スレート屋根のカバー工法は大丈夫?費用・デメリット・他工法の比較
365日、屋根・外壁のプロがあなたの家を守ります! 雨漏り修理からリフォームまで、屋根・外壁のトラブルはBEST365にお任せください。 「適正価格」で、厳格な品質基準をクリアしたプロだけを無料でご紹介します。 もう、悩まない。 選ばれる屋根・外壁サービス。信頼できるプロの技術を「適正価格」でご紹介します。 安心してお問い合わせください。 (このページはプロモーションが含まれています) この記事の監修者兼ライター 羽柴文吾 福岡県在住の兼業ライター。住宅資材の総合商社にて、スレート屋根や外壁サイディング、新建材の営業から施工補助まで幅広く経験。現在はエネルギー関連事業に従事している。丙種ガス主任技術者と第二種電気工事士の資格を保有。豊富な現場経験と専門知識を活かし、暮らしに役立つ情報を発信している。趣味は映画鑑賞。
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スレート屋根のカバー工法は、葺き替えより安く、塗装より長持ちするコストパフォーマンスに優れた工法です。ただし、スレート屋根や下地の状態によっては、塗装や葺き替えを選んだほうが適している場合もあります。
本記事では、スレート屋根のカバー工法について、メリット・デメリットから費用相場、塗装・葺き替えとの比較まで詳しく解説します。
読み終えると、「わが家にカバー工法が向いているのか」「どの業者に相談すればいいのか」がわかります。後悔しない屋根リフォームのために、ぜひ最後までお読みください。
目次
- 1 【図解でわかる】カバー工法とは
- 2 スレート屋根のリフォームで「カバー工法」が選ばれる理由
- 3 カバー工法のデメリット
- 4 カバー工法の屋根材の種類
- 5 【耐用年数】カバー工法は20~50年が目安
- 6 【費用相場】スレート屋根のカバー工法は100〜230万円が目安
- 7 【火災保険】スレート屋根のカバー工法に適用できる?
- 8 「塗装」や「葺き替え」を検討したほうがいい?
- 9 「後悔しないために!見積もり時に確認しておきたいポイント
- 10 スレート屋根はDIYでカバー工法できる?
- 11 カバー工法の施工手順【5ステップ】
- 12 信頼できる業者の選び方
- 13 まとめ|カバー工法と決める前にプロに相談を
- 14 スレート屋根のカバー工法に関するよくあるQ&A
【図解でわかる】カバー工法とは

カバー工法とは、既存のスレート屋根の上に新しい屋根材を重ねて施工する工法です。屋根材を撤去せずに、そのまま覆うように新しい屋根を作ることから、「重ね葺き」とも呼ばれています。
既存の屋根材を残すため、撤去費用や廃材処分費を削減できるのが特徴です。
カバー工法の基本的な仕組み
- 既存のスレート屋根はそのまま残す
- 棟板金や貫板を撤去し屋根を平らにする
- 新しい防水シートを既存屋根の上に敷く
- その上に軽量な金属屋根材を施工する
既存の屋根材が下地として残るため、断熱性や遮音性が向上する効果も期待できます。ただし、屋根全体の重量は増えるため、耐震性への影響を踏まえて判断する必要があります。
スレート屋根のリフォームで「カバー工法」が選ばれる理由

スレート屋根のリフォームでカバー工法が選ばれる理由は、以下の3つです。
費用を抑えながら、屋根の性能を改善できるのがカバー工法の魅力です。それぞれのメリットを詳しく見ていきましょう。
葺き替えより安くなる

カバー工法は葺き替えと比べて、費用を20〜50万円ほど抑えられます。
既存の屋根材を撤去しないため、解体・処分の費用が不要になるからです。また、撤去の工程が不要なので、工期も葺き替えより短く済みます。足場のレンタル期間も短縮でき、人件費や諸経費の削減につながります。
加えて、築年数が古い家ではカバー工法によって、アスベストの処分費を抑えられる点も見逃せません。
2006年以前に建てられた住宅の場合、スレート屋根にアスベストが含まれているケースが多いです。アスベストを含んだスレートを撤去するには国が定めた対策が必要で、処分費だけで5~10万円ほど追加でかかります。
一方で、カバー工法なら撤去しないため、処分費がかかりません。
塗装より長持ちする

