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分電盤の交換費用はいくら?いつ、誰に頼めばいいの?徹底解説

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小野雄人

東京大学工学部電気工学科・東京大学大学院工学系研究科電気工学専攻修士課程を修了。鉄道の信号部門に関連する研究開発業務や、鉄道会社の現場での勤務を経験。2022年に独立・フリーライターに転身、記事の執筆や監修・編集を手掛けている。保有資格:技術士(電気電子部門)

「家の分電盤がずいぶん古いけど、故障して火事になったりしないかな?」

「最近、うちの分電盤のブレーカーがよく落ちて困る」

このような疑問やお困りごとはないでしょうか?

分電盤は、家庭の電気の安全を守るために重要な設備です。適切なタイミングで交換することが、安全で快適な暮らしを守るために大切です。

本記事では、分電盤の交換のタイミング、費用の目安や、適切な依頼先を解説します。分電盤に関する不安や疑問を解消しましょう。

分電盤とは何か?

最初に、分電盤とはどのような設備なのか、解説します。

分電盤は、住宅に引き込まれて、電力メーターを経由した後の電気が、最初にたどり着く電気設備です。

家庭の電気の流れ

電気にとっての玄関のようなものと考えるとイメージしやすいかもしれません。
具体的には、以下のような役割を果たしています。

電力の分配

分電盤は、住宅に取り込まれた電力を、各部屋のコンセントや照明器具、大型家電(エアコン、洗濯機、冷蔵庫、IH調理器、温水洗浄便座など)に分配する役割を担っています。分岐したそれぞれの回路には安全ブレーカーというブレーカーが個別に設けられているので、安全ブレーカーを操作することで、特定の回路だけ電気の使用を止めることもできます。

電気の使い過ぎの防止

分電盤に設けられているブレーカーを通る電気が過剰になったとき、言い換えると、家電製品を使いすぎたとき、電気回路がショートしたときに、ブレーカーが遮断され電気の流れを止めて、電気が原因で起きる事故を未然に防ぎます。
電気が流れすぎることによる発火や家電製品の故障といった事故は非常に危険なため、家の中で電気を安全に使うために欠かせない設備であるといえます。

漏電対策

分電盤には漏電ブレーカーというブレーカーも設けられていて、住宅内の電気回路で漏電が発生していることを検知したときに電気を遮断するようになっています。漏電とは、電気が本来流れる場所ではないところを流れてしまう、漏電火災や感電事故にもつながる危険な現象です。分電盤に設けられた漏電ブレーカーが、漏電状態で電気が流れ続けることを防止しています。

分電盤の交換をした方がよいケースとは?

分電盤は電気を安全に使用するための重要な設備です。以下のような状況が起きているときは、交換を検討しましょう。

古い分電盤がついているとき

分電盤に内蔵されているブレーカーには寿命があり、いつまでも使い続けることはできません。メーカー各社は10年から15年での交換を推奨しています。設置から13年程度経過した分電盤は、ブレーカーと一緒に交換することを検討しましょう。最新型の分電盤には、地震発生時に自動的にブレーカーを遮断する機能や、電気の使い過ぎを知らせる機能がついたものもあるので、交換した方がより安心して電気を使用できます。

分電盤の製造時期は、分電盤に設置されているブレーカーの製造年月を見て確認しましょう。

分電盤製造年月

ブレーカーに製造年月が書かれていない場合や、外側から見える場所に書かれていない場合もあります。そのときは、ブレーカーのメーカーに問い合わせたり、ブレーカーの型番をWebサイトで検索して、おおよその製造時期を推測したりするしかありません。

中古の住宅を購入したとき

中古の住宅を購入した場合は、住宅内の電気設備は、前の家主が使用していたものがそのままついているはずです。分電盤が明らかに古いようであれば、交換することを推奨します。

特に注意すべき点として、分電盤に漏電ブレーカーを設置することが義務付けられたのは1995年です。1995年以前に製造された分電盤には、漏電ブレーカーが設置されていない可能性があります。漏電ブレーカーがないと住宅内で漏電が起きていてもわからないので、危険な事態につながるおそれが否定できません

