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コンセントが使えなくなった!原因と対処法を徹底解説

コンセント

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この記事の監修者兼ライター

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小野雄人

東京大学工学部電気工学科・東京大学大学院工学系研究科電気工学専攻修士課程を修了。鉄道の信号部門に関連する研究開発業務や、鉄道会社の現場での勤務を経験。2022年に独立・フリーライターに転身、記事の執筆や監修・編集を手掛けている。保有資格:技術士(電気電子部門)

「最近この部屋だけコンセントが使えなくなった……」
「コンセントが使えなくなったけど、自分で直せるのかな?」
「見るからに古いコンセントを使い続けているのだけど、大丈夫かな?」

このような悩みはありませんか?

本記事では、コンセントが使えない原因として、以下の4つを紹介しています。ブレーカーが落ちているだけといったケース以外は、電気工事士の資格を持つプロの技術者でなければ解決できないことが特徴です。

  • コンセントが故障・老朽化している
  • ブレーカーが落ちている
  • コンセントの中に異物が入り込んでいる
  • コンセントの配線にトラブルが起きている

また、自分でできるコンセントのトラブルの予防方法や、専門業者に調査や修理を依頼する場合の注意点なども紹介しています。ぜひ最後までお読みください。

コンセントが使えなくなった場合の考えられる4つの原因

「コンセント」とは、主に壁に設置されている、縦長の穴が2つ並んでいる(※)設備のことを指します。電気機器に設けられている、金属の突起がついた「プラグ」をコンセントに差し込むことで、機器に電力が供給されて、使用できるようになります。

※日本ではコンセントの穴がこのような形状をしていますが、国によって穴の形は異なります。

世界のコンセント

世界のコンセント形状(日本はAタイプ)

ここでは、コンセントが使えなくなる原因として4つを紹介します。

  • コンセント自体の故障・老朽化
  • ブレーカーが落ちている
  • 異物が干渉している
  • 電気配線のトラブル

コンセント自体の故障、老朽化

古いコンセント

コンセントが使えない原因として、コンセントの故障が考えられます。

コンセントには寿命があり、長い年月にわたって使用していると、内部の金具や配線が劣化していき、いずれは使えなくなってしまいます。コンセントの一般的な耐用年数は10年から15年程度と言われています。

特に、発熱や変形・変色、ひび割れ、プラグを差し込んでもプラグの固定が緩いといった、明らかな劣化の兆候が見られる場合には、早急にコンセントの交換を検討しましょう。

なお、コンセントの故障かと思ったら、実際には電気機器の方が故障していたという可能性も考えられます。コンセントの故障が疑われるときは、別の電気機器をコンセントに差し込んでみて、使えないのかどうか確かめましょう。使えないのであればコンセントの故障である可能性が高いです。

ブレーカーが落ちている

ブレーカーが落ちている

特定箇所のコンセントだけでなく、部屋中、あるいは家中のコンセントや照明が使用できない場合は、分電盤に設けられているブレーカーが落ちてしまっている可能性があります。分電盤を確認し、落ちているブレーカーのスイッチがあれば押し上げて、ブレーカーを元に戻してみましょう。

分電盤に設けられているブレーカーは大きく分けて3種類あります。

「アンペアブレーカー」は、電力会社と契約しているアンペア数を超過して電気を使ったときに落ちるブレーカーです。落ちると住宅全体が停電します。電気を大量に使用する機器を同時に使用している場合は、いずれかの機器の使用を止めてから、アンペアブレーカーを上げましょう。

「漏電ブレーカー」は、住宅内のどこかで漏電が発生していることを検知したときに落ちるブレーカーです。漏電ブレーカーも、落ちると住宅全体が停電します。漏電ブレーカーを上げても、すぐに再度落ちてしまう場合は、漏電が継続的に発生している可能性があります

「安全ブレーカー」は、住宅内の回路ごとに設けられているブレーカーです。回路は部屋ごとにわけられていることが一般的で、特定の部屋の中で電気を使いすぎると安全ブレーカーが落ちて、その部屋だけが停電します。電気を使いすぎている状態を解消してから、安全ブレーカーを上げてください。

異物が干渉している

コンセントの穴に異物が入り込んでしまったために、コンセントが使用できなくなっている可能性も考えられます。

コンセントとプラグは、それぞれの金具同士が接触することで電気を流す仕組みになっています。金具と金具の間に電気を流さない物質が入り込むと、電気機器が使えない状態になるのです。

