【これで解決】天窓から雨漏り!修理方法や後悔しない判断基準を解説

この記事の監修者兼ライター

工藤あきこ
福岡在住の建築士ライター。設計事務所でのアシスタントを経て、リフォーム会社の営業設計として勤務。補修からフルリノベーションまで幅広いリフォームを担当した。2022年に建築専門ライターに転身。現在は、記事の監修や執筆、ブログ「新・リフォームの歩き方」を運営する。日々の幸せは夫や息子と談笑すること。
天窓から雨漏りした場合、「いくらかかる?」「将来的に費用対効果の高い修理方法は?」「適正価格で修理を依頼するには、どうしたらいい?」など、わからないことだらけで不安になるものです。
この記事では、天窓の雨漏り原因や修理方法、それぞれの費用相場をわかりやすくまとめました。また、修理方法で後悔しないための判断基準やメンテナンススケジュール、適正価格で業者に依頼するためのチェック項目も紹介しています。
記事を読めば、1週間以内に「これなら安心して任せられる!」と思える業者と出会い、ベストな修理方法を選択できます。記事を参考に、大切な住まいを守るための一歩をふみだしましょう。
この記事でわかること 目次 天窓とは、住宅の屋根にある窓のことを指します。天窓の最大の特徴は、その圧倒的な採光能力です。天窓があれば、日当たりの悪い立地でも明るく開放的な空間になります。 いっぽう、天窓は屋根よりも雨漏りしやすい点がデメリットといえます。雨漏りしやすい理由は、下記のとおりです。 天窓からの雨漏りは、下記が原因となって引きおこされます。 天窓の雨漏り原因
天窓が雨漏りしやすい理由
理由
詳細
構造的に弱い
天窓は屋根に穴をあけて設置するうえ、接合部が多いので本質的に雨水の影響を受けやすい構造である
環境的な要因
天窓は直接外部にさらされるため、紫外線、温度変化、雨風の影響を強く受ける
経年劣化
シーリング材、ゴムパッキン、防水シート、水切りエプロンなどの部材が時間とともに劣化する
施工不良
新築時の施工が適切でない場合、数年後に雨漏りが発生することがある
天窓からの雨漏り原因
※場所については画像参照
コーキング・パッキンの劣化
天窓からの雨漏り原因でよくあるのが、コーキング・パッキンの劣化です。
コーキングとは、天窓のガラスと枠の間の隙間を埋めるために使用されているもので、約5~10年程度で劣化してきます。
コーキングが劣化している場合、以下のような症状があらわれます。
- 痩せ細り
- ひび割れや剥がれ
- 弾力性の喪失
いっぽう、パッキンは住宅の窓ガラスを包み込むゴム状のもので、サッシとガラスを固定する役割を果たします。パッキンは約10~15年程度で劣化してきます。
下記のような症状があらわれると、パッキンが劣化している証拠です。
- ひび割れ
- 硬化
- 変形(ゆるみ)

水切りエプロンの劣化
出典:LIXIL
水切りエプロンとは、屋根材に凹凸がある場合に天窓と屋根の接合部に取り付けられる部材です。金属製や樹脂製でできており、屋根の凹凸に形状を合わせることで、天窓に降りかかった雨水を排水溝や地面に誘導させて雨水の侵入を防ぎます。
水切りエプロンの一般的な耐用年数は10~20年です。水切りエプロンが劣化してくると、錆によって腐食して穴があいたり、破れて天窓から剥がれたりします。
防水シート(ルーフィング)の劣化
防水シートは、天窓まわりや瓦の下に敷いてあるシート状の防水層です。屋根は雨水の侵入を瓦材、次に防水シートというふうに、2段階でくい止めます。そのため、防水シートが劣化していると雨漏り被害が大きくなる傾向があります。
下記に、防水シートの耐用年数の目安と詳細をまとめました。防水シートの耐用年数は、種類によって異なります。
防水シートの種類 | 耐用年数の目安 | 詳細 |
アスファルトルーフィング | 約10~20年 | 紙にアスファルトを染み込ませたもの |
改質アスファルトルーフィング | 約20~30年 | アスファルトルーフィングの耐久性を改善したもの |
粘着式アスファルトルーフィング | 約20~30年以上 | 裏面が粘着シートになっている |
高分子系ルーフィング | 約15年 | 合成ゴムや塩化ビニルが原料の防水シート |
透湿防水ルーフィング | 約50年 | 湿気を逃す性能のある防水シート |
不織布ルーフィング | 約30年以上 | 布を使用した防水シートで アスファルトルーフィングに比べて破れにくい |
遮熱ルーフィング | 約20~50年以上 | 遮熱効果のある防水シート |

