洗面台の交換は自分でできる?必要な工具とパターン別の交換手順をご紹介

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株式会社クリーンライフ
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「洗面台は自分で交換できるのか」「洗面台が古いので費用を抑えて交換する方法はないか」
このように洗面台を自分で交換することを検討している方もいるかもしれません。
洗面台の交換は電気工事とは違い、特別な資格がなくても交換可能です。必要な工具をそろえて手順を正しく踏むことで、自分好みに交換することができます。
本記事では、洗面台を自分で交換するメリットやどの部分が交換可能か、必要な工具から手順まで詳しく解説します。自分で交換したいと思っている方は、ぜひ参考にしてください。
目次
洗面台を自分で交換(DIY)するメリットとデメリット
自分で洗面台を交換したいと思っている方にとって、メリットとデメリットは気になるところでしょう。それぞれ詳しく解説します。
(1)メリット
洗面台を自分で交換する場合のメリットは、主に以下の2つです。
自分で洗面台を交換するメリット
- 費用を抑えられる
- 好みのデザインや機能にできる
それぞれご紹介します。
#1:費用を抑えられる
洗面台を自分で交換する最大のメリットは、専門業者に依頼する場合にかかる工事費用(人件費)を節約できる点です。また、洗面台の撤去・処分費も専門業者に依頼した方が高くなる場合があります。
洗面台を交換するために必要な道具は、ホームセンターや家電量販店だけでなく、ネットショップでも多く販売されているので簡単に調達することができます。
交換する洗面台本体や部品についても、デザイン性の高い商品や海外製品も選べるため、自分に合った洗面台を作ることができます。ただし、デザインや機能にこだわってグレードの高い洗面台を選ぶと、本体価格が高くなるため注意が必要です。事前に予算を設定した上で商品選びをするようにしましょう。
#2:好みのデザインや機能にできる
自分で洗面台を交換する場合、自分好みのデザインや機能性を持たせられるのもメリットです。タイルやシートを自分好みの配列で貼ったり、収納スペースを普段使うアイテムに合わせて決めたりできるからです。既製品や専門業者の標準プランでは実現しにくい細かなカスタマイズもできます。
ただし、デザインや素材にこだわるほど、取り付けや施工の難易度が上がります。特に複雑なタイル貼りや特殊な収納の設置は、初心者には難しい場合もあるでしょう。また、細かい理想を追求すると材料費や工具代がかさみ、場合によっては専門業者に依頼するより、費用や手間がかかることもあります。
デザインによってはDIY初心者では難しいケースもあるため、DIY可能なデザインの見極めが重要です。
(2)デメリット
洗面台を自分で交換する場合のデメリットは、主に以下の4つです。
自分で洗面台を交換するデメリット
- 施工に手間がかかる
- 水漏れや取り付けミスが発生する可能性
- 専用の工具をそろえるのに費用がかかる
- 取り付け時にケガをする可能性
それぞれ詳しく解説します。
#1:施工に手間がかかる
洗面台を自分で交換する場合、費用は抑えられますが作業工程が多く、想像以上に手間がかかります。撤去や搬入・設置・配管・最終確認といった一連の作業に加え、工具や作業スペースの確保も自分で対応しなくてはいけません。
また、交換した洗面台の搬出や処分も自分で対応しなければならず、体力的な負担も大きくなります。
#2:水漏れや取り付けミスが発生する可能性がある
洗面台を自分で交換する場合、給排水管や蛇口の取り付けミスによる水漏れのリスクもあります。特に配管の接続不良やパッキンの取り付けミス、ナットの締め不足が原因になりやすいので注意が必要です。
また、設置スペースや配管がどこにあるのか正しく確認せず作業を進めると、本体がうまく収まらなかったり配管がずれたりする可能性もあります。うまく設置できなかった場合には、再調整や業者への依頼が必要になるケースもあるため、慎重な対応が求められます。