トラッキング現象

コンセントが使用できないだけならば、まだ危険性はありません。しかし、コンセントの周辺にホコリが溜まると、ホコリに電気が流れて発火する「トラッキング現象」が起こり、電気火災に至る危険性があります

電気配線のトラブル

コンセントが使えない場合、コンセントに電気を供給するための配線にトラブルが起きているケースがあります。

住宅の壁や天井の中には、それぞれの部屋に電気を供給するための配線が通っています。配線の経年劣化による断線、雨漏りを原因とする配線のカバーの劣化など、さまざまな要因で配線にトラブルが起きると、コンセントまで電気が正常に流れなくなることがあります。

自分でコンセントの交換を行うことはできるか?

コンセントの修理交換は電気工事士の資格が必要

結論から述べると、故障したコンセントの修理や交換は、無資格で行うことはできません

コンセントの修理や交換には、第一種電気工事士または第二種電気工事士の資格が必要です。電気工事士は「電気工事士法」という法律で定められている国家資格です。電気に関連する設備の安全についての知識と技能を身につけていて、電気工事の欠陥による災害の発生を防ぐ役割を与えられています。

電気工事士法の第十四条には、コンセントの交換をはじめとした電気工事の作業を、電気工事士の資格を持たない人が行った場合の罰則が記されています。罰則は最長で3か月の拘禁刑(※)、または最大で3万円の罰金です。

参考:電気工事士法(e-Gov 法令検索)

※拘禁刑とは、2025年6月から施行された刑罰で、従来の懲役刑と禁錮刑が一本化されたものです。従来の罰則は懲役刑でした。

参考:拘禁刑とは?懲役との違いやデメリットをわかりやすく解説(デイライト法律事務所)

コンセント修理交換は感電のリスクがある

無資格でのコンセントの修理や交換は危険なので、絶対に行わないでください

電気設備に関連する工事は、基本的に電気工事士の資格がなければ行えないと法律で定められています。しかし、家庭の中でコンセントの交換を行う分には、無資格での作業を誰かに知られることはないので、こっそり行っても問題ないのではないか、と思われるかもしれません。

ところが、コンセントの修理や交換といった作業には、感電や火災のリスクがあります。ブレーカーを落として作業をすれば、感電や火災を防げると思うかもしれません。しかし、コンセントの使用を開始した後で、修理・交換作業の欠陥によって火災や感電といった重篤な事故に至る可能性があります。リスクが高いので、無資格での作業は決して行わず、電気工事士が在籍している専門業者に依頼するようにしましょう。

自分でできる電気周りの作業は?

電気設備に関する工事は、基本的には電気工事士しか行えませんが、例外があります。軽微な工事であれば、電気工事士でなくても行えることになっています。

軽微な工事とは具体的には、電源プラグへのコードの取り付け、コンセントの外側カバーの交換、電球の交換などを指します。基本的に、壁の中や天井の中、分電盤などの配線に触れる作業でなければ、電気工事士でなくても実施できるものとみなされています。

ただし、自分で作業を実施する場合は、どのような結果になっても自己責任となります。不安な人は専門業者に任せましょう。

漏電の可能性はないのか?自分でできる簡単な漏電チェックの方法

上記でお伝えしたように、コンセントが使えない原因の1つとして、漏電が考えられます。漏電とは、電気が本来流れるべきではない場所に流れてしまうことです。漏れた電気に人が触れてしまって感電することもあれば、電気が流れた物が発熱して電気火災に至ることもあり、大変危険です。また、電気機器を故障させてしまう可能性もあります。

以下のような症状がある場合は、漏電が発生していないか確認することを推奨します。

漏電の代表的な症状

☑漏電ブレーカーがよく落ちる
☑雨の日に漏電ブレーカーが落ちることがある
☑特定のコンセントや特定の照明だけが使えなくなった
☑照明や電気機器が誤作動を起こすことがある
☑電気代が急に上がった(漏電ブレーカーが故障している可能性あり)
☑コンセントや照明スイッチの周りで焦げ臭いにおいがする
☑コンセントの周りや電気機器が異常に熱い
☑建物の金属部分や電気機器に触れるとピリピリする