排水部分のゴミ詰まり
落ち葉などが天窓周辺にたまると、排水部分が詰まって雨水が逆流・滞留します。構造上、屋根との間に隙間ができやすい天窓は、排水不良がおこると雨漏りに直結するので、定期的な清掃が必要です。
ガラスの破損
天窓のガラスは、以下の理由で割れたりヒビが入ったりするケースがあります。
- 強風による飛来物が衝突
- 網入ガラスが温度差で膨張

天窓フレームや屋根材の不具合
天窓からの雨漏りは、天窓のフレームや屋根材の不具合が原因でもおこります。
- 温度差による影響で、膨張・収縮を繰り返し、亀裂やゆがみが生じる
- 紫外線や雨風による劣化して、亀裂やゆがみが生じる
- 湿気によって腐食し、ボロボロになる
下の写真は天窓のフレームや防水シートが劣化し、屋根の下地材に穴があいたことで、天井裏が腐ってしまった事例です。

施工不良
天窓の雨漏りは、設置後1〜2年で発生する初期不良型と、10年以上経過してから発生する経年劣化型があります。
築1〜2年の住宅にもかかわらず天窓から雨漏りが発生した場合、まずは施工不良を疑いましょう。

雨漏り原因を特定する方法
天窓からの雨漏り原因を特定する方法は、下記の2つの方法が一般的です。
- 目視点検
- 散水調査
目視で原因を特定する場合、屋根にのぼって直接確認する方法、ドローンや高所カメラで撮影した写真で確認する方法があります。
屋根に直接のぼって確認できる場合は、散水調査もセットで行うと安心です。天窓の周辺に水をかけることで、雨漏りの発生箇所をピンポイントで特定できます。水量や水圧を調整すれば、実際の雨の状況を再現できるため、次の雨でどれくらい被害が進むか予想しやすくなります。
【注意】雨漏りではなく結露の可能性もある
天窓から水滴が落ちてきたとき、すぐに「雨漏り」と判断してしまう方は多いですが、実際には「結露」の場合もあるので要注意です。
ここでは、雨漏りと結露の見分け方、結露の場合の対処法を解説します。
雨漏りと結露の見分け方
雨漏りと結露は以下のポイントで見分けられます。
見極めるポイント | 雨漏り | 結露 |
発生タイミング | 雨が降った時のみ発生 | 寒い季節の朝や湿度が高い時に発生 |
水滴の色 | 土やホコリを含んだ黄色や茶色 | 無色透明 |
状況 | 天窓周辺の天井面にシミができる | ガラス面全体や縁に均一に水滴がついている |
結露の場合の対処法
天窓からの水滴を見つけた場合、雨漏りなら屋根工事が必要になりますが、結露ならたいていは自分で解決できます。
結露が発生しないようにするためには、換気が一番です。換気ができない場合には、除湿器を使用し、室内の湿度を40~60%程度にとどめるようにしましょう。
また、天窓にホコリや汚れがついている場合にも、結露は発生しやすくなります。室内側のガラスやフレームは、定期的に掃除するのが理想です。2~3ヶ月にいちどは、10倍に薄めた中性洗剤などをつかって天窓をみがき、水分は乾いた布で完全に拭きとりましょう。
自分(DIY)でできる雨漏りの応急処置
室内側からできる自分でできる雨漏りの応急処置は、床や天井のダメージを最小限にとどめるためのものです。
自分でできる雨漏りの応急処置
- 布を入れたバケツを置く
- 雨漏り部分をビニルでおおい、バケツに水を排出する
- 雑巾で吸水する
- 吸水シートを天窓まわりに貼る
外側から自分でできる応急処置は、天窓のコーキング補修、防水テープを貼る、ブルーシートで天窓をおおうなどの方法です。
ですが、屋根の高所作業は死亡事故につながりやすく大変危険なので、自分で行うのはおすすめできません。また、応急処置によって雨漏りがおさまったと思っても、被害が悪化する可能性もあります。
外側からの応急処置を自分で行うのはリスクが高すぎるので、できるだけ早く業者に対応してもらうほうが得策です。
天窓の修理方法・選択肢
天窓からの雨漏りした場合、原因と状態に応じて簡易的な部分補修から屋根全体の工事までの選択肢があります。それぞれを詳しく解説します。
部分補修
天窓からの雨漏りを部分補修するには、下記の方法があります。
- コーキングの部分補修
- 天窓部品の補修・周囲の清掃
- 防水シート・水切りエプロンの補修・交換