#3:専用工具をそろえるのに専門業者を呼ぶ程度のお金がかかる
洗面台を自分で交換する場合、専用工具をそろえるのに費用がかかります。洗面台本体はネットや店舗で初心者でも簡単に購入できますが、実際の取り付け作業にはモンキーレンチやプライヤーなどの工具が必要です。これらの工具一式を自分でそろえると最低でも1万円以上かかることが多く、状況によっては追加の工具が必要になるケースもあります。結果として工具の購入費用と手間を考えると、専門業者に依頼した方がコストパフォーマンスが高い場合も多いです。
もし好みのデザインを採用したい場合には、「洗面台は自身で購入し、取り付けは業者に依頼する」という方法がおすすめです。
費用やデザインの自由度を確保しつつ、取り付け作業の確実性や安全性はプロに任せることで、トータルの費用やリスクが抑えられるでしょう。
#4:取り付け時にケガをする可能性がある
洗面台を自分で交換する際は、ケガのリスクにも注意が必要です。陶器製の洗面台の場合15〜20kgと重く、無理に持ち上げると腰などを痛める恐れがあります。特に2階へ搬入する場合、階段でバランスを崩して落としたり、壁や床を傷つけたりする可能性もあります。
DIYに不慣れな方や重い商品を運ぶ場合は、無理せず専門業者に依頼しましょう。
洗面台交換は範囲によって4パターン
洗面台の交換を自分でする場合、主に以下の4パターンがあります。
なお、洗面ボウルと洗面台セットは異なります。洗面ボウルは、洗顔や手洗いのために水を受ける「洗面器」部分のみを指し、洗面台セットは、洗面ボウル・蛇口・鏡・収納棚・カウンター・照明などが一体となった洗面設備全体を指します。
交換するパターンによって手順は異なりますので、交換したい部分に応じてご確認ください。難易度がやさしいものからご紹介します。
4パターンすべてにおいて洗面台交換に必要な工具と材料
ツバ出し器出典:amazon:(ハンマー式 フレキ管 ツバ出し工具/レジプロb)
洗面台を自分で交換する場合、必要な工具や材料をそろえなくてはいけません。特殊な工具もありますが、ホームセンターやネットショップなどで購入できます。
どのような工具や材料が必要か事前に確認しておきましょう。
洗面台交換に必要な工具は以下のとおりです。
工具 | 参考価格(税込) | 商品リンク |
パイプレンチ | 1,200円 | ![]() |
モンキーレンチ | 603円 | ![]() |
立水栓取付レンチ(対辺24mm用) ※交換する蛇口のサイズに合わせた対辺のものをご使用ください。 |
1,998円 | ![]() |
ウォーターポンププライヤー | 858円 | ![]() |
パイプカッター | 1,323円 | ![]() |
ツバ出し器 | 1,680円 | ![]() |
ハンマー | 1,540円 | ![]() |
雑巾 | 1,200円 | ![]() |
バケツ | 1,999円 | ![]() |
※画像はすべてamazonより引用
これらの工具は、これから説明する4つのパターンすべてに必要です。
どこで購入するかにもよりますが、すべてそろえた場合、安ければ1万円前後で調達できます。ツバ出し器が高額なため、割高に感じるかもしれません。ただし、金額はあくまで目安であり、その他の工具も品質やサイズによって変動します。雑巾やバケツは100円ショップでも購入可能なので、多少は抑えられるでしょう。
材料は交換したい範囲に合わせて揃えましょう。交換する範囲と難易度は以下のとおりです。
洗面台の蛇口の交換手順
洗面台の蛇口の交換は、DIY初心者の方でも比較的対応しやすい部分です。ここでは、具体的な手順についてご紹介します。
洗面台の蛇口の交換手順
- 水を止めて残りの水を出す
- 給水・給湯配管からホースを取り外す
- 古い蛇口を取り外す
- 取付部を掃除
- 蛇口本体を取付穴に差し込み、裏側から固定
- 逆止弁付きソケットを止水栓に取り付け
- 蛇口本体のホースをソケットに接続する
- 水漏れがないか確認
(1)水を止めて残りの水を出す