それぞれの症状に関する具体的な解説については、下記の記事をご覧ください。

>> もしかして漏電?代表的な症状と自分でできる対処方法、プロに依頼すべきケースを解説

まずは漏電ブレーカーのテストボタンで動作確認をしよう

住宅の中で漏電が発生した場合は、分電盤に設けられている漏電ブレーカーが漏電を検知して、電気回路を遮断する(落ちる)ようになっています。漏電が発生して危険な状態になっているのにわからない、というケースは頻繁に発生するものではありません。

しかし、漏電ブレーカーが故障している場合は話が変わります。漏電を検知できないので、漏れた電気がそのまま流れ続けてしまい、感電事故や電気火災に至る可能性があります。

「漏電ブレーカーが落ちてはいないけれど、故障していないか心配だ」という場合は、漏電ブレーカーのテストを行いましょう。なお、テストを実施した結果漏電ブレーカーが正常であれば、漏電ブレーカーが落ちて停電します。停電したら困る状況ではテストを実施しないでください

漏電ブレーカーには、正常に機能していることをチェックするためのテストボタンが設けられています。漏電ブレーカーが「入」の状態でテストボタンを押して、漏電ブレーカーが落ちた(停電した)場合は、漏電ブレーカーは正常です漏電表示ボタンというボタンを押し戻してから、漏電ブレーカーを上げましょう。

しかし、テストボタンを押しても何も起きないことがあります。その場合は、テストボタンか漏電ブレーカー自体が故障しているため、漏電が発生していても検知できません早急に漏電ブレーカーの交換を依頼しましょう。

漏電ブレーカーで漏電箇所の特定をしよう

漏電箇所の特定

漏電ブレーカーが頻繁に落ちてしまう場合は、住宅の中で実際に漏電が発生している可能性が高いです。分電盤のブレーカーを自分で操作することで、漏電している箇所をある程度特定できるので、手順を紹介します。

  1. 安全ブレーカーを全て落とす
  2. 漏電ブレーカーが落ちている場合は漏電ブレーカーを上げる
  3. 安全ブレーカーを1つずつ上げていく
  4. 安全ブレーカーを上げたときに漏電ブレーカーが落ちた場合は、その安全ブレーカーを再度落とす
  5. 漏電ブレーカーを上げる
  6. 漏電ブレーカーが落ちたときに上げた安全ブレーカーは落としたままにしておき、他の安全ブレーカーを1つずつ上げていく

以上の手順を踏めば、漏電が起きている回路以外では、今まで通り電気を使用できます。

漏電している回路の特定後は、回路のコンセントに差し込まれているプラグを全て抜いた後で、安全ブレーカーを上げてみましょう。漏電ブレーカーが落ちてしまう場合は、配線やコンセントなどに異常があると考えられます。なお、電気工事の専門業者でなければ精緻な漏電の調査や修理はできません

漏電ブレーカーが落ちなかった場合は、コンセントから抜いておいたプラグを、1つずつコンセントに差し込んでみましょう。プラグの抜き差しを行うときには、漏電した電気に触れて感電する可能性があります。ゴム手袋などを必ず装着してください

仮に電気機器が漏電の原因であれば、原因である電気機器をプラグに差し込んだとき、またはスイッチをオンにしたときに、漏電ブレーカーが落ちるはずです。その機器の使用を止めれば漏電しなくなるので、専門業者を呼ぶ必要はありません

以上の確認をしても、漏電ブレーカーが落ちる原因が特定できない場合は、専門業者に依頼して漏電箇所の調査や修理を依頼した方がよいでしょう

コンセントが使えない原因が分からないときはプロに依頼しよう

コンセントが使えない原因や、漏電が発生している場合の漏電箇所の特定方法を紹介しましたが、特定できない可能性もあります。また、仮に原因がわかっても、コンセントの修理や交換は電気工事士でなければできないので、専門業者の力が必要になります。

原因が特定できないときは、無理に自力で解決しようとせず、電気工事の専門業者などのプロに調査を依頼しましょう。ただし、賃貸住宅の場合は、まずは管理会社か大家さんに相談しましょう

ここでは、電気工事業者がコンセントの調査を行う場合の手順を紹介します。

  1. コンセントの通電状況の確認
  2. 必要に応じて漏電調査を行う
  3. 原因を特定した上で最適な提案を行う

コンセントの通電状況の確認

コンセントに電気が送られてきているのかどうかを、テスターを用いてチェックします。

また、外観の調査や、カバーを外して内部の金具や配線などの調査を行います。

必要に応じて漏電調査を行う

コンセントの調査結果や、依頼者からの証言などをもとに、コンセントの故障なのか、原因が何かなどを推定します。必要に応じて、住宅内で漏電が発生していないかの調査を行う場合もあります。