また、1995年以前の製造ということは製造から30年以上経過しているので、漏電防止以外の機能も満足に果たせない可能性があります。早々に交換しましょう。

明らかに異常・故障があるとき

分電盤に異常や故障の兆候が見られるときは、速やかに交換を考えた方がよいでしょう。兆候としては以下のようなものがあります。

  • ブレーカーが頻繁に落ちる
  • 特定のコンセントや照明が使えなくなった
  • テレビの画面が乱れる、古くなっていない照明が点滅するなど、異常な動作が起きる
  • 分電盤が熱を帯びている
  • 分電盤から異音がする
  • 分電盤にひび割れ・破損や焦げた跡がある
  • 家電製品や分電盤などに触れると、手がピリピリする

特に、発熱、焦げ、手を触れるとしびれるなどの兆候がある場合は、漏電が発生している可能性があります。漏電は感電や火災につながる危険性もあるので、放置するべきではありません。漏電火災に関する詳細は、以下の記事でご覧ください。

>> 他人事ではない漏電火災の危険性|対処法と予防策も解説

電力供給のしくみを変更したいとき

分電盤は電気の入口と分配の役割を果たしているので、住宅の電力供給方法や使用方法を変更したいときは、分電盤を交換または改修する必要が生じることがほとんどでしょう。例えば、オール電化住宅にするので、家電製品のための専用回路を増やす必要があるケースや、太陽光発電を導入するために電気の入口を増やす必要があるというケースが考えられます。

電力契約のアンペア数を増やす場合は、分電盤の交換を含めた電気工事が必ずしも必要ということはありません。電力会社への連絡だけで済むことが一般的です。ブレーカーの交換が必要なケースでも、電力会社に所有権があるアンペアブレーカーだけを交換すれば済みます。ただし、住宅の電気設備の仕様上の限界から、アンペア数をこれ以上増やせないという場合があり、そのときは、分電盤の交換や電線の張替えなどの工事が発生します。

古い分電盤を交換せずに放置するとどうなる?

古い分電盤やブレーカーを使用し続けると、配線が劣化によって断線したり、ブレーカーが頻繁に落ちるようになったりして、電気が通常通り使用できなくなるおそれがあります。電力の供給が不安定になると、家電製品(特にパソコンのような精密機器)の故障の原因になったり、冷蔵庫内の食品に悪影響を及ぼしたりすることも考えられます。

配線のショートや、漏電によって電気火災に至る可能性もあります

分電盤の交換にかかる費用

本記事の主題は分電盤の交換ではありますが、そもそも分電盤の盤の部分だけを交換するということはまずありません。内蔵されているブレーカーも一緒に交換することが一般的です。ここで紹介する分電盤の交換費用とは、ブレーカーの交換も含めた費用です。

分電盤の交換に関連してかかる費用の相場を表に示すと、以下のようになります。

費用項目 費用相場
分電盤本体価格 20,000~55,000円
漏電ブレーカー本体価格 3,000~10,000円
安全ブレーカー本体価格
(1個あたり)
1,000円
分電盤交換工事費用 20,000円~50,000円
ブレーカー単体交換工事費用
(分電盤そのものの交換は実施しない場合)
8,000円~
廃棄処分費用 2,000円

 

分電盤の本体価格や交換費用は、主に分電盤で分岐する回路の数(安全ブレーカーの数)や、電力契約のアンペア数(漏電ブレーカーの許容アンペア数)、分電盤の付加機能によって決まってきます。回路数やアンペア数と費用相場の例を次の表で示します。

回路数 アンペア数 費用相場
8 40A 45,000~65,000円
14 40A 60,000~85,000円
20 60A 80,000~100,000円

 

上記の表は、分電盤の回路数などは交換前と同様であることを前提とした相場です。回路の増設や、100Vの回路を200Vに昇圧する工事を実施する場合は、工事費がより高くなることがあります。加えて、別途業者の出張費がかかる場合も。以上を踏まえると、分電盤の交換には高額な場合で10万円から20万円程度の費用がかかるといえるでしょう。

分電盤の機能によっても費用が多少変わってきます。近年の分電盤に備えられているオプション機能を紹介します。

過電流警報装置付き分電盤

引用:河村電器産業株式会社 | 製品情報

過電流警報装置付き分電盤は、あらかじめ設定したアンペア数を超える電気を使用すると、音や表示などで通知してくれる機能がついています。ブレーカーが実際に落ちる前に、稼働中の家電製品を減らすことで電気の使いすぎを防げるので、省エネに役立ちます。