洗面台の蛇口を交換する際、まず水の流れを止めなくてはいけません。洗面台の元栓、あるいは部屋全体の元栓を閉めて水の流れを止めます。洗面台だけを止めたい場合は、洗面台下の収納内にある止水栓を閉めてください。部屋全体の元栓は、戸建ての場合庭や玄関付近の地面に埋まっている「水道メーターボックス」の中にあります。マンションやアパートの場合は、玄関横や共用廊下の「メーターボックス」か「パイプスペース」内にあり、通常水道メーターの隣に設置されています。
もし水が残っていると吹き出した水で床や周囲が濡れる恐れがあるため、止水後に洗面水栓のレバーを開けて配管に溜まっている水とお湯を出し、配管を外した際に噴き出す水が少なくなるようにしましょう。
(2)給水・給湯配管からホースを取り外す
水の流れを止めたら、止水栓二次側(蛇口側)のナットを緩めて給水・給湯配管からホースを取り外します。このとき、止水栓側が一緒に回らないようにモンキーレンチで固定しながら、ナット側だけを回すようにしてください。
ホースを取り外すと配管内に残っている水が出てくるので、作業スペースの下にタオルや雑巾などを必ず敷いておきましょう。残っている水が多い場合は、バケツなどで受けるようにしてください。
(3)古い蛇口を取り外す
給水・給湯配管からホースを外したら、立水栓取付レンチを使って蛇口の下から根元にある固定金具を緩めます。ある程度緩んだら手で回して取り外してください。
固定金具が外れたら、古い蛇口をカウンター上から引き抜くことができます。ただし、引き抜く際に金具が外れて真下に落ちる場合があるため、注意しながら引き抜いてください。
(4)取付部を掃除
古い蛇口を外したら、蛇口が取り付けてあった部分を掃除しましょう。蛇口の取り付け部分は普段掃除ができないため、交換の際に歯ブラシなどでの掃除をおすすめします。
(5)蛇口本体を取付穴に差し込み、裏側から固定
取り付け部分の掃除が終わったら、取り付け穴に新しい蛇口を差し込みます。次に、洗面ボウル下(裏側)から取付レンチを使って金具を締めて固定します。シャワーホースが引き出せるタイプの場合、施工説明書に従ってホースを引き出した状態で本体を取り付けるようにしてください。
(6)逆止弁付きソケットを止水栓に取り付け
新しい蛇口を固定したら、止水栓が回らないようにモンキーレンチで固定します。次に、逆止弁付ソケットを給水・給湯止水栓に接続してください。 一次側配管(止水栓の下側)がステンレス配管や塩ビパイプ、銅管の場合は見えない部分から漏水する可能性があるため、必ずしっかりと固定しましょう。
#1:ツーホールタイプの場合|フレキホースを加工して蛇口と止水栓をつなげる
洗面台の蛇口のツーホールタイプとは、洗面台の天板(カウンター)に2つの取り付け穴があり、その2箇所で蛇口本体を固定する蛇口です。
まず、蛇口本体と止水栓の距離に合わせて、ステンレスフレキホースの長さを調整します。パイプカッターでカットして長さを合わせて、ツバ出し器とハンマーで袋ナットが外れないように(ツバ出し)加工をした後、蛇口本体と止水栓をつなげます。
#2:ワンプッシュ排水金具の場合|排水トラップにつながっているワイヤーを本体に接続
ワンプッシュ排水金具とは、洗面台や洗面ボウルの排水口に取り付ける排水栓の一種で、「排水口のフタ(排水栓)」をボタンのように指で押すだけで開閉できる金具です。
ワンプッシュ排水金具がポップアップ式の場合、排水口につながったキックレバーと引き棒を接続バネでつなげます。次に、接続バネをつなげる位置は引き棒を何度か操作して微調整し、位置を見極めてください。
(7)蛇口本体のホースをソケットに接続する
蛇口本体のホースを先ほど取り付けた逆止弁付ソケットに接続します。
工具を使わず差し込むだけで接続できるワンタッチ方式を採用しているTOTOの場合は、カチッと音がするまで差し込むようにしてください。TOTO以外のメーカーでクイックファスナー方式を採用している場合は、ホースを真っ直ぐソケットに差し込んだ後、横からクイックファスナーを取り付けます。
取り付けが終わったら、ホースが抜けないか必ず確認してください。
(8)水漏れがないか確認