コーキングの部分補修・手順
出典:日本ベルックス
天窓の雨漏りは多くの場合、コーキング材やパッキンの劣化が原因です。
コーキングやパッキンが劣化したときの対処方法は2通りです。
- パッキンの外側部分のみ撤去して、コーキングを打つ
- パッキンをまるごと新しいものに交換してコーキングする

コーキングの補修方法は、「増し打ち」と「打ち替え」があります。天窓をコーキング補修する際は、打ち替えを選ぶようにしましょう。
「打ち替え」は古いコーキングをすべて取り除き、新しくコーキングを打つ方法です。いっぽう「増し打ち」は今あるコーキングの上からコーキングを打つ方法です。「増し打ち」は手軽ですが、下地となる現状のコーキングが劣化していると、すぐに剥がれてしまう可能性があります。
コーキングやパッキンが劣化した場合、下記の方法でコーキングを打ち替えます。
手順
- 古いパッキン・コーキングの撤去、清掃
- マスキングテープで養生
- プライマー塗布
- コーキング補修
- 仕上げ
- 乾燥
各手順のポイントは、「天窓から雨漏り発生!コーキング補修方法や手順・必要な道具を紹介」で解説しています。プロによるコーキングとDIYでは、何が違うのかも具体的に解説しているので、ぜひ参考にしてください。
天窓部品の補修・周囲の清掃
天窓部品の補修や天窓まわりの清掃は、コーキングの打ち直しなど、他の修理作業とあわせて行うのが一般的です。
天窓のボルトやネジがゆるんでいる場合には、錆に強いステンレス製のビスに交換し締め直します。天窓の排水経路に、落ち葉や砂、虫の死骸などが詰まっている場合は、小型ブラシや圧縮空気をつかって清掃します。
防水シート・水切りエプロンの補修・交換手順
防水シートや水切りエプロンが劣化していた場合、天窓まわりの瓦を一度はがして補修します。
具体的な手順は以下のとおりです。
手順
- 天窓まわりの瓦を一度剥がす
- 天窓周囲50cm以上の範囲で、現在の防水シートを剥がす
- 防水シートを部分的に交換(シート同士は15cm以上重ねる)する
- 水切りエプロンを交換する(瓦と70mm以上重ねる)
- 天窓と水切りエプロンの境界にコーキングを打つ
- 屋根材を復旧する

天窓本体を交換もしくは撤去
部分補修で対応できない場合は、天窓本体を交換もしくは撤去しなければなりません。
天窓をまるごと交換する
新しい天窓に交換する場合、その窓にあわせて屋根に穴をあけます。天窓のまわりにある防水シート・水切りエプロン、野地板とよばれる屋根の下地板(腐食している場合)も新しいものに交換します。
天窓を撤去
天窓を取り外したあとは穴を野地板でふさぎ、防水シートを敷いて屋根材をのせます。ふさぐ部分につかう屋根材の部分だけ、色が異なってしまう可能性は高くなります。

