ブレーカーが上がらない!原因と正しい復旧方法を種類別に紹介
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「ブレーカーを上げても、すぐに落ちてしまう」
「いつも通りブレーカーのレバーを上げたのに、なぜか復旧しない」
このような状況で、何度もむやみにブレーカーを上げようとするのは危険です。ブレーカーが上がらない時は、漏電や電気配線のショート、ブレーカーの劣化や故障といった重大なトラブルが発生している可能性があります。
本記事では、
- 落ちたブレーカーが上がらない原因
- ブレーカーの種類ごとの正しい復旧の仕方
- ブレーカーが上がらない際の対処法
を専門知識がない方でも安全に対処できるよう詳しく解説します。
目次
ブレーカーが上がらない原因を種類別に紹介
ブレーカーは、主に3種類があります。
| ブレーカーの種類 | 落ちる原因 | 上がらない原因 |
| アンペアブレーカー | 電力使用量が契約アンペア数を超えた | ・家電製品の電源が入ったまま ・電気がショートしている ・アンペアブレーカー自体の寿命、破損 |
| 漏電ブレーカー | どこかで漏電した | ・漏電が解消されていない ・漏電ブレーカー自体の寿命・破損 |
| 安全ブレーカー | ・特定の場所で電気を使いすぎた ・電気がショートした |
・原因となった箇所の家電の電源が入ったまま ・電気がショートしている ・安全ブレーカー自体の寿命・破損 |
ここでは、ブレーカーの種類別に役割や落ちる原因、上がらない原因をみていきましょう。
アンペアブレーカーが上がらない原因

アンペアブレーカーとは?
- 一般的に分電盤の左側に配置されており、他レバーよりも大きい
- 契約アンペア数を超える電流が流れた際、電気の供給を自動で止める
- スマートメーターの場合は設置されておらず、落ちたら自動で復旧する
アンペアブレーカーとは、一般的に分電盤の左側に配置されており、他のブレーカーよりもレバーが大きいのが特徴です。契約ブレーカーとも呼ばれ、電気使用量が電力会社と契約したアンペアを超えた場合にブレーカーが落ち、自動的に家全体の電気を遮断します。
契約アンペア数はアンペアブレーカーの近くに記載されていることが多く、「30A」と書いてある場合は電気使用量が30Aを超えるとブレーカーが落ちる仕組みです。
<代表的な家電製品の消費アンペア数>
| 家電製品 | 消費アンペア数 |
| ヘアドライヤー | 8~12A |
| IHクッキングヒーター | 20~30A |
| 電子レンジ | 15A |
| アイロン | 12~14A |
| 炊飯器 | 10~13A |
| エアコン | 5~15A |
| 食器洗い乾燥機 | 11~13A |
| ドラム式洗濯乾燥機 | 洗濯時:2A 乾燥時:13A(乾燥時) |
なお、アンペアブレーカーが上がらない原因としては以下が考えられます。
- 使っていた家電製品の電源が入ったままになっている
- 電気配線がショートしている
- ブレーカー自体の寿命、破損の可能性がある
具体的なアンペアブレーカーを復旧させる方法は「アンペアブレーカーを復旧させる方法」をご覧ください。
漏電ブレーカーが上がらない原因

漏電ブレーカーとは?