最後に洗面台の元栓、あるいは部屋全体の元栓を徐々に開けて、水が出るか、各接続部分から水漏れがないか慎重に確認します。水漏れがなかった場合は取り付けた蛇口を全開にし、水の飛び跳ね具合を確認してください。
もし水が流れる勢いが強すぎる場合は、止水栓を絞って調整すると良いでしょう。使用する方の使用感に合わせて流量を調整すると快適に使用できます。
洗面ボウルのみの交換手順
洗面ボウルの交換はできるものとできないものがあり、洗面台と洗面ボウルが一体になっているものは交換できません。洗面ボウルと洗面台の間に継ぎ目があるものであれば交換できます。洗面ボウルの交換は以下の流れで行います。
洗面ボウルのみの交換手順
- 洗面ボウルを外す
- 新しい洗面ボウルの設置
- 排水トラップの取付
- 水漏れが無いか確認
(1)洗面ボウルを外す
まず、洗面ボウルに取り付けられている排水栓(金具)を外します。もし、洗面ボウルがカウンターや天板に固定されている場合、固定用の金物を緩めます。ここでの注意点は完全に外してしまうとボウルが落ちる危険があるため、少し緩めておく程度にしてください。
カウンターや天板とボウルの接合部にコーキング(接着剤)が使われている場合、カッターや食事用のナイフなどで丁寧に切り離しましょう。刃物部分が厚いものを使うとカウンターを傷つける恐れがあるので注意してください。
固定金物とコーキングが外れたら、洗面ボウルを慎重に持ち上げて取り外します。取り外す際は洗面ボウルが滑り落ちないように十分注意してください。
古い洗面ボウルを外した後、カウンターや天板に残ったコーキング剤や汚れをきれいに掃除しましょう。
(2)新しい洗面ボウルの設置
次に、新しい洗面ボウルを設置場所に仮置きし、排水口や固定金具の位置が正しく合うか確認してください。この際、コーキング剤がはみ出してもきれいに仕上がるよう、カウンターとボウルの接合部周辺にマスキングテープを貼っておきます。
洗面ボウルを設置する面にコーキング剤を均一に塗布した後、洗面ボウルをカウンターにしっかりと設置し、位置を微調整しながら取り付けます。ヘラなどを使いはみ出した余分なコーキング剤をきれいに取り除いたら、必要に応じて裏側から固定金具で洗面ボウルを固定します。
コーキング剤は完全に固まるまで時間がかかるため、半日以上は洗面ボウルを触らずに乾燥させましょう。
(3)排水トラップの取付
排水トラップ本体を洗面ボウルの下から差し込み、排水口に合わせます。この際、パッキンが正しい位置にあることを必ず確認してください。
次に、排水トラップ上部のナットを手で仮締めした後、ロックナット(排水ホースがつながる部分)も仮締めします。
もし排水管の長さが長いようであれば、パイプカッターで長さを調節しましょう。排水管の長さに問題ないか確認したら、ナット類をスパナなどの専用工具でしっかり本締めします。この際、締めすぎないように注意しながら、パッキンがしっかり密着しているか確認してください。
(4)水漏れが無いか確認
水漏れに備えるために、排水トラップの下にあらかじめバケツを置いたり、タオルを敷いたりしておきましょう。
洗面台の蛇口をひねり、20〜30秒ほど水を流します。水を流している間、排水トラップやその接続部、ナット部分から水が漏れていないかを目視でよく確認しましょう。
次に、バケツに水が溜まっていないか、タオルに垂れていないかだけでなく、床や配管周辺に水漏れがないかも確認します。
もし水漏れがあれば、ナットの締め付け不足やパッキンの劣化・ズレがないかを確認し、必要に応じて締め直しやパッキン交換を行ってください。
水漏れがなければ完了です。
洗面台セットの交換手順
洗面台セットを自分で交換する場合、事前に新しい洗面台のサイズや排水・給水管の位置が、既存のものと合っているか事前に確認が必要です。メーカーや型番を調べたり、寸法やパーツ確認をすることになりますので、自信がない場合は、プロに依頼することをおすすめします。
洗面台セットを自分で交換する手順は以下の通りです。
洗面台セットの交換手順
- 水道メーターを止める
- 水を抜いて、止水栓を外す
- 洗面台の給水ホースを取り外す
