひび割れや隙間ができます。

 

目地だけ先に補修すれば、外壁塗装を2〜3年先延ばしできる場合があります。補修費用は30坪住宅で10〜30万円程度が目安ですが、業者や地域で差があります。

 

DIYでシーリング補修も可能ですが、下地処理が不十分だと数年で剥がれるリスクがあるため、専門業者に依頼するのが確実です。

 

目地の劣化を放置すると雨水が侵入し、サイディングボードが腐食します。

 

小さなひび割れは部分補修で全体塗装を先延ばしする

幅0.3mm未満の小さなひび割れは部分補修(シーリング材充填)で対応でき、全体塗装を数年先延ばしできる場合があります。

 

部分補修の費用は箇所数や補修範囲によって変わり、1箇所数千円〜1万円程度が目安ですが、業者によって異なります。

 

ただし、ひび割れが複数箇所ある場合や、幅0.3mm以上の場合は全体塗装のタイミングと判断すべきです。

 

DIYでひび割れ補修も可能ですが、下地処理が不十分だと数ヶ月で再発する可能性があります。

 

カビ・コケは早期除去で塗膜の劣化を遅らせる

カビ・コケは塗膜を侵食し劣化を加速させます。

 

部分的なカビ・コケは市販のカビ取り剤(次亜塩素酸系)で除去できます。カビ除去の方法は、カビ取り剤を吹き付け→10分放置→水で洗い流す、という手順です。

 

ただし、外壁の広い範囲にカビが発生している場合は塗膜の防カビ機能が失われているため、全体塗装が必要です。

 

目安として1面の半分以上にカビ・コケがある場合は、洗浄だけでは対処できません。

 

カビ・コケを放置すると根が深く張り、塗装前の下地処理費用が増加します。

 

高圧洗浄機を使った手入れは塗装周期を早める

高圧洗浄機で外壁を掃除すると塗膜が剥がれたり、サイディングの目地が傷んだりするリスクがあります。

 

特に劣化が進んだ外壁に高圧洗浄機を使うと塗膜が一気に剥がれて逆効果で、水洗いはホースの水流で十分です。

 

その他のやってはいけない手入れ方法として、以下があります。

  • 硬いブラシでこする(塗膜を傷める)
  • 溶剤系の洗剤を使う(塗膜を溶かす)
  • ハシゴに登って掃除する(転落の危険)
塗膜を傷めない正しいメンテナンスを心がけましょう。

 

訪問営業の「今すぐ塗装」を判断する方法

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訪問営業で「今すぐ塗装しないと危険」と言われても、本当に緊急性が高いかは自分で判断すべきです。

 

本当に急ぐべき状態の見分け方、業者の無料診断で確認すべき理由を解説します。

訪問営業に騙されない判断基準が分かります。

 

本当に急ぐべき状態の見分け方

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本当に急ぐべき状態(1ヶ月以内に対処)は、以下の3つです。

  1. 幅0.5mm以上のひび割れが複数ある
  2. 塗膜が広範囲に剥がれている
  3. 雨漏りが発生している

訪問営業でよく言われる「チョーキングが出ているので緊急」は誇張で、チョーキングは1〜2年の猶予があります。

 

「今すぐやらないと建物が崩壊する」などの極端な表現は疑うべきです。

 

本当に緊急性が高い場合は、業者に診断を依頼して確認しましょう。即決を迫る業者は避けるべきです。

 

「今日契約すれば特別価格」「キャンペーンは今日まで」という言葉は、冷静な判断を妨げるためのよくある手段です。

 

無料診断で確認すべき内容

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訪問営業が「今すぐ塗装が必要」と言っても、他の業者に診断を依頼すると「あと2〜3年は大丈夫」と言われる場合が多いです。

 

1社だけの診断では判断が偏る可能性があるため、BEST365などの無料診断を依頼して比較しましょう。

 

訪問営業以外の無料診断を受けてみて、劣化状態・緊急性・見積金額の妥当性が判断できます。

 

無料診断では以下を確認しましょう。

  • 劣化箇所の写真を撮ってもらう
  • 緊急性の根拠を聞く(なぜ今すぐ必要なのか)
  • 見積書の内訳を確認する(工事一式ではなく項目別)

BEST365は信頼できる専門業者を紹介しています。

専門業者の診断を受けて、冷静に判断しましょう。

 

外壁塗装を依頼する業者選びの3つのポイント

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外壁塗装は業者選びで品質と価格が大きく変わります。

 

信頼できる業者の特徴と見積書の確認ポイントを解説します。

悪質業者を避け、適正価格で高品質な塗装を実現する基準が分かります。

 

信頼できる業者は劣化状態を正直に説明する

信頼できる業者は劣化状態を正直に説明し、緊急性が低い場合は「あと2〜3年は様子を見ても大丈夫」と言ってくれます。

 

過度な営業をせず、複数の選択肢(全体塗装・部分補修・様子見)を提示します。悪質業者は「今すぐやらないと危険」と煽り、即決を迫られます。

 