カバー工法は30〜40年の耐用年数が期待できるのに対し、塗装は10〜15年で再塗装が必要です。
塗装は既存のスレート屋根の表面を保護するだけで、屋根材自体の劣化は止められません。スレート本体にひび割れや反りが発生していれば、塗装しても数年で問題が再発する恐れがあります。
一方、カバー工法は新しい屋根材で覆うため、既存のスレート屋根の劣化状態は関係ありません。防水シートも新しく施工するため、雨漏りのリスクも減らせます。
断熱・遮音・防水性能が向上する

カバー工法は、既存のスレート屋根を残したまま新しい屋根材を重ねるため、屋根が二重構造になります。その結果、断熱性・遮音性・防水性が向上します。
カバー工法で軽量性や耐久性を重視する場合は、ガルバリウム鋼板が選ばれることが多いです。金属屋根は雨音が気になると心配される方もいますが、スレートが下地に残ることで音を吸収するため、騒音を感じにくくなります。
さらに、断熱材一体型の屋根材を選べば、夏場の2階の暑さを5〜10度ほど抑える効果も期待できます。「2階が暑くてクーラーが効かない」という悩みも解消できるでしょう。
カバー工法のデメリット
カバー工法はメリットが多い一方で、以下のような見落としてはいけないデメリットも存在します。
デメリットを理解せずにカバー工法を選ぶと、「葺き替えにしておけばよかった…」と後悔する可能性があります。それぞれの内容を詳しく確認しておきましょう。
屋根下地の状態が悪いと施工できない

雨漏りで下地(野地板)が腐食していたり、防水シートが劣化して下地が湿気を帯びていたりする場合、カバー工法は施工できません。
下地が劣化していると、ビスがしっかり固定できないため、強風で屋根材が浮いたり飛ばされたりする危険性があります。
屋根下地の状態が悪い場合は、屋根全体を撤去して下地からつくり直す必要があるため、葺き替え工事を検討する方が賢明です。
建物によっては耐震性に影響する場合がある

カバー工法では、既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねるため、理論上は重量が増えて耐震性に影響する可能性があります。ただし、実際の影響は建物の構造状態や使用する屋根材の種類によって大きく異なります。
一般的に、カバー工法で使われる金属屋根やアスファルトシングルなどは7〜12kg/㎡で、従来の瓦(約48kg/㎡)に比べると軽量です。そのため、ほとんどのケースでは構造的に問題ないと判断されます。
ただし、老朽化した建物や1981年以前の旧耐震基準の住宅では、注意が必要です。当時は地震に対する設計基準が今よりも緩く、屋根を重ねると建物全体に負担がかかるおそれがあります。
また、築年数が経って構造材が劣化している住宅も、屋根の重みを支えきれないリスクがあるため、慎重な判断が求められます。
不安な場合は、事前に建築士など専門家に構造チェックを依頼しましょう。
将来の撤去費用が増える

カバー工法で施工した屋根を将来的に葺き替える場合、撤去費用が通常より高額になる恐れがあります。
既存のスレート屋根とカバー工法で重ねた屋根材の2層を撤去する必要があり、解体作業の手間が通常の1.5〜2倍かかるためです。とくにアスベストを含むスレート屋根の場合、特別な処理が必要で、処分費用も5〜10万円別途かかります。
| ケース | 撤去費用の目安 |
| スレート屋根のみ撤去 | 20~30万円 |
| カバー後の屋根2層撤去 | 40〜70万円 |
| カバー後の屋根2層撤去 (アスベスト有) |
45~80万円 |
※延床30坪2階建ての場合
アスベストを含んだ屋根材は、取扱いが法律で厳しく規定されています。以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。
カバー工法の屋根材の種類

カバー工法で使用される屋根材には、おもに3つの種類があります。
それぞれの特徴を理解して、予算と性能のバランスを見極めましょう。
ガルバリウム鋼板|軽量・高耐久・コスパに優れる定番

ガルバリウム鋼板は、カバー工法で最も使用されている屋根材です。軽量でサビに強く、30〜40年の耐久性が期待できます。費用対効果が高いため、多くのリフォーム工事で採用されています。
ガルバリウム鋼板の特徴
| 項目 | 内容 |
| 重量 | 約5kg/㎡(スレートの1/4) |
| 耐用年数 | 30〜40年 |
| 価格 | 6,000〜9,000円/㎡ |
近年では、ガルバリウム鋼板の進化版として「SGL(スーパーガルバリウム鋼板)」が登場しています。従来のガルバリウムにマグネシウムを加えることで、サビにくさが3倍以上に向上しました。海岸から近い地域や塩害が心配な方には、SGLベースの製品がおすすめです。
「コストと性能のバランスを取りたい」という方には、ガルバリウム鋼板やSGLベースの製品が最適です。
アルミ系金属|軽量でサビに強いが高価