- 洗面台を壁に固定しているネジを取り外す
- 洗面台を動かして取り外す
- 給水栓用の穴をあける
- 洗面台の設置
- ホース接続用部品を給水栓に取り付け
- 排水ホースを取り付け、水漏れがないか確認
(1)水道メーターを止める
作業中の水漏れを防ぐため、最初に必ず水道メーターや洗面台下の止水栓を閉めてください。通常は洗面台の下に「止水栓」が設置されており、これをマイナスドライバーなどで閉めることで、その場所だけの水を止めて作業ができます。
しかし、古い住宅や一部の洗面台では止水栓が設置されていない場合があるため、その場合は屋外にある水道メーターを閉めて家全体の水を止める必要があります。
水道メーターを閉めると、家中の水道(台所・浴室・トイレなど)も一時的に使えなくなるため、事前に家族に知らせておくことが大切です。
(2)水を抜いて、止水栓を外す
止水後に洗面水栓のレバーを開け、配管内に溜まっている水やお湯を出します。配管を外した際に水が噴き出すのを防げるため、この作業は必ず実施してください。
(3)洗面台の給水ホースを取り外す
壁からの水栓はそのまま使用するため、洗面台のホースとの接続部分だけをモンキーレンチで分解します。この際、止水栓本体が一緒に回らないように、もう1本のレンチで止水栓をしっかり固定しながらナットだけを回してください。
ナットが緩んだら、給水ホースを止水栓から外します。この際に配管内やホース内に残っている水が出る可能性があるので、バケツや雑巾で受け止めましょう。
(4)洗面台を壁に固定しているネジを取り外す
洗面台セットは壁や床に複数のネジで固定されているため、ネジを取り外します。ネジを取り外す際は洗面台セットが不意に倒れてケガや破損の原因にならないよう、必ず下側にあるネジから順番に外しましょう。
下側のネジを外したら、上側のネジを外します。これで洗面台セットが移動できるようになります。
(5)洗面台を動かして取り外す
洗面台セットを手前に少し引き出します。重い場合や大きい場合は2人以上で作業し、転倒や壁・床を傷つけないよう注意してください。
背面板に十分なスペースができたら、洗面台セットを前方や横方向に動かして取り外してください。
(6)給水栓用の穴をあける
既存の洗面台セットを取り外したら、給水栓用と排水口用の穴をあける必要があります。それぞれ以下の手順で対応してください。
#1:給水栓用の穴をあける
洗面台セットを仮置して、給水栓の中心位置を把握します。
円形の穴あけにはホールソーが便利です。ホールソーで穴あけするときの穴の位置は配管が無理なく通るよう、まっすぐにしてください。化粧面(表面)から穴あけするときれいに仕上がります。
#2:排水口用の穴をあける
ホールソーで床の排水口用の穴もあけましょう。位置を測ってから穴あけしてください。
ケガの防止や見栄えのためにも、穴のバリ(ささくれ)はヤスリなどで滑らかにしておくことをおすすめします。
(7)洗面台の設置
新しい洗面台セットを壁際まで移動させて、配管が穴にしっかり通るか一度仮置きして確認します。問題なかったら固定し設置します。
(8)ホース接続用部品を給水栓に取り付け
モンキーレンチでホース接続用部品を壁の給水栓に取り付けます。パッキンなどの必要な付属品も施工説明書の通りに取り付けてください。
もし、ツーハンドル式の蛇口であれば、蛇口本体と止水栓の距離に合わせてステンレスフレキホースの長さを調整します。パイプカッターで長さを調整し、ツバ出し器とハンマーで袋ナットが外れないように(ツバ出し)加工をした後、洗面台本体と止水栓をつなげます。その後、給水栓と水栓ホースをつなげてください。
(9)排水ホースを取り付け、水漏れがないか確認
最後に、排水ホースを床の排水口に差し込んで元栓を開け、水がきちんと出るか、各接続部分から水漏れがないか慎重に確認します。
なお、業者で作業をする場合、止水栓側で一旦水を止めてから洗面台の方で水圧をあげ目視で確認する作業が行われます。
洗面化粧台の交換手順