- 分電盤の中央付近に配置されているのが一般的
- 漏電を検知し電流を自動で止めることで感電や火災を防ぐ
漏電ブレーカーは、分電盤の真ん中付近に配置されているのが一般的です。漏電が発生した際に自動でブレーカーが落ちることで、火災や感電といった重大な事故を防ぐ役割があります。漏電とは、電気配線や家電製品から電気が漏れてしまう現象のことです。電気配線の破損や劣化が原因で発生します。
漏電が解消されない限りは、漏電ブレーカーが上がったとしてもすぐに落ちてしまいます。何度も上げようとしたり放置すると最悪の場合、火災や感電が起きる可能性もあるため注意が必要です。
漏電による火災について詳しくは以下の記事で解説していますので、参考にしてみてください。
また、漏電ブレーカー自体の故障が原因で上がらない場合もあります。具体的な漏電ブレーカーを復旧させる方法は「漏電ブレーカーを復旧させる方法」をご覧ください。
安全ブレーカーが上がらない原因

安全ブレーカーとは
- 分電盤の右側に配置されている複数の小さいレバー
- レバーの近くに「キッチン」「トイレ」「エアコン」など記載されている
- 特定の場所での電気の使い過ぎやショートを検知して自動で電流を止める
安全ブレーカーは分電盤の右側に配置されている複数の小さいレバーのことをいいます。家の各部屋に続く電気回路ごとに設置されており、特定の場所で電気を使いすぎた場合やショートが起きた場合に自動で電気を遮断します。
契約内容に応じて各部屋で使用できる最大電気量が決められており、その容量を超えると安全ブレーカーが落ちる仕組みです。そのため、複数の家電製品を同時に使っていないにも関わらず安全ブレーカーが落ちた場合は電気配線のショートを疑いましょう。
なお、安全ブレーカーが上がらない主な原因は以下の3点です。
- 原因となった箇所の家電の電源が入ったまま
- 電気がショートしている
- 安全ブレーカー自体の寿命・破損
具体的な安全ブレーカーを復旧させる方法は「安全ブレーカーを復旧させる方法」で紹介しているので、参考にしてみてください。
上がらないブレーカーを復旧させる方法

落ちたブレーカーを上げるには、ブレーカーの種類ごとに異なる手順を踏む必要があります。ブレーカーを無理に上げようとすると二次被害を招く恐れがあるため、必ず以下の種類別の手順に従って操作してください。
それぞれ詳しく紹介していきます。
アンペアブレーカーを復旧させる方法
アンペアブレーカーを正しく復旧させる順序は以下の通りです。
- 使用している家電製品の電源や照明などをオフにする
- アンペアブレーカーを上げる
※スマートメーターの場合は自動で復旧するので、復旧後は同時に使う家電製品の量を減らしましょう。
上記を試してもブレーカーが上がらない場合は、電気配線のショートが発生している、あるいはブレーカーの劣化・故障が原因の可能性があります。
電気配線のショートの修理やブレーカー修理・交換作業は、第一種電気工事士または第二種電気工事士の資格を持つ人でなければ実施できません。
電気工事士は国家資格のひとつであり、電気工事士法によって定められています。電気設備に関する工事の多くは電気工事士の資格が必要です。無資格者が電気配線のショートの修理や分電盤の修理・交換を行った場合は、違法行為となります。
そのため、上記の復旧方法を試してもアンペアブレーカーが上がらない場合は、すぐに電気工事業者に連絡をしましょう。
漏電ブレーカーを復旧させる方法
漏電ブレーカーを正しく復旧させる方法は以下の通りです。
- アンペアブレーカーとすべての安全ブレーカーを落とす(スマートメーターの場合は安全ブレーカーのみ落とす)