屋根全体を工事
家を建ててから20年以上、もしくは屋根材や防水シートの劣化状況も深刻な状態なら、天窓だけでなく屋根全体の工事の検討が必要になります。
屋根全体工事のやり方は、下記の3通りです。
- カバー工法(重ね葺き)
- 葺き替え
- 葺き直し
カバー工法(重ね葺き)
カバー工法とは、既存の屋根のうえに屋根を新たに被せる方法で、一般的な耐用年数は20~30年といわれています。
費用が葺き替えよりも安く工期も短いので、築20年以上のスレート屋根などに比較的よく採用される工法です。
メリット | デメリット |
・屋根の寿命が延びる
・費用がおさえられる ・工事期間が短い(約1~2週間程度) ・断熱効果が期待できる ・アスベスト含有屋根材の処分費用が不要 ・デザインを一新できる |
・重量が増えるため耐震性が低下する
・適用できない瓦もある ・下地の補修ができない |

カバー工法はスレート屋根や金属屋根など、凹凸が少なく軽量な屋根につかえますが、日本瓦や洋瓦にはつかえません。
葺き替え
葺き替えは、屋根下地である野地板、防水シート、屋根材などを完全に新しくする方法です。カバー工法を適用できない、日本瓦や洋瓦、セメント瓦などの場合に採用されます。
メリット | デメリット |
・屋根の寿命が延びる
・屋根材を選べる (耐震性や断熱性のアップ) ・デザインを一新できる |
・工期が長い(7~20日)
・費用が高い(材料費・処分費) |
葺き直し
葺き直しは、屋根材を再利用する方法です。既存の屋根材(瓦など)を一時的に取り外し、野地板を補修して防水シートなどを交換した後、同じ屋根材を戻します。
葺き直しは、今の瓦材がつかえる状態で野地板の劣化は深刻ではなく、防水シートだけが劣化している場合などに採用されやすい工法です。
メリット | デメリット |
・屋根の寿命が延びる
・葺き替えよりも費用がおさえられる ・外観が変わらない |
・陶器瓦にしか適用できない
・屋根材は選べない (耐震性は現状のまま) |
部分補修にするか全体的に修理にするかの判断基準
「部分補修にするか全体的に修理にするか」は、築年数と症状の程度によって、判断しましょう。
築年数でみる判断基準
築年数でみれば、天窓本体の撤去や交換・屋根全体の防水工事が必要になるのは、築20年以上が目安です。天窓本体の耐用年数は20~30年といわれており、実際天窓からの雨漏りは、築20年を過ぎたお家でよく発生する傾向があります。
20年以上経過した天窓は、パーツの劣化や天窓まわりの防水も劣化が進んでいるため、コーキングなどで補修しても劣化した他の部分から再度雨漏りする可能性が高いといえます。

症状でみる判断基準
天窓のフレームが歪んでいたり、天窓まわり金物が浮いていたりする場合は、隙間から雨水が入ってしまうため、天窓本体の撤去や交換が必要です。天窓の撤去や交換は部分修理でも可能ですが、野地板や防水シートに穴がある場合は防水性能が根本的に失われているので、全体修理を検討するようにしましょう。
腐食部分を切り取って新たな板材や防水シートを部分的に施工しても、周囲の劣化が進んでいれば、別の箇所からすぐに再び雨漏りがおこってしまいます。