避雷器付き分電盤

避雷器付き分電盤

引用:避雷器 / かみなりあんしん ばん | Panasonic

落雷が発生すると、付近の電線などに雷サージという電気が発生することがあります。雷サージは電線を伝って住宅内にも流れ込み、家電製品の故障をしばしば引き起こしています。その瞬間に家電製品に手を触れていると、感電する可能性も考えられます。

電線からの雷サージの侵入を防ぐ機能を備えているのが避雷器付き分電盤です。特に、北関東、北陸、九州地方などの、雷の発生が多い地域にお住まいの方は、避雷器付き分電盤にすると安心できます。避雷器のない分電盤との費用の差は1万円程度で収まり、安全の対価と考えれば、決して高くはありません。

感震機能付き分電盤

感震機能付き分電盤

感震機能付き分電盤は、震度5強以上の大きな地震を感知すると、約3分後、または停電発生時に、漏電ブレーカーを自動的に遮断する機能がついています。電気ヒーターなどの熱を発生する機器への送電を止めることで、火災の発生を防げます。地震によって停電した後で電気が復旧したときに発生する、通電火災の防止にも役立ちます。

近年は消防庁などが、感震機能付き分電盤や感震ブレーカーの設置を推奨しています。設置推進のために補助金を出している自治体もあるので、お住まいの自治体の情報を確認してみてください。

感震機能がついていない場合は、地震発生後に避難するときは、漏電ブレーカーを「切」の状態にしてから避難しましょう。漏電ブレーカーが「入」の状態になっていると、通電火災の原因になります。

HEMS対応分電盤

HEMS対応分電盤

HEMSとは「Home Energy Management System」の略です。住宅内のどこで、何に、どれだけの電気を使用しているかを把握して、電気の使い方を最適に制御するシステムです。そのようなシステムに対応するために、計測・通信機能を備えた分電盤がHEMS対応分電盤です。

HEMSの中には、インターネットと接続して、外出先から家電の操作ができるタイプのものもあります。

分電盤は自分で交換できるのか?

分電盤やブレーカーの交換作業は、第一種電気工事士または第二種電気工事士の資格を持つ人でなければ実施できません

電気工事士は、電気工事士法という資格によって定められた国家資格です。電気設備の設置や修理などの工事に欠陥があると危険な状況が発生します。そのため、電気設備に関する工事のほとんどは、電気工事士の資格を持っている人でなければ行えないと定められています。

無資格者が分電盤の交換を行うと、感電事故や電気火災につながる可能性があり危険です。違法行為なので刑事罰の対象にもなります。罰則は、3か月以下の拘禁刑または3万円以下の罰金です。電気工事士の資格を持たない人が分電盤やブレーカーを自分で交換するのは、絶対にやめましょう。

分電盤の交換手順

プロの電気工事士が分電盤を交換するときの手順は、概ね下記のような流れになります。作業時間は30分〜2時間程度と見込まれます

既に説明したように、分電盤の交換は電気工事士の資格を持つ人だけに許可されています。資格を持っていない人は絶対に交換作業をしてはいけません

  1. 現地調査
  2. 既設の分電盤の取り外し
  3. 新しい分電盤の設置
  4. テスト、動作確認と最終調整

1. 現地調査

電気工事士が住宅内を調査して、分電盤の最適な設置場所を提案します。ただし実際は、古い分電盤を撤去した上で、同じ場所に新しい分電盤を設置するケースがほとんどでしょう。

2. 既設の分電盤の取り外し

分電盤の取り外し

既設の分電盤を取り外して撤去します。取り外しのときは、分電盤に流入する電気を止めて、工事に伴う感電事故を防止します。分電盤の交換が終了するまでは電気が使用できなくなるので、分電盤の交換を行う際には、冷蔵庫の中身の保護などの対応が必要になります

3. 新しい分電盤の設置

新しい分電盤を設置します。現地調査で定めた設置場所に分電盤を固定して、電気の配線を接続します。

4. テスト、動作確認と最終調整

分電盤の設置後に、各回路が正常に機能していることや、全てのブレーカーが正常に動作すること、回路に漏電が起きていないことを確認します。必要に応じて調整を行って、分電盤の交換工事は完了となります。

分電盤を交換するときはどこに連絡すればよいのか?