- アンペアブレーカーを上げる(スマートメーターの場合は不要)
- 漏電ブレーカーを上げる
※漏電ブレーカーは完全に落ち切らずに真ん中で止まること(トリップ状態)があります。トリップ状態となった場合は、レバーを下まで落とし切ると上にあげることができます。 - 安全ブレーカーのレバーを一つずつ上げていく
- いずれかの安全ブレーカーを上げた際に漏電ブレーカーが落ちたらその安全ブレーカーの場所を覚えておく
- 再度、アンペアブレーカーと安全ブレーカーを落とし、5で判明した安全ブレーカー以外の安全ブレーカーを上げる
- 漏電箇所の修理を依頼する
- 修理完了後に該当箇所のブレーカーが上がるようになる
漏電ブレーカーが落ちた場合は、いずれかの場所で漏電が発生しているため、漏電箇所を特定する必要があります。
漏電箇所がわかったら、漏電の修理が必要ですが、漏電の修理は第一種電気工事士または第二種電気工事士の資格が必要です。無資格で修理をすると、非常に危険なうえ違法行為に該当します。
また、原因が漏電が原因でなかったとしても、漏電ブレーカー自体の故障が原因で上がらない場合もあります。ブレーカーの修理・交換も第一種電気工事士または第二種電気工事士の資格が必要です。
そのため、上記の方法で漏電ブレーカーが上がらない場合は、電気工事業者に連絡をしましょう。
なお、以下の記事ではブレーカーを使わずに無資格でも漏電箇所をチェックできる方法を紹介しています。併せて参考にしてみてください。
>>これって漏電?自分で漏電の調査をする方法とプロに依頼するべき状況を解説
安全ブレーカーを復旧させる方法
安全ブレーカーを復旧させるには、以下の手順を踏む必要があります。
- レバーが落ちている安全ブレーカーの位置を確認
- 安全ブレーカーが落ちた場所で使用していた電化製品の電源を切る
- 落ちた安全ブレーカーのレバーを上げる
上記で安全ブレーカーが復旧しなければ、いずれかの電気配線でショートが起きている可能性があります。
電気配線のショートを直すには第一種電気工事士または第二種電気工事士の資格が必要です。資格がない状態でショートの修理を行った場合は、違法行為となります。
また、原因が電気配線のショートでなかったとしても、安全ブレーカー自体が故障しているため、ブレーカーが上がらない可能性も否定できません。
ブレーカーの修理・交換も第一種電気工事士または第二種電気工事士の資格が必要であるため、上記の方法で安全ブレーカーが上がらない場合は、電気工事業者に連絡をしましょう。
ブレーカーが上がらないときのNG行動

落ちたブレーカーが上がらないときに、以下を行うと非常に危険です。
・何度もブレーカーを上げようとする
・漏電や電気配線のショート、分電盤の修理を自分で行おうとする
それぞれ、詳しく解説します。
何度もブレーカーを上げようとする
落ちたブレーカーを何度も上げようとすると火災や感電、家電製品の故障につながります。ブレーカーが落ちて焦ってしまうこともあると思いますが、まずはこの記事で紹介している各ブレーカーの復旧の仕方を試し、それでも上がらない場合は電気工事業者に連絡をしましょう。
漏電や電気配線のショート、分電盤の修理を自分で行おうとする
正しい復旧作業を実行してもブレーカーが上がらない場合は、漏電やショートが起きている、あるいは分電盤が故障している可能性があります。漏電・ショートの修理や分電盤の修理・交換は、非常に危険を伴う作業であり、無資格で実施すると違法行為に該当するため、必ず電気工事業者に連絡をしましょう。
ブレーカーが上がらない時はどこに連絡する?