天窓は必要?残すかどうか迷ったときは
天窓のある住宅で屋根工事を検討する際、「天窓を撤去すべきか残すべきか」という選択で迷いやすいものですよね。
迷ったときは、以下の表を確認してみてください。天窓を撤去したほうがいいか、残したほうがいいか、おのずと見えてくるはずです。
撤去がおすすめ | ・天窓による明るさや開放感をあまり必要としていない ・メンテナンスの手間・コストを減らしたい ・雨漏りリスクを根本的に解消したい ・費用をおさえたい |
交換がおすすめ | ・自然光を最大限活用したい ・天窓のある空間を気に入っている ・メンテナンスはしていく予定 |
知っておきたい最新の天窓情報
出典:日本ベルックス
天窓は気に入っているのに、雨漏りリスクが怖くてやむを得ず「撤去」を考える方は多いでしょう。
ですが実は、最新の天窓は昔の天窓と違い、防水構造が改良されて雨漏りリスクは大幅に減っています。またその他の性能も、昔の窓よりも断然向上しています。

内容 | 詳細 |
防水性の向上 | 気密性や水密性(水の侵入を防ぐ性能)が大幅にアップ
ビス留め不要の箇所を増やすなど、雨漏りしにくい製品が登場 |
断熱・遮熱性能の向上 | 日射侵入を71%カットするLow-Eガラスを採用している天窓が多い |
安全性の向上 | 割れても落ちない、飛散しない安全な合わせガラスや網入りガラスを選べる |
メンテナンス性の向上 | 汚れのつきにくいガラスを選べる |
長期保証 | 長期保証がつけられる場合もある |
たとえば、世界的な天窓メーカーであるベルックス社は、気密性や水密性を飛躍的に高めるトリプル防水構造でしっかり止水できます。そのうえ長期保証は最長20年と安心です。
また新しい天窓の多くは、遮熱高断熱型Low-E複層ガラスが採用されているため、断熱性が大幅にアップしているのも特徴です。さらに国内大手メーカーのYKKでは、一般ガラスの3倍以上の強度を持つ強化ガラスが標準装備されています。
【費用相場】天窓の雨漏り修理にかかる金額
修理範囲 | 修理内容 | 費用相場 | 補足 |
部分補修 | コーキングの補修 | 3~5万円 | 足場代が別途10~20万円程度になる可能性あり |
防水シート・エプロンの交換 | 7~10万円 | ||
部分・全体 どちらも可 |
天窓をまるごと交換 | 20~30万円 | |
天窓の撤去 | 20~40万円 | ||
屋根の全体工事 | 屋根のカバー工法 | 60~120万円 | 足場代含む |
屋根の葺き替え | 150~300万円 | ||
屋根の葺き直し | 90~130万円 |

火災保険が適用できる雨漏り修理
天窓の雨漏り修理に火災保険が適用できるケースがあります。
一般的な適用条件は下記のとおりです。
火災保険が適用できるケース
- 突発的な自然災害が原因の場合
- 保険の補償内容に「風災・雹災・雪災」が含まれている
- 修理費用が免責金額(自己負担額)を超える
保険金を受け取るためには、修理前の写真が必要になります。屋根業者に協力してもらい、現状の記録を残してもらいましょう。

【資産価値を維持】天窓のメンテナンススケジュール
天窓の耐用年数は一般的に20~25年程度です。住宅の資産価値を維持するためには、計画的なメンテナンスが必要不可欠です。
ここでは、費用対効果の高い天窓のメンテナンススケジュールを紹介します。
築10~15年
この時期に専門業者による総合点検を行い、天窓に必要な部品の交換やシーリングの打ち直しを実施しましょう。