賃貸住宅の場合は管理者へ連絡

賃貸住宅に住んでいる場合は、住宅の所有者が、電気設備を管理する責任を負っています。所有者に無断で電気設備を変更すると、トラブルの原因になりかねません。業者を呼ぶのにかかった費用の負担を、拒否される可能性もあります。

自分で分電盤の交換を手配をするのではなく、まずは大家さん・管理会社に連絡しましょう

集合住宅の場合も管理者へ連絡

分譲住宅であっても、マンションなどの集合住宅の場合は、電気設備の変更に関する工事を行う前に、管理者への確認や申請が必要です。無断で実施するとトラブルになる可能性があります。

共用部分の設備の仕様などが原因で希望する工事ができない可能性もあるので、まずは管理者に問い合わせるべきです。

電気工事業者

持ち家の戸建て住宅に住んでいる場合は、自分で修理業者を手配する必要があります。電気工事を専門とする業者(電気工事士が在籍している業者)に依頼すると、有資格者に直接相談できるので安心です。回路の増設を行いたい、高機能の分電盤に取り換えたいといった、電気設備に関する専門知識が求められる工事を依頼する場合は、電気工事業者に相談することをおすすめします。

電気工事業者以外の業者

電気工事業者以外の業者でも、分電盤の交換を請け負ってくれることがあります。具体的な業者は、電力会社、家電量販店、電気店、リフォーム会社、ホームセンターなどです。

ただし、これらの業者に連絡した場合でも、実際に作業をするのは電気工事士の資格を持つ電気工事業者になるケースが多いです。間に入った業者に仲介手数料が入ることになるので、費用面では割高になるかもしれません。

その代わりに、仲介業者は、ある程度の信頼と実績のある電気工事業者を手配してくれると考えられます。いわゆるハズレの電気工事業者にあたる可能性が低いことは利点といえます。

分電盤を交換するときに申請は必要か?

分電盤の交換そのものに関して、電力会社へ申請する必要はありません。ただし、分電盤の交換に伴って、電力契約のアンペア数を変更するのなら電力会社への連絡が必要です。分電盤の交換を請け負う業者に依頼すれば、電力会社への申請を代行してくれることもあるので、尋ねてみましょう。

なお、賃貸住宅や集合住宅の場合は、まずは住宅の管理者への申請が必要であることは既に説明した通りです。

分電盤を長持ちさせるためにできること

分電盤やブレーカーの交換には費用がかかるので、できるだけ長く使用したいところです。分電盤を長持ちさせるためにできる対策を紹介します。

電気を同時に使いすぎない

電気を同時に使いすぎると、ブレーカーが落ちて電気が遮断されます。ブレーカーの寿命を縮めることにつながるでしょう。ブレーカーの遮断に至らなくても、大きな電流が流れ続ければ、ブレーカーや分電盤の配線や端子などの劣化が、早まる可能性があります。

電気の使用量を適正に抑えて、ブレーカーや配線に過度の負担がかからないようにしましょう。

湿気を防ぐ

分電盤の中に湿気がこもると、ブレーカーの端子などの金属部分が錆びて、電気が流れにくくなったり、分電盤やブレーカーの寿命を縮めたりする可能性があります。湿気がこもらないように風通しをよくするといった対策をとりましょう。

定期的に点検・清掃を依頼する

分電盤の異常を早期に発見して重大なトラブルを未然に防ぐために、定期的に分電盤・ブレーカーの点検や清掃を行いましょう。ただし、電気の知識のない人が異常の有無を判断するのは難しく、電気が流れている箇所に触れることによる感電のおそれもあります。電気設備の専門業者に依頼しましょう。点検は1年に1回程度行うことが推奨されます。

積極的に分電盤の点検を依頼しない場合でも、電気事業法という法律に基づく電気設備の漏電の点検が、4年に1度の頻度で電力会社(または電力会社に協力している調査機関)によって実施されます。点検を受けた際に、住宅の電気設備に何か不安な点があれば、係員に尋ねてみましょう。

東京エリア(関東地方、山梨県、静岡県東部)にお住まいの方は、住宅への送電・配電を行っている東京電力パワーグリッドが、分電盤などの家庭の電気設備の点検を1万円前後で実施してくれます。点検・清掃の依頼先の候補として検討するのもよいでしょう。詳細はWebサイトでご覧ください。