ブレーカーが上がらない時は、住宅の種類によって最適な連絡先が異なります。
| 住宅種別 | 連絡先 |
| 持ち家 | 電気工事業者・電力会社・家電量販店など |
| 分譲マンション | 専有部分:電気工事業者・電力会社・家電量販店など 共有部分:管理会社・管理人 |
| 賃貸 | 管理会社・管理人 |
それぞれ、どこに連絡すべきなのか解説します。
持ち家の場合
持ち家の場合は、自分で修理業者を手配する必要があります。正しい復旧方法を試してもブレーカーが上がらない場合は漏電や電気配線のショート、あるいは分電盤の故障や劣化が原因の可能性が高いため、速やかに電気事業者に依頼しましょう。
電気工事業者の選び方がわからないという場合は「ブレーカーが上がらない時に安心して頼れる電気工事業者の選び方」をご覧ください。
分譲マンションの場合
マンションなどの集合住宅でブレーカーが上がらない場合は、まずマンション全体が停電しているのか否かを確認しましょう。マンション全体が停電していてブレーカーが上がらない時は管理会社や管理人に連絡する必要があります。
一方で、専有部分が原因でブレーカーが上がらない場合は自分で電気工事業者・電力会社・家電量販店などに連絡する必要があります。
共有部分と専有部分のどちらが原因かわからない場合は、管理会社か管理人に連絡をしてみましょう。管理員不在時や夜間は、管理会社の緊急連絡窓口に連絡することになるため、連絡先をメモしておくのがおすすめです。
賃貸の場合
賃貸でブレーカーが上がらない場合はまず管理会社、管理人に連絡をする必要があります。賃貸においては、業者への依頼や修理・交換にかかった費用の支払いは管理会社や管理人が行うことが一般的です。
逆に、管理会社や管理人への連絡をせずに自分で業者を呼んだ場合はその費用は自己負担となってしまう可能性があるため注意しましょう。
ブレーカーが上がらない時に安心して頼れる電気工事業者の選び方
ブレーカーが上がらない原因が、漏電・ショート・ブレーカーの故障であった場合は、電気工事士の資格がない限りプロに任せるしか解決策がありません。電気工事業者を選ぶ際は、以下の条件を満たす業者を選びましょう。
電気工事業者の選び方
- 電気工事登録事業者に登録済で、電気工事士の資格を有している
- 事前に見積もり提示してくれる
- わかりにくいことも丁寧に説明してくれる
電気工事士が在籍しているかどうかは非常に重要なポイントです。また、電気工事登録事業者に登録しているかどうかもチェックしておきましょう。電気工事士の資格がない、あるいは電気工事登録事業者になっていない場合は違法な業者であるため注意が必要です。
さらに、作業依頼前に見積もりを提示してくれるかどうかも確認しておきましょう。漏電や電気配線のショートは状況によって作業にかかる費用が異なるため、無料かあるいは低価格で見積もりを提示してくれる業者に頼むのが安心です。見積もりには作業項目や必要な部品ごとの金額が記載されているかも確認しておきましょう。
その際に、素人がわかりにくいことでもわかりやすく説明をしてくれるかも併せてチェックできると、安心して依頼できる業者かどうかが見極められます。
落ちて戻らないブレーカーを直すのにかかる費用相場
| 作業依頼内容 | 費用目安 |
| 漏電調査 | 7,000円~30,000円 |
| 漏電の修理・再発防止 | ブレーカー交換 20,000円 配線の引直し 5,000円前後など作業項目ごとに費用がかかる。修理内容や作業の難易度によって大きく変動する |
| 電気配線のショート修理 | 20,000~25,000円 |
| アンペアブレーカーの交換 | 10,000円前後 |
| 漏電ブレーカーの交換 | 10,000~30,000円 |
| 安全ブレーカーの交換 | 10,000円~15,000円 |
※BEST365調べ:上記はあくまで目安となります。
ブレーカーが上がらない状態を解決するためにかかる費用目安は上記の通りです。漏電の深刻度や、ショートによる配線のダメージ、ブレーカーの交換有無など、状況次第で費用は変わるため、必ず事前に見積もりを提示してもらうようにしましょう。
費用に関して詳しく知りたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
>> 分電盤の交換費用はいくら?いつ、誰に頼めばいいの?徹底解説
>>【専門家が解説】漏電の修理費用はいくら?自分でできる対処法とプロが行う調査、工事内容も解説
まとめ
ブレーカーには3種類あり、それぞれ落ちる原因や上がらない原因が異なります。この記事を参考に、ご自宅でどのブレーカーが上がらないのかをしっかりと把握し、正しい復旧方法を試してみてください。
正しい復旧方法を試してもブレーカーが上がらない場合、電気配線のショート、漏電、ブレーカーの故障・劣化が原因の可能性があります。その場合は資格を有していない限り、電気工事業者に対応を依頼する必要があります。業者を選ぶ際は、電気工事士の資格があるか、電気工事登録業者に登録されているかを必ずチェックしましょう。
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