アルミ系金属屋根は、ガルバリウム鋼板よりもさらに軽量で、サビに強いのが特徴です。海岸沿いや工場地帯など、塩害や酸性雨の影響を受けやすい地域に適しています。
アルミ系金属の特徴
| 項目 | 内容 |
| 重量 | 約3kg/㎡(スレートの1/6) |
| 耐用年数 | 40〜50年 |
| 価格 | 9,000〜12,000円/㎡ |
ただし、価格がガルバリウム鋼板の1.5倍ほどになるため、カバー工法の費用を抑えたい方には向きません。「予算に余裕がある」「海岸から近い」という方には、アルミ系金属がおすすめです。
アスファルトシングル|施工しやすく・コストが安い

アスファルトシングルは、柔軟性のあるシート状の屋根材です。表面の石粒が遮音性を高め、複雑な形状の屋根にも施工できるのが特徴です。北米では広く普及していますが、日本での採用はまだ少ない傾向にあります。
アスファルトシングルの特徴
| 項目 | 内容 |
| 重量 | 約10kg/㎡(スレートの1/2) |
| 耐用年数 | 20〜30年 |
| 価格 | 4,000〜6,000円/㎡ |
アスファルトシングルのメリットは、施工しやすく費用を抑えられる点です。一方で、強風で剥がれやすい、コケやカビが生えやすいというデメリットもあります。
「とにかく初期費用を抑えたい」という方には向いていますが、長期的な耐久性を重視するなら、ガルバリウム鋼板のほうが安心です。
【耐用年数】カバー工法は20~50年が目安

カバー工法で施工した屋根の耐用年数は、使用する屋根材によって異なりますが20〜50年です。最もよく使われるガルバリウム鋼板では30〜40年が目安になります。
ガルバリウム鋼板は「メンテナンスフリー」と誤解されがちですが、長持ちさせるには定期的なメンテナンスが必要です。10〜15年ごとに塗膜の点検を行い、劣化が見られれば塗装の塗り直しや板金の締め直しを行いましょう。
なお、スレート屋根自体の寿命や築年数ごとの適切なメンテナンス時期については、下記のの記事で詳しく解説しています。 「そもそも、うちの屋根はどの段階なのか?」と判断に迷う方は、ぜび参考にしてください。
>>スレート屋根の寿命は何年?築年数・状況別のベストなメンテナンス
【費用相場】スレート屋根のカバー工法は100〜230万円が目安

スレート屋根のカバー工法の費用相場は、延床30坪の2階建て住宅で100〜230万円が目安です。ただし、使用する屋根材によって費用は変わります。
| 屋根材 | 総額の目安 |
| アスファルトシングル | 100~140万円 |
| ガルバリウム鋼板 | 120~160万円 |
| SGL (スーパーガルバリウム鋼板) |
140~180万円 |
| アルミ系金属 | 180~230万円 |
【火災保険】スレート屋根のカバー工法に適用できる?

カバー工法は火災保険の対象外です。火災保険が適用されるのは、台風・雹・雪などの自然災害が原因で、屋根が損傷した場合に限られます。また保険で補償されるのは、原状回復にかかる費用のみです。
ただし、自然災害で損傷した屋根を修理する際、カバー工法を選択することは可能です。その場合、原状回復の費用は保険で補償されますが、カバー工法との差額は自己負担となります。
「塗装」や「葺き替え」を検討したほうがいい?
スレート屋根のメンテナンス方法には、カバー工法・塗装・葺き替えの3つがあります。屋根の状態によって、塗装や葺き替えのほうが適しているケースもあるため、ご自宅と以下の条件を照らし合わせてみてください。
軽度の劣化で外観をきれいにしたいなら「塗装」