築20~25年
天窓の寿命が近づいています。雨漏りなどの問題が発生する前に、天窓の交換もしくは撤去を検討しましょう。

自分でできる室内側からの天窓のメンテナンス
自分でできる天窓のメンテナンスは、室内側の窓ガラスの清掃や目視点検です。日常的に行うことで天窓の状態を良好に保ち、小さな問題を早期に発見できます。
具体的な方法は下記のとおりです。
項目 | 詳細 |
窓ガラスの清掃 | ・専用の液体クリーナーや10倍に薄めた中性洗剤をやわらかい布やスポンジにつけて磨く
・内側のガラスは2~3ヶ月に1回程度の清掃が理想的 |
室内からの目視点検 | ・雨の日に雨漏りの兆候がないか確認
・天窓周辺の天井に水シミやシミがないかチェック ・フレームまわりに隙間や劣化がないか定期的に確認 |
適正価格で業者に雨漏り修理を依頼するには
適正価格で業者に雨漏り修理を依頼するためには、以下がポイントになります。
適正価格で依頼するポイント
- 資格や施工実績を確認する
- 見積もり前に現地調査を依頼する
- 見積書の内容を詳細に把握する
- アフターフォローを重視する
それぞれのポイントについて、具体的なチェック項目を解説します。

4つのポイントを総合的に評価し、納得できる価格か判断しましょう。
資格や施工実績を確認する
天窓の雨漏り修理には高度な専門知識が必要になります。天窓だけでなく屋根の劣化状況や不具合も見極めてもらわなければなりません。
天窓の修理は、天窓取り付け専門業者よりも屋根修理や雨漏り修理の専門業者の方がおすすめです。屋根工事施工技師などの資格保持者が在籍する会社を選ぶと、より安心できます。
チェックする項目
見積もり前に現地調査を依頼する
電話だけの見積もりではなく、必ず現場を見てもらうようにしましょう。目視による現地調査なら、無料で行ってくれる業者も多いです。「今日契約すれば特別割引」など即決を迫る業者は避けましょう。
チェックする項目
見積書の内容を詳細に把握する
見積書を受け取ったら内容を確認し、比較検討することが重要です。見積書に使用する部材や作業内容が詳しく記載されているか確認しましょう。
「〇〇修理一式:〇〇万円」といった簡易的なものではなく、しっかりと費用の内訳が記載されているかを確認することが大切です。
チェックする項目

アフターフォローを重視する
雨漏り修理は工事完了後のフォローが重要です。適切に修理されたかどうかは、実際に雨が降らないとわからないことも多いからです。
そのため、修理後のアフターフォロー体制が整っている業者を選ぶことが、長期的に見て適正価格での修理につながります。
保証期間中に再び雨漏りが発生した場合の対応や、定期的なメンテナンスプランの有無についても確認しておきましょう。
チェックする項目

まとめ
この記事では、天窓の雨漏り原因と修理方法、費用相場や業者選びのポイントまでをまとめました。
天窓の雨漏り修理のポイント
- 雨漏り原因を正確に特定し、経年数や症状にあわせて修理方法を選ぶ
- 築20年以上なら部分補修よりも全体的な改修がおすすめ
- 天窓のメンテナンスは外壁塗装の際に行うと足場代を節約できる
- 適正価格で業者に依頼するには、実績や資格など4つのポイントをおさえる
天窓の雨漏りは、放置すると被害が拡大し、修理費用もどんどん高額になってしまいます。無料でできる現地調査を活用して、まずは修理方法を複数提案してもらいましょう。

天窓の雨漏り修理でよくあるQ&A
天窓は雨漏りしやすいの?
天窓は、屋根に面しているうえ接合部などが多いので、雨漏りしやすいのがデメリットといえます。
天窓からの雨漏りを自分(DIY)で修理できる?
コーキング補修やブルーシートでおおうのみの応急処置なら、自分でもできる可能性があります。ですが屋根から転落するリスクや雨漏り被害が広がるリスクがあるため、おすすめしません。
天窓からの雨漏り修理費用はいくら?
部分修理は3万円~、屋根の全体修理は60万円~と、修理規模で大きく費用が異なります。
この記事の監修者兼ライター

工藤あきこ
福岡在住の建築士ライター。設計事務所でのアシスタントを経て、リフォーム会社の営業設計として勤務。補修からフルリノベーションまで幅広いリフォームを担当した。2022年に建築専門ライターに転身。現在は、記事の監修や執筆、ブログ「新・リフォームの歩き方」を運営する。日々の幸せは夫や息子と談笑すること。
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