漏電調査の手順については、下記の記事で紹介しています。

>> もしかして漏電?代表的な症状と自分でできる対処方法、プロに依頼すべきケースを解説

原因を特定した上で最適な提案を行う

原因を特定した上で、依頼者に提案を行います。

コンセントの故障や老朽化の場合は、コンセントの交換を提案されることがほとんどだと考えられます。コンセントは消耗品として扱われており、価格も高価ではありません。症状次第では修理すれば直る場合もありますが、修理するべき箇所の特定や修理にかかる時間や手間を考えると、交換した方が手っ取り早いのです。また新品に取り換えた方が、修理した場合よりも長い時間安心して使えます

一方、壁や天井の中の電気配線の修理が必要だと判明する場合もあります。このようなケースでは修理の作業が大がかりなものとなり、修理費用も高額になるでしょう。

自分でできるコンセント周りの安全対策

コンセントの故障や事故などを防ぎ、コンセントを長きにわたって安心して使えるようにするための、自分でできる対策を紹介します。

タコ足配線をしない

コンセントに関連するトラブルを防ぐために、タコ足配線はしないようにしましょう。タコ足配線とは、電源タップなどを使って、1箇所のコンセントに多くの電気機器を接続する配線のことをいいます。

一般的に、電源タップに流してもよい電流は15A(アンペア)まで、同時に使用してよい電力は1,500W(ワット)までと定められています。15A以上の電流が流れると、電源タップやコードが発熱し、火災の原因になる可能性があります。

また、コンセントに過大な電流が流れることで、早く劣化してしまう可能性もあるでしょう。コンセントの許容量も電源タップと同様で、15A、1,500Wまでと定められている場合が多いです。プラグの差込口が複数設けられているコンセントは、全ての差込口を合計した許容量です。

タコ足配線をしない場合であっても、1箇所のコンセントに接続して同時に使用する電気機器の消費電力を合計1,500W以下とすることは必ず守りましょう。

過負荷

コンセント周りの日常的な清掃

コンセントの周りは定期的に清掃しましょう。

コンセントの中や、コンセントとプラグの間にホコリが溜まるとトラッキング現象が発生して、火災の原因になる可能性があります。コンセントの周りを清掃することで、ホコリなどの異物がコンセントの穴から内部に侵入することを防ぎましょう。また、プラグを差しっぱなしにしがちな電気機器は、時々プラグをコンセントから抜いて、ホコリがたまらないようにしてください。

なお、タコ足配線を行うと、配線が密集していることからホコリがたまりやすくなる上に、清掃がしにくいのでホコリを取り除くことが億劫になり、さらにホコリがたまります。トラッキング現象が発生しやすくなるという理由においても、タコ足配線は危険だといえます。

コンセントキャップの使用

使わないコンセントはコンセントキャップを使ってカバーしましょう。

使っていないコンセントの差込口に、ホコリなどの異物が入り込んで、故障や火災の原因になることがあります。ホコリが入るのを防ぐために、コンセントキャップでカバーをすることは、コンセントのトラブルを防止する手段の1つといえます。

子どもが金属物をコンセントに差し込んで感電する事故も防げます


EVERY DOT コンセントキャップ

信頼できる電気工事業者の選び方とコンセントのトラブル解決の予算

信頼できる電気工事業者の要件とは

コンセントが使えない原因がわからない、コンセントの交換が必要だと考えられる場合は、電気工事の専門業者に修理調査や交換を依頼しましょう。漏電が疑われるときは、漏電調査が必要になりますが、電気工事業者であれば対応可能です。

業者を選ぶときに、価格を気にする方は多いと思います。しかし、コンセントは日々使う設備なので、安全性も重要です。信頼できる業者を選びましょう。業者を選ぶ際に確認した方がよいのは、以下の点です。

  • 電気工事士などの資格を持っていること
  • 事前に見積書を出すこと。また、見積書の内訳が一式ではなく作業項目ごとに料金が記載されていること
  • 電気の専門知識がない人にも、分かりやすく丁寧に説明をしてくれること