屋根の色あせや苔が目立つ程度で、スレート自体にひび割れや反りが少ない場合は、塗装で対応できます。
塗装のメリットは費用が40〜80万円と安く、工期も7〜10日と短い点です。見た目をきれいにするだけでなく、塗膜で紫外線や風雨から屋根材を保護し、劣化のスピードを遅らせる効果があります。
塗装が向いているケース
- 築10〜15年で初回のメンテナンス
- 色あせや苔が目立つが、ひび割れは少ない
- 雨漏りしていない
ただし、塗装は見た目をきれいにするのが目的であり、防水性能を向上させるものではありません。2回目以上の塗装は塗膜が厚くなり、スレートの重なり部分(雨水の排水経路)を塞ぐ恐れがあります。
広範囲の劣化でも下地が健全なら「カバー工法」

スレート屋根の劣化が広範囲であっても、下地(野地板・防水シート)の劣化や腐食がない場合は、カバー工法が最適です。
下地が健全であれば、新しい防水シートと屋根材で屋根を一新できるため、30〜40年は安心して使用できます。既存のスレート屋根の劣化状態に関わらず、長期間の耐久性を期待できるのがカバー工法の強みです。
カバー工法が向いているケース
- 築15〜25年で雨漏りしていない
- スレートにひび割れや反りがある
- 下地の腐食がない
- 30年以上住み続ける予定
下地が傷んでいる・耐震対策なら「葺き替え」

雨漏りが発生している、または下地が腐食している場合は、葺き替えでしか対応できないケースが多いです。カバー工法では下地の根本的な解決にならず、数年後に葺き替えが必要になる恐れがあります。
葺き替えは、費用が150〜250万円と高額です。しかし、下地から新しくできるため、屋根の寿命を最大限に延ばせます。また、既存の重い屋根材を軽量なガルバリウム鋼板に交換すれば、耐震性を高められます。
葺き替えが向いているケース
- 室内で雨漏りが確認できる
- 屋根裏の野地板が湿気を帯びている、または腐食している
- 築30年以上で、過去に一度もメンテナンスしていない
- 耐震性を高めたい
「後悔しないために!見積もり時に確認しておきたいポイント
カバー工法では、後から追加費用を請求されるケースがあります。失敗しないためには、見積もり段階で、以下の2つのポイントを押さえておきましょう。
「思ったより高くなった」「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、しっかり確認しておきましょう。
追加費用の有無|太陽光脱着やアスベスト対応

見積もりの段階で、太陽光パネルの脱着費用やアスベスト調査・処分費用が含まれていない場合があります。後から追加請求される可能性があるため、契約前の確認が大切です。
確認すべきポイントは以下の3点です。
- 見積書に「太陽光脱着費用」「アスベスト調査・処分費用」が明記されているか
- 「別途」と記載されている項目は何を指すのか
- 施工中に追加費用が発生する可能性があるか
今後の費用計画|保証やメンテナンスの確認

カバー工法は、施工後もメンテナンス費用が発生します。初期費用だけでなく、長期的な費用も見据えて計画を立てることで、急な出費に慌てずに済みます。
確認すべきポイントは、以下の3つです。
- 工事保証の内容(保証期間・保証範囲・免責事項)
- メンテナンス費用の目安(10〜15年ごとの点検・塗装費用)
- アフターサービスの有無(定期点検の頻度・緊急時の対応)
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スレート屋根はDIYでカバー工法できる?

スレート屋根のカバー工法をDIYで行うことはできません。
屋根は高所作業となるため、転落事故のリスクがあります。また、カバー工法は防水シートの施工、屋根材の加工・固定、板金の取り付けなど、高度な専門技術が必要です。
施工ミスは雨漏りや屋根材の飛散につながり、結果的に業者に依頼するより高額な費用がかかる恐れがあります。
安全面・品質面の両方から見て、専門業者に依頼するのが現実的です。
ただし、カバー工法をしたい理由が「部分的な屋根材表面の劣化」なら、DIYで補修できる場合があります。 下記の記事で解説していますので、ご自宅がDIYで補修できる状態かどうか、ぜひご確認ください。
>>スレート屋根は1枚だけ交換できる?補修方法・費用・注意点を解説
>>【DIYでOK?】スレート屋根を補修!判断のポイント・方法・費用
カバー工法の施工手順【5ステップ】