洗面化粧台を自分で交換する場合は、事前に洗面化粧台を設置する場所の間口・奥行き・高さを正確に採寸しましょう。スペースに合ったサイズの洗面台を選ぶことがとても重要です。また、給水・排水管の位置が新しい洗面台と合っているかも確認しておきましょう。
ここでは洗面化粧台を自分で交換する手順をご紹介します(洗面台セットの内容と重複している箇所があります)。
洗面化粧台の交換手順
- ミラーキャビネット(鏡台)の電源を抜く
- ミラーキャビネット(鏡台)を分解する
- 水道メーターを止める
- 水を抜いて、止水栓を外す
- 洗面台の給水ホースを取り外す
- 洗面台を壁に固定しているネジを取り外す
- 洗面台を外して背面の板を壊し、洗面台を動かして取り外す
- 給水栓用の穴をあける
- 洗面台の設置
- キャビネットの設置
- ホース接続用部品を給水栓に取り付け
- 排水ホースを取り付け、水漏れがないか確認
新しい洗面化粧台のサイズが設置するスペースに合っているか自信がないと感じる方もいると思います。もし自信がない方は、プロに依頼するようにしましょう。
(1)ミラーキャビネット(鏡台)の電源を抜く
洗面化粧台を自分で交換する際、最初に化粧台につながっている電源を抜きましょう。感電や故障・火災などのリスクを防ぐためにも、必ず電源を抜いてください。
(2)ミラーキャビネット(鏡台)を分解する
次に、ネジを外してミラーキャビネットだけを取り外します。ミラーキャビネットはネジで壁に固定されているため、ドライバーを使って外してください。
ミラーキャビネットは重さが10kg以上のものもあるため、力仕事に自信がないときは、必ず2人以上で作業するようにしてください。
(3)水道メーターを止める
ミラーキャビネットを分解したら、水道メーターや洗面台下の止水栓を閉めてください。通常は洗面台の下に「止水栓」が設置されており、これをマイナスドライバーなどで閉めることで、その場所だけの水を止めて作業ができます。
しかし、古い住宅や一部の洗面台では止水栓が設置されていない場合があるため、その場合は屋外にある水道メーターを閉めて家全体の水を止める必要があります。
水道メーターを閉めると、家中の水道(台所・浴室・トイレなど)も一時的に使えなくなるため、事前に家族に知らせておくことが大切です。
(4)水を抜いて、止水栓を外す
止水後に洗面水栓のレバーを開け、配管内に溜まっている水やお湯を出します。配管を外した際に水が噴き出すのを防げるため、この作業は必ず実施してください。
(5)洗面台の給水ホースを取り外す
壁からの水栓はそのまま使用するため、洗面台化粧台のホースとの接続部分だけをモンキーレンチで分解します。この際、止水栓本体が一緒に回らないように、もう1本のレンチで止水栓をしっかり固定しながらナットだけを回してください。
ナットが緩んだら、給水ホースを止水栓から外します。この際に配管内やホース内に残っている水が出る可能性があるので、バケツや雑巾で受け止めましょう。
(6)洗面台を壁に固定しているネジを取り外す
洗面化粧台は壁や床に複数のネジで固定されているため、ネジを取り外します。ネジを外す際は洗面化粧台が不意に倒れてケガや破損の原因にならないよう、必ず下側にあるネジから順番に外しましょう。
下側のネジを外したら、上側のネジを外します。これで洗面台本体が移動できるようになります。
(7)洗面台を外して背面の板を壊し、洗面台を動かして取り外す
洗面化粧台を手前に少し引き出します。重い場合や大きい場合は2人以上で作業し、転倒や壁・床を傷つけないよう注意してください。
カッターナイフやノコギリを使って、配管部分の背面板に切り込みを入れます。背板の素材は薄い合板やベニヤが多いので、比較的簡単にカットできます。
背面板に十分なスペースができたら、洗面化粧台を前方や横方向に動かして取り外してください。
(8)給水栓用の穴をあける
給水用の穴をあけます。穴を開ける箇所は給水用と排水口用の2箇所です。それぞれご紹介します。
#1:給水栓用の穴をあける
洗面台を仮置して、給水栓の中心位置を把握します。
円形の穴あけにはホールソーが便利です。ホールソーで穴あけするときの穴の位置は配管が無理なく通るよう、まっすぐにしてください。化粧面(表面)から穴あけするときれいに仕上がります。