まずは、電気工事士の資格を持つ技術者が在籍していることを必ず確認しましょう。繰り返しの説明になりますが、コンセントの交換は電気工事士でなければ実施できません。実際に作業が実施される際にも、現地で作業を行うスタッフに、電気工事士が含まれていることを確認してください。

また、電気工事業を営もうとする者は「電気工事業の業務の適正化に関する法律(電気工事業法)」の第三条に基づき、登録を受けなければならないと定められています。依頼を検討している業者が、電気工事登録業者であることを確認しましょう。違法な業者ではないことがわかり安心して依頼ができます。

参考:電気工事業の業務の適正化に関する法律(e-Gov法令検索)

業者に依頼する際は、事前に見積を出してもらった方がよいでしょう。無料または低価格で現地調査をした上で、見積書を出してくれることが望ましいです。

見積書に作業内容をまとめた一式の料金だけではなく、作業項目ごとの内訳料金が記載されていることも、信頼できるかどうかを判断するためには重要です。見積が不明瞭な業者に依頼すると、後で追加請求が行われる可能性も考えられるので、注意しましょう。

電気に関する専門知識がない人にも分かりやすい丁寧な説明をしてくれるかどうかといったことも考慮に入れるとよいでしょう。

コンセントの修理交換、漏電調査、漏電修理、電気配線の修理交換の費用相場

工事・調査内容 工事費相場
(別途出張料等が必要)
コンセント交換工事 3,000円~10,000円
配線工事 12,000円~30,000円
分電盤/
ブレーカー交換工事
15,000円~150,000円
漏電調査 7,000円~30,000円
漏電修理 10,000円~200,000円

コンセントの交換を電気工事の専門業者に依頼した場合は、交換工事の費用だけで3,000円〜8,000円程度の費用がかかります。工事費用に加えて、スタッフの出張費や、コンセントそのものの材料費などが追加で請求されることが一般的です。費用総額は一箇所であれば、多くのケースで1万円台~2万円台程度に収まります交換を依頼する日時などによって費用の総額が大きく変わってくるので、まずは見積を取ってみましょう。

また、最終的な費用総額は、現地調査を行ってみるまでは確定しません。調査を行った結果、コンセントの交換だけでは解決せず、配線の引き直しや、ブレーカー・分電盤の交換、漏電の調査などが必要だと判明する場合も考えられます。このようなケースでは費用は上振れすることになりますが、高すぎると感じたときは、作業前の見積りのタイミングで断りましょう。

壁や天井内部の電気配線の引き直しが必要な場合、工事費用は10,000円以上を考えておいた方がよいでしょう。なお、配線の長さ、壁や天井を開ける工事の必要性などによって、費用が追加されていきます。

ブレーカーの交換が必要な場合も、工事費用が10,000円以上はかかると考えられます。分電盤全体を交換する必要がある場合は、15万円程度が必要になることもあります。

漏電調査には、概ね7,000円〜30,000円程度の費用がかかります。調査の難易度などによって変動します。

漏電調査の結果に基づき、漏電の修理・再発防止の対策を行う場合は、ブレーカーの交換はいくら、分電盤の交換はいくらといった形で、作業項目ごとに費用がかかります。そのため、漏電修理の費用は修理内容や作業の難易度によって大きく変動します。修理の内容次第では、費用が100,000円以上になることもあるでしょう。

費用が相場よりも高いと感じられる場合は、依頼を見合わせて別の業者を探してみましょう。また、費用だけに注目するのではなく、工事作業の内容が納得のいくものであるかどうか、アフターサービスが十分かどうかといったことも考慮するとよいでしょう。

まとめ

コンセントが使えなくなったときは、コンセントの故障、ブレーカーによる遮断、異物の干渉、電気配線のトラブルといった原因が考えられます。場合によっては、漏電などが発生していて、放置することや自力で対処することには危険を伴う可能性があります。また、コンセントの交換は、電気工事士でなければできません。

少しでも不安に感じることがあったら、電気工事の専門業者に原因調査やコンセントの交換を依頼しましょう。

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東京大学工学部電気工学科・東京大学大学院工学系研究科電気工学専攻修士課程を修了。鉄道の信号部門に関連する研究開発業務や、鉄道会社の現場での勤務を経験。2022年に独立・フリーライターに転身、記事の執筆や監修・編集を手掛けている。保有資格:技術士(電気電子部門)

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