信頼できる業者の特徴は以下の通りです。

  • 施工実績を写真や事例で見せてくれる
  • 保証内容を書面で明示してくれる
  • 見積もり提出後に契約を急かさず検討する時間をくれる
BEST365では条件を満たす信頼できる業者をご紹介しています。

 

見積書で塗料グレード(シリコン・フッ素・無機)を確認する

見積書を受け取ったら、まず塗料グレードを確認しましょう。

 

同じシリコン塗料でも、メーカー(日本ペイント・関西ペイント・エスケー化研)や商品グレード(標準・高耐久)で価格と性能が異なります。

 

見積書に記載された塗料名をネットで検索し、耐用年数と価格相場を確認すべきです。

 

「シリコン系」など曖昧な表現の見積書は要注意です。安価なアクリルシリコンの可能性があります。塗料名が具体的に記載されているか確認しましょう。

想定している次の塗装周期を考慮し、10〜15年ならシリコン、15〜20年ならフッ素または無機塗料が適しています。

 

見積書で下地補修・メンテナンス保証を確認する

見積書で確認すべき項目は以下の通りです。

  • 下地補修費(ひび割れ補修・シーリング打ち替え)が含まれているか
  • 塗装工程が3回塗りになっているか(下塗り・中塗り・上塗り)
  • 足場代が適正か(15〜25万円が相場)
  • メンテナンス保証が何年か(5〜10年が一般的)

下地補修費が含まれていない見積書は、後から追加請求されるリスクがあります。「工事一式」という表記ではなく、項目別に内訳が記載されているか確認しましょう。

保証内容(塗膜の剥がれ・変色を保証)と保証期間は、口約束ではなく必ず書面で確認すべきです。

 

まとめ|外壁塗装は何年ごと?後悔しない塗り替えのポイント

塗装 外壁 何年ごと

外壁塗装の適切な周期は、築年数だけでなく劣化サインと立地環境で判断すべきです。

 

「築10年だから塗装すべき」という固定観念で動くと、早すぎる塗装で費用を無駄にしたり、遅すぎて下地補修費が膨らんだりします。

 

訪問営業の「今すぐ塗装しないと危険」という言葉も、即決する必要はありません。

 

信頼できる業者であれば、劣化状態を正直に診断し、本当に必要なタイミングを教えてくれます。

 

後悔しない塗り替えのために、以下のポイントで判断しましょう。

外壁塗装の塗り替えで確認すべきポイント

  • 塗装周期の目安:一般的には10〜15年だが、塗料・外壁材・立地環境で変わる
  • 緊急度の判断:幅0.5mm以上のひび割れや広範囲の塗膜剥がれは早急な対処が必要
  • 訪問営業への対応:チョーキングは1〜2年の猶予があり、即決は不要
  • 同時塗装の検討:外壁と屋根を同時に塗装すると足場代が1回で済む
  • 業者選びの基準:劣化状態を正直に説明し、見積書に内訳を明記してくれる業者を選ぶ

判断に迷う場合は、信頼できる専門業者に診断を依頼しましょう。

BEST365では、地域の信頼できる塗装業者をご紹介しています。家族が安心して暮らせる家を守りましょう。

 

外壁塗装の周期でよくある質問

Q1. 北側だけカビが出ているが全面塗装すべき?

北側だけカビが出ている場合、高圧洗浄で除去し、防カビ塗料で部分塗装する選択肢もあります。

 

ただし、他の面もチョーキングや色褪せが進んでいる場合は全面塗装のタイミングです。部分塗装は5〜10万円程度ですが、数年後に全面塗装すると足場代が2回かかります。

 

Q2. シリコンとフッ素で迷ったらどちらを選ぶ?

次の塗装まで10〜15年で考えるならシリコン、15〜20年で考えるならフッ素です。

 

シリコンは費用対効果が最も高く、30坪住宅で70〜110万円です。フッ素は初期費用が高い(90〜140万円)ですが、長期的には割安になります。

 

今後10年以内に建て替えや売却を考えているならシリコン、長く住み続けるならフッ素を選びましょう。予算とライフプランで判断すべきです。

>>塗料別の耐用年数

 

Q3. 紫外線が強い地域は周期を短くすべき?

紫外線が強い地域(沖縄・九州・標高が高い地域)は、標準周期より2〜3年短くすべきです。

 

シリコン塗料なら通常10〜15年ですが、紫外線が強い地域では8〜12年が目安です。南側・西側は劣化が早いため、10年目にセルフチェックまたは業者診断を受けましょう。

 

紫外線が強い地域では、高耐候性塗料(フッ素・無機)を選べば周期を延ばせます。

>>紫外線の強さで南側と北側の劣化に3年以上の差が出る

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この記事の監修者兼ライター

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徳良 仁

千葉県在住の兼業ライター。建設業界で現場経験を15年(建築3年・電気12年)経験したのち、日本最大の大手アパレルの出店開発部門で発注者としての施工監理を2年経験。現在はGAFAの1社で施設立ち上げ部門の管理職として従事。1級建築士・1級電気工事施工管理技士・第一種電気工事士も保持。日々の幸せは家族団らんを穏やかに過ごすこと。

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