#2:排水口用の穴をあける
ホールソーで床の排水口用の穴もあけましょう。位置を測ってから穴あけしてください。
ケガの防止や見栄えのためにも、穴のバリ(ささくれ)はヤスリなどで滑らかにしておくことをおすすめします。
(9)洗面台の設置
新しい洗面台を壁際まで移動させて、配管が穴にしっかり通るか一度仮置きして確認します。もし、床が水平でない場合はあて木などして、まっすぐになるようにしましょう。
(10)キャビネットの設置
キャビネットを所定の位置に仮置きし、施工説明書に従って壁面に下穴を開けます。
次に、洗面化粧台に付属のビスやトラスタッピンネジで、キャビネットを壁面にしっかり固定します。固定後、キャビネットがしっかり壁に密着しているか、ゆるみがないかを確認します。
(11)ホース接続用部品を給水栓に取り付け
モンキーレンチでホース接続用部品を壁の給水栓に取り付けます。パッキンなどの必要な付属品も施工説明書の通りに取り付けてください。
次に、蛇口本体と止水栓の距離に合わせてステンレスフレキホースの長さを調整します。パイプカッターで長さを調整し、ツバ出し器とハンマーで袋ナットが外れないように(ツバ出し)加工をした後、洗面台本体と止水栓をつなげます。その後、給水栓と水栓ホースをつなげてください。
(12)排水ホースを取り付け、水漏れがないか確認
最後に、排水ホースを床の排水口に差し込んで元栓を開け、水がきちんと出るか、各接続部分から水漏れがないか慎重に確認します。
なお、業者で作業をする場合、止水栓側で一旦水を止めてから洗面台の方で水圧をあげ目視で確認する作業が行われます。
自分での洗面台交換(DIY)が難しい場合の代替案
ここまで自分で洗面台を交換する手順を、交換する部分別にご紹介してきました。もしかしたら、自分で洗面台を交換するのが難しく感じた方もいるでしょう。
ここでは、自分での洗面台交換が難しい場合の代替案についてご紹介します。
(1)蛇口や鏡の部分交換
洗面台本体の交換が難しい場合でも、蛇口や鏡だけを自分で交換する方法であれば、費用や手間を大きく抑えられます。
洗面台の蛇口を交換する場合、メーカーや型番に合った新しい蛇口を用意できれば、自分で交換可能です。ご紹介した「4.洗面台の蛇口の交換手順」の手順に従って交換してみましょう。
洗面台の鏡は金具や接着剤で固定されていることが多く、手順を守れば自分で交換できます。交換手順は以下のとおりです。
- 鏡を固定している金具やネジを外す
- 固定が外れたら鏡を慎重に取り外す
- 必要に応じて、裏面の接着剤やミラーマットをカッターやピアノ線で切る
- 新しい鏡を金具や接着剤で取り付ける
鏡は重く割れやすいので、慎重に作業してください。
(2)業者によるリフォーム
自分で洗面台の交換するのが難しいと感じた場合は、業者によるリフォームは最も検討してみましょう。専門の知識や技術を持つ業者へ依頼することで、綺麗に仕上がり、耐久性も高く設置できます。
万が一不具合が生じたら、保証を受けられる場合もあるため業者への依頼はおすすめです。ネットや電話で気軽に見積もり依頼ができ、現地調査も無料で行う業者が一般的です。BEST365では洗面台の交換も対応しておりますので、お気軽にお問い合わせください。
まとめ
洗面台の交換は、正しい手順と工具をそろえれば自分で交換することも十分可能です。DIYする場合、自分好みの材料やデザインを選ぶことができ、生活スタイルや使い勝手をカスタムできるのが魅力です。
しかし、自分で変えるとなると時間や労力のほか、業者に依頼するよりも費用がかかる可能性もあります。
また、思わぬトラブルを引き起こす場合もあり、慎重に作業しないと怪我をしたり、壁や床を傷つけたりするリスクも高まります。
時間や技術に不安がある方は、部分的な交換だけでもプロの力を借りるのがおすすめです。業者リフォームは安全・確実・迅速で、仕上がりや保証も安心できる選択肢なので、まずは気軽に相談すると良いでしょう。
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