カバー工法の一般的な施工の流れは、以下の5つのステップです。
ステップ1:調査・診断

施工前にドローンや高所カメラを使って、屋根の劣化状況と下地の状態を確認します。
調査で確認するポイント
- スレートのひび割れ・反り・欠けの範囲
- 屋根裏の野地板の状態(腐食・湿気の有無)
- 防水シートの劣化具合
- 雨漏りの痕跡
ステップ2:洗浄・下地調整

屋根に苔や汚れが残っていると、新設する防水シートの密着性が下がるため、高圧洗浄できれいにします。また、必要に応じて下地を補修します。
下地調整で行うポイント
- 汚れを完全に除去し、防水シートの密着性を高める
- 下地を平らにして、新しい屋根材をしっかり固定できるようにする
- 既存の劣化した部材を撤去し、新しい屋根の耐久性を高める
ステップ3:防水シート施工

既存スレート屋根の上から、新しい防水シートを全面に敷きます。
防水シート施工のポイント
- 軒先から棟に向かって、下から順に敷く
- 横方向の重なり幅は10cm以上、縦方向は20cm以上確保する
- 粘着式の防水シートは、ビス穴からの雨水の浸入を防げる
防水シートは、種類によって耐久性が異なります。改質アスファルトルーフィング(耐用年数30年以上)は、一般的なアスファルトルーフィング(耐用年数20年)よりも耐久性に優れているのでおすすめです。
ステップ4:屋根材を新設

防水シートの上に、新しい屋根材を施工します。
- 軒先から棟に向かって、下から順に施工する
- ビスはステンレス製を使用し、適切な間隔で固定する
- 谷・壁際・天窓周りは、板金でしっかり防水処理する
- 棟板金を取り付けて屋根を仕上げる
棟板金は強風の影響を受けやすく、固定が不十分だと吹き飛ばされる恐れがあります。釘は経年劣化で抜けやすくなるため、サビにくいステンレス製のビスでしっかり固定することが必須です。
ステップ5:検査・引き渡し

施工が完了したら、業者と一緒に仕上がりを確認します。
屋根に上がるのは危険なため、ドローンや高所カメラで撮影した写真を見ながら施工状況をチェックします。屋根材の浮きや隙間、板金の固定状態などを確認し、不具合があればその場で指摘して手直しを依頼しましょう。
引き渡し時に確認すること
- 施工写真(各工程の記録)
- 保証書(工事保証・メーカー保証)
- 使用した材料の仕様書
- アフターサービスの内容と点検時期
特に保証書は必ず受け取り、保証期間・保証内容・免責事項を確認してください。
信頼できる業者の選び方

信頼できる業者かどうかを見極めるために、以下の5つのポイントを確認しましょう。
信頼できる業者の条件
- 長年地域で営業し、地元の評判が高い
- 現地調査で丁寧に時間をかけて確認してくれる
- 見積書に「材料・数量・単価」が詳細に記載されている
- 施工保証やアフターフォローの体制が整っている
- ホームページに「実績・会社情報・施工例」が掲載されている
屋根の業者選びは、家の寿命を左右します。「安さ」だけでなく、施工後の保証・点検体制・対応の早さが大切なポイントです。
まとめ|カバー工法と決める前にプロに相談を

スレート屋根のカバー工法は、費用を抑えて屋根を長持ちさせられる工法です。ただし、すべての屋根に施工できるわけではありません。
カバー工法が出来ない(または推奨されない)ケース
- 天井にシミや雨漏りの跡がある
- 屋根裏の野地板が湿気を帯びている、または腐食している
- 1981年以前の建物で、構造の強度に問題がある可能性がある
ご自宅がカバー工法できる状態かどうかは、専門業者の現地調査なしでは判断が難しいです。
スレート屋根のカバー工法に関するよくあるQ&A
アスベスト入りのスレートでも、カバー工法できる?
アスベスト入りのスレート屋根でも、カバー工法は可能です。むしろカバー工法は撤去・処分をしないため、アスベスト対策として有効な選択肢です。
>> 葺き替えより安くなる
太陽光パネルが載っていても大丈夫?
太陽光パネルが設置されている場合でも、カバー工法は可能です。ただし、施工前に一度パネルを取り外す必要があるため、脱着費用が15〜30万円ほど追加でかかります。
屋根のカバー工法に火災保険は使える?
カバー工法は火災保険の対象外です。ただし、自然災害で被災した屋根の補修に、カバー工法を選択することは可能です。その場合、火災保険の適用は原状復帰までのため、差額は自己負担になります。
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