なお、分電盤の点検と言って住宅を訪問し、分電盤を交換しないと火災が起きるなどと不安をあおって、工事契約を締結させる悪質な業者が存在するので、注意してください。

定期的に漏電ブレーカーのテストボタンを押す

漏電ブレーカー

漏電ブレーカーが故障していると、漏電が発生していても検知することができず、分電盤の損傷、家電製品の故障や、火災や感電といった重大事故にもつながります。定期的に漏電ブレーカーのテストを行って、漏電ブレーカーが正常であることを確認しましょう

テストの方法は、漏電ブレーカーに設置されているテストボタンを押すだけです。漏電ブレーカーが正常であれば、漏電ブレーカーが遮断されて停電します(停電したら困る状況で、テストボタンを押さないでください)。テストボタンを押した後「漏電・過電圧表示」と表記されているボタンが飛び出していたら、ボタンを押し戻します。それから、漏電ブレーカーを上げましょう。レバーが自動的に下がらないタイプの漏電ブレーカーもあるので、その場合は一度レバーを下げてから再度上げてください。

テストボタンを押しても停電しない場合は、漏電ブレーカーが故障しています。電気工事業者に漏電ブレーカーの点検・交換を依頼しましょう。

信頼できる電気工事業者を選ぶためのポイント

分電盤の交換には、10万円前後の費用がかかり、決して安いとはいえません。交換にかかる費用を少しでも安くあげたいと考えるのは自然なことでしょう。

しかし、分電盤は毎日使用する電気の安全に関する設備なので、安全確実に施工してもらえる、信頼できる電気工事業者を選ぶことが、価格の安さよりも重要です。ここでは、信頼できる電気工事業者を選ぶためのポイントを紹介します。

電気工事士などの必要な資格を持っている

分電盤の交換は、電気工事士の資格所有者でなければできません。業者に電気工事士の資格保有者が在籍していることや「電気工事登録業者」であることを、業者の公式サイトなどを参照して必ず確認しましょう

依頼した作業を行う当日にも、作業者の中に電気工事士がいることを確認してください。

見積書の内容が明瞭である

依頼する業者を検討する際には、事前に見積を出してもらいましょう。現地調査を行ったうえで見積書を出してくれることが望ましいです。

見積書を見るときは、工事内容をまとめた一式の金額だけでなく、作業項目や交換する部品ごとの金額が見積書に記されているかどうかを確認してください。なぜ合計金額がこの金額なのかという納得感が得られ、どのような作業が行われるのかが事前にわかります。

分電盤の交換は、材料費だけで数万円かかる工事です。費用の内訳も示さずに、あたかも数千円程度で実施できるかのような話をしてくる業者がいたら、疑った方がよいでしょう。悪質な業者だと、後で追加請求が行われる可能性や、実際には実施していない作業の費用まで請求してくる可能性もあります

電気の専門知識がない人にもわかりやすく説明してくれる

電気は目に見えないので、電気の専門知識がない人にとっては理解することが難しいものです。しかし、分電盤にどのような機能が必要なのかは住宅の事情によって異なります。専門知識のある工事業者の説明を受けて依頼者が納得することが、交換した後の分電盤の機能に満足するためには欠かせないので、工事業者には知識のない人にも理解できるように説明を行うスキルが求められます。
丁寧な説明をしてくれているか、ご自身が説明を聞いて無理なく理解できるかどうかが、業者の実力や誠実さをはかる上での目安にもなります。

まとめ

分電盤は、電気火災や感電を防ぐための、家庭の電気設備における安全の要となる設備です。交換するには2時間程度の時間と10万円前後の費用がかかりますが、分電盤の不調を放置した結果事故につながれば、大きな被害が出てしまいます。あまりにも古い分電盤や、破損している、発熱している、焦げた跡があるなどの異常がある分電盤は、電気工事業者に依頼して交換してもらいましょう。

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小野雄人

東京大学工学部電気工学科・東京大学大学院工学系研究科電気工学専攻修士課程を修了。鉄道の信号部門に関連する研究開発業務や、鉄道会社の現場での勤務を経験。2022年に独立・フリーライターに転身、記事の執筆や監修・編集を手掛けている。保有資格:技術士(電気電子部門)

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